「冬の雨が森に帰る」
冬の雨が森に降る
ああ、君の音は安らぎだ
この静かな樹木の間に
ただ君の雨粒が
細くなった葉や枝に
当たっては地面に落ちていく
君はこんな冬の昼下がりに
空からやって来て
今は静かな森に
少し寂しげな林に
その音と土に帰る姿を
見せてくれた
その香りも今は静かに
休む森の生き物にも
安らぎを与えてくれている
「冬の雨が森に帰る」
冬の雨が森に降る
ああ、君の音は安らぎだ
この静かな樹木の間に
ただ君の雨粒が
細くなった葉や枝に
当たっては地面に落ちていく
君はこんな冬の昼下がりに
空からやって来て
今は静かな森に
少し寂しげな林に
その音と土に帰る姿を
見せてくれた
その香りも今は静かに
休む森の生き物にも
安らぎを与えてくれている
「豆の木」
赤い実がなる豆の木
ひとつの脳のようだ
この豆の木もそのオーラで
包まれて生きている
この豆のひとつひとつは
今、どんな思考で持って
暮らしているのだろう
たぶん、人との関わりに
ついても考えているようだ
これからどうやって
一緒に過ごして行けるか
ただただ今はその事に
思い馳せているに違いない
「太陽の波動」
冬の太陽が雲の中から覗いていた
暖かく額にあたる
そんなとき、しっかりと
目を閉じて額の光を
感じてみる
その暖かさ、優しさは
いろんな恵みが詰まっている
その時、君の身体の中に
その暖かさがゆっくりと
広がって行くだろう
手の先、足の先、小さな細胞の
一つ一つにそれは達する
波動は万物の元より太陽を経て
君の細胞で共鳴している
この瞬間を感じ取るのだ
「アンモナイト」
世の中には色んな形の生き物がいるが
私はアンモナイトを見るたび
何とも言えない感覚を覚える
自身の成長の形を残しながら
生きてきた姿に驚かされる
樹の年輪もさることながら
はっきりと外観から見える
中心から始まり外側へと
成長していく姿だ
その形は時の過ぎ行く様を
見せ付けている
語り掛けている
目に見えない位小さな時から
始まりそしてそれは果てが
ないようにも感じる
まるでひとつの魂なのか
「無心なる景色」
誰もがこの山に対面した時
無心になるだろう
言葉にするには語はなく
表現するに自身の手足で足らず
誰もが立ち尽くすだろう
この山は山であって山と言わず
この存在の周りに私達皆が
集まっているかのようだ
この存在と共にただただ存在し
対面出来たこと
感謝したい