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★花シリーズ★ナンジャモンジャの木

2012年05月09日 | ★花シリーズ★
ヒトツバタゴとはモクセイ科ヒトツバタゴ属の一種。 同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており、トネリコが複葉を持つのに対し、本種は托葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名がある。

なお、別名はナンジャモンジャノキであるが、「ナンジャモンジャ」と名付けられる植物の樹種には、ヒトツバタゴのほかにニレ(樟)、コレ(楡)、イヌザクラ(犬桜)、ボダイジュ(菩提樹)などがあり注意を要する。

中国、台湾、朝鮮半島および日本では対馬、岐阜県木曽川周辺、愛知県に隔離分布する珍しい分布形態をとる(但しこれらの地域以外でも植栽の樹木の実の種が野鳥に運ばれて着床して自生している自生の樹木を山林の中で観察することが出来る。)。成木で樹高は20mを超える大型の落葉高木。幹は灰褐色で縦に切れ目が入る。 葉は長楕円形で4cm-10cm程度となり、長い葉柄を持ち対生する。花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつける。花冠は深く4裂する。雌雄異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株である。秋に、直径1cm程度の楕円形の果実をつけ、黒く熟す。

日本において本種は希少種のひとつであり、絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)に指定されている。天然での分布域も狭く、長野県、愛知県の木曽川流域、岐阜県および長崎県対馬市に自生しているが、それぞれ各県のレッドデータブック、長野県および愛知県では絶滅危惧I類、岐阜県および長崎県では絶滅危惧II類に指定されている。また、長崎県対馬市上対馬町鰐浦地区には、約3000本の本種が自生しており、天然記念物に指定されている。


















近縁種
ヒトツバタゴ属の植物は木本であり、世界で約80種が知られる。多くの種は熱帯、亜熱帯域に分布するが、東アジアの本種、北アメリカのアメリカヒトツバタゴ (Chionanthus virginicus) の2種は主に温帯域に分布する。熱帯域のほとんどの種は常緑性であるが、温帯域の2種は落葉性である。常緑の種はLinociera属に分けられることがある。

ヒトツバタゴ属(Chionanthos)は、Chionが「雪」、-anthosが「花」を意味する。ヒトツバタゴ同様、雪のように白い花をつけることが多い。
アメリカヒトツバタゴ Chionanthus virginicus アメリカヒトツバタゴ(英語名"White fringetree")は、ヒトツバタゴ属の一種。アメリカ東南部に産し、樹高は10m程度となる小高木。ヒトツバタゴと比較して葉はひとまわり大きく、花序は古い枝に腋生する。


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