「じっとしている」
じっとしていたいんだ
今は、どうしても
じっとしていたいんだ
そうか わかった
今、君はゆっくりしな
ただただ そういう時はな いいんだ
じっと何も手に着かない事が
とても大切な事なんだ
だから、今は ただ
じっとしている
悪くはないと思うんだ
「じっとしている」
じっとしていたいんだ
今は、どうしても
じっとしていたいんだ
そうか わかった
今、君はゆっくりしな
ただただ そういう時はな いいんだ
じっと何も手に着かない事が
とても大切な事なんだ
だから、今は ただ
じっとしている
悪くはないと思うんだ
「雲のなかの虹」
雲のなかに虹を見る
キャンパスは青白い雲
薄く薄く柔らかな綿毛のよう
お日様は薄い綿雲に
虹色のインクを
そっとこぼしたんだ
ただ滲ませたんだけど
と お日様は言った
皆はその美しさに魅了し
この瞬間を感謝した
皆はきっと心の目の奥に
虹色の未来を見付けたんだ
「青空に雲の糸」
大空高く雲の糸が
三本引いていた
真っ直ぐに水平に長く
三本引いていた
その雲の糸は柔らかく
優しく引いていたので
まだ何も虫も鳥も
捕らえてないようだ
ただ ただ その美しさと
大空一面に渡る雄大さを
見せてくれていた
やがて 時と共に糸は消えた
何もなく ただ 美しい光景を
残して 青空に 溶け込んだ