ピンクの大きな花びら開く…千葉の大賀ハス見頃
千葉市中央区の千葉公園で、大賀ハスが見頃を迎えている。
晴れ間が出た30日朝には、約640本のハスからピンクの大きな花びらが開き、訪れた人々の目を楽しませていた。
大賀ハスは、1951年に同市の遺跡で発見された約2000年前の実を育てたもの。発見者の植物学者・大賀一郎博士にちなみ命名され、「古代ハス」とも呼ばれる。
ハスは約900平方メートルの池を埋め尽くすように広がり、木道を散策しながら観賞できる。花は朝に開き、昼前に閉じる。7月上旬頃まで楽しめるという。読売新聞 6月30日(土)から。
古代蓮(大賀蓮)。
大賀ハス発掘から発見の経緯、開花の経緯
1948-1949年(昭和23-24)、元・東京大学総合運動場(当時、東京大学検見川厚生農場 = 落合遺跡)で、慶応義塾大学の調査団によって丸木舟を3隻と、オール6本が発掘され、ここは「縄文時代の船だまり」と推測した。
1951年(昭和26)3月、植物学者・大賀一郎博士(1883-1964)は、地元の花園中学校の生徒たちと共に遺跡発掘調査した。
3月30日、花園中学校女子生徒(西野真理子)が、千葉市検見川(花見川区朝日が丘町)、地下約6メートルの泥炭層から最初にハスの実1個を発掘した。
4月6日、2個のハスの実を発掘し、発見したハスの実は、合計3粒になった。
ハスの権威者・大賀博士は、それらの年代を明確にするため、ハスの実、丸木舟の一部などをシカゴ大学へ送って年代分析・鑑定を依頼した。 その結果、それらが弥生時代(約2000年前)のものであることが判明した。
1951年、大賀博士は発見した3粒の発芽を試みたが、2粒は失敗に終わり、5月、残りの1粒が発芽に成功した。
1952年(昭和27)7月18日、早朝、伊原氏宅(醤油製造)の庭で、ピンク色の見事な花(古代ハス)が咲いた。
1953年(昭和28)8月5日、千葉市弁天池に移植し、4~5本が開花した。
1964年(昭和29)6月8日、千葉県天然記念物に指定された。
以来、大賀ハスは「世界最古の花」として、海外でも大きい反響を得た。
その古代ハスは千葉県千葉市千葉公園から日本各地をはじめ、世界各国へ根分けされ、友好親善を深めている。
なお、大賀ハスは、「千葉市の花」にもなっている。
大賀蓮記念碑 記念碑に刻まれている文
昭和26年3月、
千葉検見川東京大学グランド地下より発見された3粒の蓮の実は、
蓮の権威者大賀一郎博士に依り、約2000年前のものと鑑定され、
その年の5月発芽し、翌年7月18日見事に開花した。
その後、此処千葉公園に移植され、毎年、薄紅色の美しい花を開いている。
また、ここから世界各地にも送られ、友好親善を深めている。
この蓮の永久に生命あらんことを念じて止まない。
昭和58年7月18日
撰文 千葉蓮の会会長
杉大郁太郎
千葉市・千葉公園
千葉市中央区の千葉公園で、大賀ハスが見頃を迎えている。
晴れ間が出た30日朝には、約640本のハスからピンクの大きな花びらが開き、訪れた人々の目を楽しませていた。
大賀ハスは、1951年に同市の遺跡で発見された約2000年前の実を育てたもの。発見者の植物学者・大賀一郎博士にちなみ命名され、「古代ハス」とも呼ばれる。
ハスは約900平方メートルの池を埋め尽くすように広がり、木道を散策しながら観賞できる。花は朝に開き、昼前に閉じる。7月上旬頃まで楽しめるという。読売新聞 6月30日(土)から。
古代蓮(大賀蓮)。
大賀ハス発掘から発見の経緯、開花の経緯
1948-1949年(昭和23-24)、元・東京大学総合運動場(当時、東京大学検見川厚生農場 = 落合遺跡)で、慶応義塾大学の調査団によって丸木舟を3隻と、オール6本が発掘され、ここは「縄文時代の船だまり」と推測した。
1951年(昭和26)3月、植物学者・大賀一郎博士(1883-1964)は、地元の花園中学校の生徒たちと共に遺跡発掘調査した。
3月30日、花園中学校女子生徒(西野真理子)が、千葉市検見川(花見川区朝日が丘町)、地下約6メートルの泥炭層から最初にハスの実1個を発掘した。
4月6日、2個のハスの実を発掘し、発見したハスの実は、合計3粒になった。
ハスの権威者・大賀博士は、それらの年代を明確にするため、ハスの実、丸木舟の一部などをシカゴ大学へ送って年代分析・鑑定を依頼した。 その結果、それらが弥生時代(約2000年前)のものであることが判明した。
1951年、大賀博士は発見した3粒の発芽を試みたが、2粒は失敗に終わり、5月、残りの1粒が発芽に成功した。
1952年(昭和27)7月18日、早朝、伊原氏宅(醤油製造)の庭で、ピンク色の見事な花(古代ハス)が咲いた。
1953年(昭和28)8月5日、千葉市弁天池に移植し、4~5本が開花した。
1964年(昭和29)6月8日、千葉県天然記念物に指定された。
以来、大賀ハスは「世界最古の花」として、海外でも大きい反響を得た。
その古代ハスは千葉県千葉市千葉公園から日本各地をはじめ、世界各国へ根分けされ、友好親善を深めている。
なお、大賀ハスは、「千葉市の花」にもなっている。
大賀蓮記念碑 記念碑に刻まれている文
昭和26年3月、
千葉検見川東京大学グランド地下より発見された3粒の蓮の実は、
蓮の権威者大賀一郎博士に依り、約2000年前のものと鑑定され、
その年の5月発芽し、翌年7月18日見事に開花した。
その後、此処千葉公園に移植され、毎年、薄紅色の美しい花を開いている。
また、ここから世界各地にも送られ、友好親善を深めている。
この蓮の永久に生命あらんことを念じて止まない。
昭和58年7月18日
撰文 千葉蓮の会会長
杉大郁太郎
千葉市・千葉公園
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