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100分de名著「アルプスの少女ハイジ」とついでにアン

2019-06-04 | 日常


100分de名著
先週までの平家物語もとっても面白かったんだけど今週からはついにヨハンナスピリのハイジです
世界名作劇場のアニメも出てきました
私はハイジは子供の頃大好きだったんだけど、実は名作全集で先に小説(ただし抄訳)を読んでいて子供心に
「アニメのはイメージが違う」とは思ってたのです。これは私の知ってるハイジじゃないと。

今回100分de名著にてその違和感を少しだけ解説してくれていました

ハイジは原作では天衣無縫なタイプではないのです
洋服を「脱ぎ散らす」なんてお行儀の悪いことはしません

天真爛漫ではありますが、母親と叔母さんにきちんと躾けられていて、脱いだ洋服はちゃんと畳む子なんですね
優しくて明るくて親切ないい子なんです。
あーここ指摘してくれてよかったーー



だからこそ都会で夢遊病になんてなってしまう。


あと原作ではクララの車椅子を壊すのが実はペーターなのです
いわゆる「嫉妬」からです。ハイジがクララのことばかり気にすることにちょっとした嫉妬心を抱いてその結果が車椅子事件です


でもアニメの名作劇場ではペーターはひたすら少年。よい少年。多少嫉妬しても醜い行為などいたしません。
アニメのいわゆるお綺麗な少年タイプになってます

そこが名作劇場の足枷でしょうか。アンだってあの面白いおばけの森のエピソードが削られています

ハイジのデーテ叔母さん。わかりやすくすごく嫌な感じにアニメでは描かれていますが
ほんとうに嫌な人だったら独身の若い身空で姪のめんどうを見たり躾けたりはしませんよ
そして「働きたい」「ちゃんとしたところで働きたい」。それゆえに姪の面倒は見られなくなったわけです
捨てちゃっても良かったんです。
だけどそうせずにちゃんと義兄の父親、つまりはおじいさんのところまでわざわざ連れてきている。
後にはフランクフルトの豪商の娘さんの遊び相手というこのうえない仕事まで姪に持ってくる。姪の将来のことも自分のついでにとはいえ考える人なんですよね

これ悪い人なら出来ません。

あとロッテンマイヤーさんの件。
とかいろいろ言えばきりがないのでまた来週ですね

上の絵はアンです。名作劇場つながりで。
私はアンとダイアナの二人の女の子の関係性が身悶えするほど好きです。
こんな美しい「女の友情」ってあるんでしょうか。これはドリームだからこそ好きなのかもしれません

好きな男のタイプが違うって大事ですね
アンはインテリでインテリの旦那を掴み、子供たちも全員賢く美しい(末娘リラは軽薄なおばかちゃんだけど超が千個付く美人だ。ひととしては賢いし)
一方ダイアナが選んだフレッドは性格が良くて農場経営では豪腕の働き者だし、
フレッドジュニアと小さなアン・コルデリアを産んでどんどん肥えたダイアナも立派な女の生き方です。


いだてん

女のスポーツ革命。なんて楽しいの。こんなに面白いのになんで視聴率悪いの。
けどそんなのはどうでもいい。私は好き。好きに人の異見などどうでもいいんです。何度もいってますが好きは自分で決めます