・布海苔Glue plant・Funori ふのり
フノリ科、紅藻類でマフノリ、フクロフノリがある。海域の岩礁に暗赤色より茶褐色で生え、フクロフノリは、東北地方で採取、10cm前後の長さで1mm程度の袋状に丁度ウィンナソーセージのようになって枝分かれしている。
1月から5月に主に正月の厳寒の中、新芽を摘んで寒干したもの、生のものを味する。マフノリは、本州中部以南に分布し長さが20cm程になりフクロノリより細い。
一般には、乾物、塩蔵品で流通し日本全国に分布する。東北地方での採取しているものは生でぷりぷり、こりこりした食感がよく豆腐、葱と一緒にして味噌汁の実にするとよい。
戻して糊状にならないぐらいの熱湯をかけて酢のもの、刺し身のつま、海藻サラダ、そばのつなぎにも使われる。
おおくは糊(布・ふすま)の原料となっていて昭和30年代(1955年)まで家庭で張り板を使って布を洗濯し布の洗い張りの糊としていた。古くから女性の髪洗いにも利用し現在ではシャンプーに使われている。
食物繊維(免疫力強化)が乾物でワカメ32.7%(生3.6%)に対し43.1%と多く含む。胆石、腎結石を除くとして民間療法で使われていた。