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日常と日記
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100分de名著アルプスの少女ハイジ第四回

2019-06-25 | 日常


クララが来た。最終回まで面白かったです。ハイジはいろいろな人たちの再生の物語だった。
家族を、愛する人をなくして狭い世界にいた人たちが、世界を広げて少しずつ幸せになっていく話だったのです。

番組の中でペーターの闇についても語られていてよかった。
アニメのペーターがいわゆるやんちゃでけがれなき、おっさんが好きな「しょーねんの澄んだ心をもつ」男の子、としてしか描かれてないことにわりと「うーむ」と思っていたもので。
「どろどろした嫉妬などは女がするもの。男の子は純粋だから!」ってお決まりみたいなのが軸に合ったのではと思います。当時のアニメスタッフ。結構当たってると思いますよ。

他の名作劇場でも原作がちゃんと描いている男の子が嫉妬したりするシーンは極力省かれてたものです。ポリアンナとか、アンネットとかね。嫉妬して意地悪な心をつい持ってしまうのは大人も子供も男も女も同じだと思うんですがねえ。

彼の浅はかさやしょーもなさおばかちゃんなところ、それは欠点ではないんですよ。そんなところがあっても彼も神様の子供。親切で元気でいい子なんです。クララのおばあさまの言うとおりではないですか。

原作はかなり宗教的でしょっちゅう「神様は」「神様は」って出てきます。
そして流れる物は基本「愛」です。
今回のこの番組でもそれはとてもよくわかりました。
寂しい子供、満たされない子供、それだけでなく疲れた大人、再スタートしたい大人、みんなみんな愛で癒されていくお話だってことをです。

そしてお金は大事だよー。

原作ではペーターはゼーゼマンさんから「生涯、おこづかいをもらう」約束をとりつけるんですね。クララやハイジと仲良くするお礼として。
初めて読んだ時は腑に落ちなかったんだけど、つまりは一種娘たちの用心棒兼便利屋さんとして雇われたってことなのかしら。ペーターは労働者として逞しく生きるでしょうから身体は強くなるだろうし。
ハイジは女医かナースになるのがいいかもしれませんね。頭が良くて賢いし優しいし。なんてったって後見にお医者様が加わるのです。

実はハイジの続編っていうのをヨハンナ・スピリじゃない人が書いていてそれも読んだことあるんですが、それ嫌いだったわ。
ハイジが街の高等学校へ進んで教師になるの。そして戦争に行って帰ってきたペーターと結婚するの。
安易!!と少女の私は叫びましたことよ。
第三者の書くスピンオフやら続編やら、実は苦手です😔 
二次創作は好きなのにねえ。BLの。