「光る 天主堂」
天主堂は光り耀いていた
何とも言えぬあの黄の光は
私の目の奥深く 今も
焼き付いている
昼間だと言うのに
夜空の中のランタンの灯りのようだ
暫くの時間がたち
天主堂はこう言った
今、君が見ている光は
決して絶えることはない
どんな事が起ころうとも
この黄色の光で
皆を包んで行こう
私の胸は暖かく満たされた
「光る 天主堂」
天主堂は光り耀いていた
何とも言えぬあの黄の光は
私の目の奥深く 今も
焼き付いている
昼間だと言うのに
夜空の中のランタンの灯りのようだ
暫くの時間がたち
天主堂はこう言った
今、君が見ている光は
決して絶えることはない
どんな事が起ころうとも
この黄色の光で
皆を包んで行こう
私の胸は暖かく満たされた
「夕暮れ待つ空」
イワシ雲だろうか、点々と置かれた雲
秋の青空 高く広がる
丘から見下ろす先には
横一面になった野原に立つ建物
そしてまた一辺倒にへばりついた
黄の花咲く畑や丘
夏の名残か、遅咲きか
風もなく、今は静か
夕暮れを待つ空が
広がっていた
「この樹を見よう」
行く手の道が大きく
曲がろとしていた
その正面には形の良い
樹が立っていたので
この青緑の美しさに
見とれてしまう
曲がった先がどうであろうと
今はこの美しさに
魅了されていよう
きっと先はもっともっと
美しさで満ちあふれている
「湖上の天女」
秋先の特に天気が良い日には
南湖から北に向け
天女が雄大に翔んでいく
その姿はいつも比叡の山に映え
それはそれはとても優雅だ
秋先のこの組み合わせを見るたび
私達は永久という時間を
改めて感じ 味わい
その空気に浸る
感謝はこの季節にも
この姿で私達を
優しく受け入れてくれる
「河と近江富士」
近江富士は秋風に浮かんでいた
手前に河を挟んで浮いていた
自分が周りの目印であるかの様に
その存在を見せていた
私は今も湖に注ぐこの河のそばにおり
幾年もここで見守りそして
穏やかな湖に語り掛ける
自然とはこの秋風のように
あるがままを受け入れ
勇気を持って生きる姿
そのものであると