イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

月光樹 -02

2013年05月14日 01時59分11秒 | 漫画

幾島暦:(遠い国の淡い思い出になってしまったかもしれない少女……それなのにきみは鳥のように、鳥のように一直線にぼくをめざして飛んできた。)

マリ:イクシマにあいたかったの……。

暦:(まるで羽毛のように軽く腕の中に……そして黄金のように重く……心の中に……。)


月光樹 -01

2013年05月14日 01時58分12秒 | 漫画

薔子:ごくろうさまです、わたくしが尾崎薔子です……あなたは?
マリ:マリ……尾崎……茉莉です。
薔子:……え?……ごめんなさい。よくききとれなかったの、もう一度!
マリ:マリです、マリ=オザキ。
松島:(マリ……オザキ……?)
薔子:明るい色の髪……青みをおびた瞳の色……この子はだれ……?

薔子:お母さま。お母さま、なにを見てるの?
尾崎夫人:お父さまの絵よ。
薔子:ああ……薔子、この絵知ってるわ。とってもきれいな女の人ね、お母さま。
尾崎夫人:ええ……ええ、そうね……。
薔子:どうして泣くの……?お母さま…………ねえ……お母さま……。

真木:お姉ちゃん……その人、どなた?
薔子:(……マリ……スペイン語でMER(マール)、海……マリ……。)

尾崎圭吾:もう一人、子供ができたら今度こそ海にちなんで名をつけたい……。

薔子:(海……なんだ!この子が……!)


月光樹

2013年05月14日 01時56分44秒 | 漫画

澄みわたった青い空と、どこまでもつづく赤い大地をもつ、情熱の国スペイン。新進カメラマンの暦は、そんな風土にあこがれてやってきた。そして、プロのフラメンコの踊り手をめざす日系少女マリと出会い、劇的な恋を……。