・🍊夏蜜柑 Chinese citron なつみかん
ミカン科、山口県原産といわれ山口県の県花となっている。常緑低木、樹高3mほどで温暖な気候を好み夏ダイダイ、夏柑ともいいダイダイ系の雑柑で江戸時代中期に発見している。
1700年頃、山口県長門市(ながとし)の海岸に漂着した柑橘の種子を播いたのが起源といい原木は今も健在で「史跡及天然紀念物 大日比夏蜜柑原樹(おおひびなつみかんげんじゅ)」に昭和2年(1927)指定した。
果実は、5月頃より白い五弁花の芳香ある花を咲かせ6月頃より小さな実をつけ12月頃まで大きく、黄色みがかってくる。
その後翌年の4~6月に採取、出荷し旬とする。甘味が少なく、酸味が強いので以前は冬ミカンがなくなったころの柑橘類として重曹で酸味を和らげて食べられていたが最近は、甘味のある品種の甘夏みかんなどが数多く出回るようになり出荷量は減少している。
生食、ジュース、ママレード、シロップ漬け、ジャムにしている。
温州(うんしゅう)みかんに比べ糖が1/2、酸味が約2倍という。ビタミンCは、38mg/100g中で温州蜜柑と大差ない。酸はクエン酸が主で70%を占めほかコハク酸、りんご酸、酒石酸、シュウ酸などを含む。皮にペクチン6%と多く含む。
苦味成分は、主にナリンギン(フラボノイド、成熟につれ減少)、リモニン(リモノイド)、精油してリモネン(脂肪分解作用)が得られる。
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