ソースの更新
遠く遠くから微かな風音に
混ざり聞こえてくる音
いやそれは声とも異なるもの
風という形を作り
伝え拡げてやって来る
そう 君は耳を傾けている
知らずとも耳から入ってくる
正体は君のソースへの
アップデートだ
今 君に必要な更新だ
だから君は昨日より今日
少し多くの重要な太古の
叡知を思い出したはずだ
緑豊かオーブ
最初は民家を囲うような
オーブだった
しかしそれは民家の窓から
沿って漂っているようだ
緑のオーブは留まっていた
本当はずっとともに
在るのかも知れない
緑と言う細胞が集まり
人の安寧を守り育てている
オーブと言う形に人が
見ただけかも知れない。
比叡山夕陽遠景
日に日に夏が近付いている
そんな日の比叡山に
沈む夕陽は
山に溶けそうな太陽が
琵琶湖に掛かる美しい雲に
重なって幻想的だ
その時、時は止まったかの様に
一体となった景色に目を奪われる
全ての自然が作り出した結果
大切な時間とは
正にこの光景である。