■遂に発売されました!『連続テレビ映画 遊星王子』Blu-ray。
▲格好悪いパッケージだなあ…。
通常ケースにディスク1枚収録。封入物は8ページ解説書。
パッケージと解説書には相変わらず間違った放映期間が掲載されています。
商品の謳い文句は“プロローグを第1話として収録!”。しかしこれが原因でとんでもない事になっています。
【Blu-ray 収録順】
01「プロローグ」
02「消えたホームラン王」
03「暗殺者 」
04「二人の王子」
05「まぼろし大使(前篇) 」
06「まぼろし大使(中篇) 」
07「まぼろし大使(后篇) 」
08「遊星王子の贈物」
09「ロボット設計図」
10「人工衛星ブルーバード号(前篇)」
11「人工衛星ブルーバード号(后篇)」
上記のリストはBlu-rayの収録順となります。
ご覧の通り明らかに収録順がおかしいです。本放送版とも再放送版とも違います。
※本放送リストはブログ上部のリンクからどうぞ
まず前提として「現存するフィルムには再放送用に組み替えた話数がクレジットされている」という事を頭に入れておいて下さい。
過去のDVDソフトや再放送でもこの順番となっています。
【再放送版 放映順】
01「ロボット設計図」
02「消えたホームラン王」
03「暗殺者 」
04「二人の王子」
05「まぼろし大使(前篇) 」
06「まぼろし大使(中篇) 」
07「まぼろし大使(后篇) 」
08「遊星王子の贈物」
09「人工衛星ブルーバード号(前篇)」
10「人工衛星ブルーバード号(后篇)」
さて、このソフトでは、キー局で放送されていないと推測される『プロローグ』を第1話として収録しています(※話数は実際にクレジットされている)。
そのため、再放送版としてクレジットされている他の話数とのずれが発生してしまいました。
そこで、辻褄を合わせるために“オリジナルクレジットの話数を潰して上書き”という、作品のオリジナル性を著しく損なうような対応をしているのです。
収録されている、プロローグを除く10話のうち、実に4話分が上記の処理をされています(※「ロボット設計図」「まぼろし大使(后篇) 」「人工衛星ブルーバード号(前后篇)」)。
ちなみに本放送第4話「ロボット設計図」のサブタイトル画面はビクター版DVD-BOXでは欠損していました(アネック版は未確認)。※アネック版については下記に追記あり
今回の商品には収録されていますが、ここでも話数の辻褄をあわせるためにオリジナル話数クレジットを潰して上書きしています(恐らく“第1話”とクレジットされているため)。
また、「人工衛星ブルーバード号」は、サブタイトル画面が現存しないため、前后篇ともにサブタイトル部分を他の話数から流用したうえで、話数とサブタイトルを新規にクレジットしています。
如何でしょうか。
いまどきオリジナル性を全く尊重していない、下手な辻褄合わせに終始するこの姿勢。批判されて然るべきかと思います。
画質的にはそこそこ見られるものになっているだけに、この改竄さえなければ…。
変な色気など出さずに、『プロローグ』は今まで通り映像特典として収録してくれればよかったのです。
結論としては全くお薦めできません。
正直な気持ちとしては、担当者に罵詈雑言を浴びせかけたいところなのですが、大人なので我慢しておきます。
[2016/03/07追記]
■アネック版DVDの「ロボット設計図」を確認しました。
サブタイトル画面がありませんでしたので、ビクター版と同一原盤のようです。つまり「ロボット設計図」サブタイトルありの映像はこのBlu-rayが初出。
ビクター版・アネック版とBlu-ray版を比較してみますと、傷の乗り具合等からみてもBlu-ray版は別の原盤を使っているようです。
今回Blu-ray発売に際して新たに発見されたのでしょうか?歴史的大発見ですよ?
…ならなおのこと、話数潰しが許されざる蛮行ということになりますね。