藤井コレクションに二つ目の永世タイトルが加わった。神戸で行われていた
将棋の王位戦第五局は藤井王位が挑戦者の渡辺九段を降して、通算4勝1敗と
してタイトルを防衛した。これで5期連続のタイトル保持で、永世棋王の
称号を得たことになり、永世タイトルコレクションにもう一つアイテムが
加わった。で、次のコレクションの候補は何かな?っていう疑問が湧いて
調べてみたんだが、これから先のタイトル戦をすべて、奪取あるいは防衛する
前提でいくと、来年末で5期目の竜王のタイトルかな。通算10期という資格を
満たすのにあと7期かかる王将タイトルが最も長い道のりってことになって
いる。永世タイトルの条件の中には飛び飛びは不可、連続5期保持しなくては
ならない棋王タイトルなんてのもあって興味深い、というか、特色を出すのに
苦労している跡がうかがえる。
いやあ、左の眼はTVの台風情報、右の眼はネットの王位戦中継ってな状況
だったんだけど、やはり最後にものをいうのは深い読みがものをいう終盤力。
切るべき時にはかわいい飛車であっても切るとか、ここで飛車で王手を
かけると、相手が攻め駒に使いたかった金を合い駒に使うしかなくなって、
結果的に自玉が安全になる、といった論理は、詰将棋の達人なるが故の発想だ。
敗退した渡辺九段が感想戦で言ってた「わちゃわちゃと攻めていけば何とか
なると思ったんだけどなあ」程度の攻めじゃ、そう簡単に聡太城は落城
なんかしませんて。
さて徐行運転中の台風10号なんだが、強い勢力を維持したまま、今朝8時過ぎに
鹿児島県西部に上陸した。史上最強クラスと、警戒を呼び掛けているんだが、
自然の猛威の前に、ひたすら通り過ぎるのを待つだけ、の格好。ご丁寧に
満遍なく蹂躙してくれようといわんばかりに先を急ぐ気配がない。ただただ
上陸したんだから、エネルギー補給の道が途絶えて、弱体化してくれるのを
願うのみ。
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