野球とは3回に2回は打ち損じて当たり前の、失敗に寛容なスポーツである、と言われる。
でもなあ、あそこで打ち損じるか、の場面が、大詰めで巡ってきた首位攻防3連戦の初戦の
9回裏。パドレスのマウンドは34セーブの守護神スアレス。1-4と3点を追ってのLADの攻撃は
6番スミスから。そのスミスがレフト前に運んで反撃の口火を切ると、続く7番エドマンも
ライト前打で続き一走スミスはスタートよく三塁を陥れた。8番キケは0-2と追い込まれながら
も1ボール後の100マイルをセンター前にはじき返してまず1点。無死一、二塁と攻め立てる。
問題の場面はここだ。打席には9番ロハス、ネクストバッターサークルはわれらが、神様
仏様大谷様。初球バントの構えで見送ってストライク。うんうん、送りはありだな。一塁が
空いて、最悪大谷が倒れても、ベッツ、フリーマンとMVPトリオが続く。素人でもそう考える
わな。むしろ三振してMVPトリオに託すのが正解じゃないかな。しかーし。ベンチが自制を
求めたかどうかは不明だが、前の3人が打てたんなら俺にも打てるんじゃないかなと、欲を
出して2球目を強振すると打球は三塁手真正面のゴロ。捕球してベースを踏んで二塁送球で封殺、
さらに一塁に送られて、打者走者もアウトのまさかの三重殺で一瞬にしてゲームセット。打席が
回ってこずヒーローになり損ねた#17の、はたまたロバーツ親分の心中やいかに。
三回のうち二回打ち損じるのは仕方ない。打ち損じたのを責めはしない。ベンチにはバントの
名手がいたのに…という話もある。いずれにせよ味噌をつけた感はぬぐえないのだが、逆転負け
したわけじゃないんだし、スアレスが出てきた時点で負けは決まっていた、と思うとかして、
明日に引きずらぬように。監督の落胆具合のバロメータは明日の試合でロハスがスタメンに
名を連ねているかどうか。連勝してホ-ムで優勝を決めたいものだ。
猛暑は彼岸までだったんだな、確かに空気が入れ替わった気がする。しかし本来の天高く、
って感じの秋空ではない。日差しが届かないので過ごしやすい陽気なのかもしれない。寝具
にもそれなりの対応が要りそう。