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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[歯と口の健康週間]食生活について語ろう

2024年06月09日 | 美容ダイエット

・歯と口の健康週間 Teeth and mouth health Week はとくちのけんこうしゅうかん
 6月4~10日は 2013年(平成25年)より歯と口の健康週間(歯の衛生週間)4日から始まっています。口腔ケア 6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」とも言われます。 この1週間は、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会・日本学校歯科医会で実施です。
 歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対し普及啓発して、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せ、その早期発見及び早期治療等を徹底することで歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的とするとしています。

平成28年度の歯科疾患実態調査では、現在の日本人の平均喪失歯そうしつし(抜いた歯)は、50歳で2本以上、年齢と共に少しずつ歯を失うペースが上がって、70歳で8.6本以上の歯が失われています。
 七十歳を過ぎた頃より、私の歯もぐらつき始め、抜歯を余儀なくしています。そこで歯周病のことについての情報収集を試みた次第です。
歯を失う原因の第1位は、歯周疾患(歯周病)42%、第2位はむし歯 33%、これらは歯科の二大疾患と言われます。そのあとに歯根破折18%、埋伏歯(まいふくし)、矯正治療1%、その他 6%程度のようです。
一般的な抜歯基準としては、1)歯周ポケットが6mm以上 2)歯槽骨吸収が歯根の1/3以上 3)歯の動揺度が大きいなどです。
抜歯をしたくない、ほかの治療方法の模索、再生療法などを取り入れている歯科医と相談してみましょう。歯周病再生療法には、「GTR法guided tissue regeneration」「エムドゲイン」「骨移植術」「フラップ手術」などがあります。
 抜歯した後は歯茎が落ち着くのに3週間くらいかかり、歯茎が落ち着いてきたら歯を補う治療をする事となります。
ぐらぐらしてきたら、歯に負担の軽減から柔らかい食材を選び軟らかめの歯ブラシで優しく汚れを取り除くようにします。
 口臭が以前より気になるようになってきた、食事がうまくできなくなった、という症状がある場合には、他の歯にも影響は与えてしまう場合があります。
歯医者さんでは、汚れの歯垢を取り除いてもらい、噛み合わせの調整、専用の接着剤で固定し、ぐらぐらを軽減させることが出来ることもあるようです。
 ひどい歯周病は隣接する歯やその隣の歯の歯周組織の破壊につながります。そのため、一見抜歯は必要ないように思われる場合でも、他の歯を守るために抜歯という処置が必要になることもあるといいます。
初期の歯周病治療を行うことで、歯のぐらつきを改善させられる場合があり、 症状に気づいたら歯科医に早めの相談がよいでしょう。
歯の一番外側を覆っているエナメル質は、再生することのない組織ですが、エナメル質の内側にある象牙質は、状況に応じて再生するといいます。
  歯の新陳代謝は骨に比べはるかに遅く、歯そのものはカルシウム代謝の影響をほとんど受けず、細胞が関与するカルシウムの吸収や形成は殆ど起こらないというのが現在の考え方のようです。
口の中・口腔内の唾液と歯との間の境界・界面でのカルシウムの出入りが歯における代謝とも呼べるのではとしています。食事をする事によって虫歯菌の影響で、口の中が酸性に歯の表面からリン・カルシウムが溶け出し、 その後に唾液の働きによって、通常で食後約40分ぐらいで酸は中和し、溶け出したリン(P)やカルシウム(Ca)は元の構造に修復が行われているのです。 この元の構造に修復する作用を「再石灰化」といいます。口腔内と接する歯の表層で約100μmの層では、物理・化学的変化することにより界面の脱灰と再石灰化を確認しています。脱灰は、細菌からの酸により表面が溶けることで、唾液が細菌の作り出した酸を中和して洗い流します。再石灰化は、一旦溶けたCaが抜けた表面に唾液中のCa分などから、再びCaが沈着することを指します。
  歯の健康を維持するためには、最低朝と夜の2回は磨くようにしましょう。 特に虫歯や歯周病というのは眠っている間、 特に就寝時は唾液の分泌量が低下し悪化しやすいため、寝る前の歯磨きを必要としています。朝の場合、歯磨きのタイミングは朝食後であり、起きてすぐには、うがいをすることで、寝ている間に溜まった細菌をうがいで洗い流し、朝食後の通常は食後30分以内歯磨きでと、朝食時の食べカス、細菌のどちらも除去することが可能となります。
同時に唾液の再石灰化によって修復され、歯からミネラルが溶け出した部分が再び硬いエナメル質を形成するようです。

