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★花シリーズ★アヤメ

2012年05月10日 | ★花シリーズ★
アヤメ(菖蒲、文目、綾目)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。

アヤメは山野の草地に生える(特に湿地を好むことはない)。葉は直立し高さ40~60cm程度。5月ごろに径8cmほどの緑色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。

古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブを指した語で、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれた。

毒性

毒成分 イリジェニン、イリジン、テクトリジン
毒部位 全草、根茎、樹液
毒症状 皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎









アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方

アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの同定は慣れれば一目瞭然であるが、見分けのつかない向きも多い。堀切菖蒲園には、その見分け方として次の記述の掲示がある(2005年6月現在)。

アヤメの仲間(植物学上ではアヤメ科アヤメ属)は、世界で200種類が知られており、これら自生種から園芸化されたものも多く、日本ではその代表が花菖蒲です。
ここでは、その中でも「いずれがあやめかきつばた」という言葉があるように、区別の難しいアヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違いを、わかりやすく解説しました。
ごく簡単に言いますと、花びらの基のところに、花菖蒲は黄色、カキツバタは白、アヤメは網目状の模様が、それぞれあることで区別できます。

また、サトイモ科のショウブは、アヤメ科ではありませんが、その葉姿がアヤメに似ていることや、古い時代「あやめ」や「あやめ草」と呼ばれていたこともあり、昔からしばしば混同されて来ました。この植物は葉や根茎に芳香があり、端午の節句の「菖蒲湯」や、「菖蒲葺き」、「菖蒲酒」など、古くから邪気をはらう植物として使われ、こんにちでも「菖蒲湯」の風習は残っています。











種別
アヤメ

花の色
紫、まれに白


主脈不明瞭

花の特徴
目模様外側の花びらに黄色い模様がある

適地
かわいた所に育つ

開花期
5月上旬~中旬

種別
カキツバタ

花の色
青紫のほか紫、白、紋など


主脈細小

花の特徴
網目なし

適地
水中や湿った所に育つ

開花期
5月中旬~下旬

種別
ハナショウブ

花の色
紅紫、紫、絞、覆輪など


主脈太い

花の特徴
網目なし 花の色はいろいろある

適地
湿ったところに育つ

開花期
6月上旬~下旬

なお、「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。

写真は2012年5月7日、都立堀切菖蒲園(葛飾区)にて撮影。


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