えみくり情報

日常と日記
新刊・既刊通販、問い合わせなどのアクセスは「ブックマーク」からどうぞ

イキウメ「獣の柱」

2019-06-15 | 芝居

見てきました。相変わらずイキウメのちらしはかっこいい。毎回毎回ほんとに美しい
誰が作ってるのかしら。

あーーーーー
あーーーーー

今回も素晴らしい。あーまだ頭の中が整理できない。

一言で言えば、天から得体の知れない隕石が落ちてきて、それを見てしまった人はこの世のものとは思えぬ多幸感に包まれて、もう何か食べることも排泄することも、考えることも忘れてただただ幸せになってしまう
人間ではなくなってしまう感じです
それで餓死してしまったり事故にあったりで死んでしまうのです


隕石を使って悪いことをする人も出てきます
そのうち隕石だけでなく、ついには東京タワーくらいの柱が世界中に次々と落ちるのです
落ちる場所は人口密度の高いところです。
逃げる人々。けれど一斉に逃げてそこの人口密度が高くなると柱が降ってくる。ばらばらに動かねばならないのに人はやっぱり群れて動く。そして柱が落ちてくる。
柱に潰されるもの、柱に見とれて幸せに死んでいくもの。


これは粛清なのか。
粛清されるものとされないものの違いって?
安楽死と何が違うのか。幸せに死んでいくのは確かだけれど、それを良しとしないものがあがく。あがいた先には何があるの。

ノアの箱舟や終末のラッパなどの聖書からの逸話がいろいろ出てきます。芝居の最中考えることだらけです。



私達はどちらにはいるのかしら。
多分私は幸せの柱に見とれてしまってわけもわからず死んでいくタイプだと思う
情報弱者だし。共同体で助け合い一から何か作り出し死ぬほど努力して働いて生きていくのってもう今更出来ないし。

どっちが幸せなんだろうか。
農業をしてコロニーを作って逞しく良い人として生きていく人もいれば、レミゼのテナルディエ夫妻みたいな恐ろしい人たちも出てきます。
こちらは、汚くてもなんでも生きていくタイプとして描かれています。
「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。」
って会話を男がするくらいだから悪い人なんだけど学はあるってことなのでしょうか。とても残酷で怖い


けど生きていたらああいう恐ろしい悪い賢い人たちや何かと戦わなきゃならない。それでも生きていくほうがいいのかな。



とにかくめちゃくちゃ面白い。イキウメを教えてくれて誘ってくれたおぢの里中さんありがとう。秋の公演も行くわ!!

そして秋はこれも行くわ。チケット取れますように!!


死と乙女!!  シューベルトーーーーーーーーー



明日はオペラだ。居眠りしないように今夜はしっかり眠らなきゃ。