  健康な歯を保つために必要な栄養素として、
タンパク質 :歯の基質(土台)形成に重要です。タンパク質の代謝には特徴があります。歯周組織のコラーゲンは5日から6日くらいで活発に代謝します。歯根膜はたった1日と短いことが分かっています。日々の食生活でタンパク質が足りないと、歯周組織も栄養不足に陥りやすいことになります。
ビタミンA :歯の一番外側の部分である、エナメル質を丈夫にします。歯のエナメル質を作る強化作用があります。エナメル質は人体で一番硬い組織で、歯の一番外側を覆って、抗酸化作用があり、各組織のタンパク質と結合し各々の組織を保護しています。エナメル質を強化し虫歯予防に有効なのです。
ビタミンC: エナメル質や象牙質の生成に関与しています。抗酸化作用により、歯の表面の菌の繁殖を抑え虫歯予防に働きます。さらに、唾液の分泌を促すことで口腔内の環境を整えます。歯の一番内側の部分である、象牙質の合成に役立ち強固にするのです。歯の象牙質をつくる栄養素の1つであり、カルシウムと同じく強い歯の基礎となっています。さらに、歯周組織に含まれるタンパク質、コラーゲンの合成を促し、歯をささえる土台を健康に整えます。コラーゲンにカルシウムが付着することによって強靭(きょうじん)な歯が作られるので、コラーゲンの合成に必須の栄養素がビタミンCなのです。
歯周病の原因となる細菌は、このコラーゲン繊維を分解してしまい、歯茎の弱体化につながっているようです。ビタミンCは、免疫力強化し炎症を抑(おさ)え、歯周病原因菌の感染予防や炎症改善に役立っています。
体内のビタミンCの総蓄積量が300mg以下となると、歯周病を発症しやすいと言われいます。歯の神経の一部が象牙質に入り込んでいて、外からの刺激を受けやすく象牙質の健康な発育維持に重要な栄養素としてのビタミンCです。
過剰摂取になると象牙質に与える影響は、歯の内部まで損傷が及ぶことがあり、 エナメル質が溶解し、象牙質がむき出しになると、痛みや知覚過敏が起こしやすくなります。
ビタミンD :歯の主要な成分であるカルシウム(Ca)の代謝や石灰化を整えます。骨にカルシウムの定着を助ける接着剤のような役割をしています。強い骨や歯の形成を促しています。ビタミンD不足では、Caを多く含む食品の摂取でもカルシウムを体内に定着させ取り込むことはできません。
カルシウム日本人に不足気味の骨や歯を構成する主要な栄養成分です。歯の表面を覆うエナメル質の再石灰化のためにも、欠かせない栄養素です。歯の象牙質は、そのほとんどがカルシウムでの形成です。

 日本人の食事はカルシウムが不足がちな傾向にあります。丈夫な歯をつくるためには、カルシウムやリンなどのミネラルのほかに、良質のタンパク質やビタミンA、C、Dなども必要なのです。
 食事はいろいろな食品を組み合わせて、バランスの取れたものにしましょう。よく噛んで唾液の分泌を活発にすることにより口の中の衛生に役立ち、顎の骨を堅固にし、脳に刺激を与えて認知症予防にも役立つのです。様々な食品から栄養素をバランスよくとることを心掛け、そして、なんでも美味しく頂くことが健康な歯を作る秘訣といえるでしょう
  歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。梅干し、海藻類、果物などを食べることで唾液量が増えます。
また、食物繊維が多く含まれる食品はよくかんで摂食することで歯の表面をきれいにする作用があり、唾液の分泌も促します。年齢的には特に12歳から15歳ぐらいまでの時期にしっかりとカルシウム摂取が重要ですので積極的に取るようにしましょう。歯の質が柔らかいと虫歯になりやすくなるようです。定期的にフッ素を塗るのも効果的といいます。フッ素には、エナメル質の表面が溶けてなくなってしまったところを修復し、「再石灰化」する働きがあるとしています。歯の成分はエナメル質はリン酸カルシウム・ヒドロキシアパタイト95%、象牙質(骨の成分に似る)は70%がヒドロキシアパタイト、18%は有機物(コラーゲン繊維)、12%は水分で構成しています。

 日本人に不足しがちな栄養素として、カルシウム(乳・乳製品)、鉄(レバー)、マグネシウム(納豆)、ビタミンA(人参)、ビタミンB1(干しソバ)、ビタミンC(ブロッコリー・柿)、ビタミンD(魚類)、食物繊維(大豆・大豆製品)などが挙げられます。出生から永久歯が生え揃う12〜15歳くらいまでが特に大切なので日々の食事からしっかり摂りましょう。

  


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