ハイジ。
自分のためでなく、山のペーターのおばあさんを思い大泣きする。おじいさんを思い大泣きする
自分のためにぎゃーぎゃー泣ける子だったらよかったのにそうじゃないのね。
なんていじらしく、いい子なんだろう。
安達祐実の朗読が聞いていて気持ちいいのは
さりげなく、大げさでなく、キャラを口調だけで作る
からではないでしょうか。
表情たっぷり声を張り上げるタイプの朗読者が私は苦手なのかもしれません
ハイジね。もー今回はいとけないハイジの愛らしさですね
ところでフランクフルトに連れて来られたハイジのことが今回のメインだったんだけど
ロッテンマイヤーさんに厳しくされる
名前や呼称のこと
子猫事件
白パン捨てられ事件
賢いおばあさま登場
文字が読めるようになったハイジの絵本事件
夢遊病と科学者でもあるお医者様の自然療法
二元論的に「都会は悪、山や自然は善」という描き方ではなく、ハイジはフランクフルトという都会で、山では得られなかった教養と信仰を得ることになります
おじいさんが理由はあるとはいえ不信心もの。その上学校関係者すら追い返してるので、あのまま山にいたらハイジはどうしようもない貧困スパイラルに陥ってる可能性があります
↑ここらあたりが良かったです。
ひとは環境にとても支配されますから、いろんなところに行き、見たり聞いたり学習したりすることはとても大切なことなのです
ところでクララとハイジの関係性は今回は掘り下げないのかな
クララだけでも相当掘れるキャラだからそっちにまで行くと視点がずれるからかな、と思ってますが、せめて白パン事件の時のクララの切なさ優しさはちょっとだけでいいから出して欲しかったな
ハイジに黴の生えてしまったパンでなく山に帰る時は美味しい白いパンをいっぱい持たせて上げるから、って一所懸命言う。優しくてほろっとします
ハイジが好きで帰って欲しくないのに。クララだってまだまだ小さい子供なのにね。
「あなたはどっちで呼ばれたい?」って聞いて「わたしはハイジなのよ」って返され「ハイジ」って呼ぶことにするクララが好き。ちゃんと聞いてあげるの、ハイジ自身に。