私は、肌かけ布団と毛布の二枚重ねで寝ていた。
ワンコズは、暑い時はその上に、寒い時は、毛布に潜って寝ていた。
以前は、それで良かったんだけど。
ここ最近寒い日が続くので、ワンコズが毛布の中に潜って寝る。
鼻先で、ちょいちょいと毛布をめくって突進して来る。
アナグマ犬だもの。
寝るのはいいけど、朝になったら、毛布毎ベッドを這い出して行くのである。
なーんか寒いなあと目覚めたら、亀みたいに背中に毛布乗せたまま部屋を出ようとしているので、私は、山賊に身ぐるみはがされたお姫様のように、毛布無しで震えておるのである。
それが頻発し始めたので、アカン、このままやと風邪引くやんかと、悩んだ結果、たどり着いたのが
「重たい布団に変更する」だった。
で、買ったのが、コレ。
これなら、ワンコズも背中にしょって部屋を出るのは無理じゃろうて。
ワクワクして、箱を開け、ベッドに広げようとしたら、お、重たい。
ううう、、、ワンコズ対策の前に、己の非力さを思い知った。
何とか広げて、ベッドに潜ると、おお、程よく重くて、いい感じ。
ワンコズが、入って来て、いつものように鼻で、クィックィッと毛布を持ち上げて潜ろうとしたけど、重くて動かない毛布。
鼻禿げるぜよ(ウシシ
知らん顔で、寝たふりをしていたら、敵も漸く、潜るのを諦めたらしい。
これで、そなた達は、大人しくベッドの下で寝るが良いと呟いていると、やおらフクが、重い毛布の上に、ジャンプ!
そして、毛布の中の私の真上で寝るつもりらしい。
毛布5キロフク7キロ、、、く、苦しい。
仕方無しに、毛布をまくって招き入れることに。
喜んで入るワンコズ。足元と背中がホカホカしているが、次第に奴らの熱量が上がり汗ばんでくる。
未だ暖房いらずはいいけど、重たいわ、寝言は言うわ、何だかなあ。
「重い毛布作成」失敗かなあ。
ニンとワンの攻防は当分続く。