・オレキシンOrexin おれきしん
1998年に発見の別名ヒポクレチンHypocretinといい脳内視床下部に存在する。たんぱく質(ペプチド)ホルモンで神経伝達物質の一種として当初脳全体に新たな食欲を伝える物質としていた。オレキシンは、ギリシャ語で食欲を意味するオレキスOrexisから命名。1999年にオレキシンを欠いたマウスは、食事量が減るが、それと同時に突然眠り込むナルコレプシーNarcolepsy症になることが偶然見つかっている。食欲と睡眠障害にオレキシンの有用性の期待がある。
甘い物は別腹と言われるが、これにはオレキシンという脳内物質が作用すると、胃や腸の消化管の動きが活発になることがマウスの実験でわかっている。
オレキシンA(33個のアミノ酸からなる)という神経伝達物質が関わって覚醒期に増加し休息期(睡眠時)に減少することを確認しており、脳のさまざまな場所にある受容体がこのオレキシンを受け取ると、脳が覚醒した状態になる。また、食欲をコントロールする物質としても知られており空腹時に頭が冴える現象には、このオレキシンが働いているためだと言われている。
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