遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ひとりごと

2010-02-10 22:48:46 | レポート
2010/2/10

DVD「フラガール」を見る。
いやあ…ラクだわ。飽きるところないし、ストーリイは骨太だし、泣かせるところもあるし、役者さんもすごいし、映像も素敵だし、時間も律儀に2時間きっかりで終わるし、こんなに見ていてラクでいいのかしら。
いちばんの見所は蒼井優になるんだろうなあ。
田舎の娘と映画の主演を同時進行でこなすことのすごさ。
やっぱりリアルなだけじゃダメだもんね。
この話のキモは結局ダンスシーンになる。
そりゃそうだ。「フラガール」というタイトルでダンスシーンがしょぼかったら、どんだけ時間やお金をかけようが失敗作だ。
そこで本来はダンサーでない蒼井優がソロで踊ることの大変さ。
勝手に感情移入してぞっとしてしまう。恐ろしい女だ。
あと、怒った先生をのろのろバスで追いかけるシーンが一番好きです。

※ 描けそうで描けない。
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レポート「平田オリザの現場⑦ バルカン動物園」(VHS)

2009-10-30 00:15:43 | レポート
 VHSで見る。たまたま疲れていたので、前半はほぼ寝てしまい、ちゃんと見たのが40分くらい。それで感想だなんてまじめな人には怒られそうだけど、「それでも面白かった」んだからしょうがない。

 舞台はとある大学の研究室。 猿を人間に進化させようという「ネアンデルタール計画」の研究を主にしているが、別にSFっぽい話ではない。 命への価値観の見本市。

 細菌を必ず全滅させてしまう大学生から予期せぬ妊娠をしてしまった大学院生まで、それぞれ異なる「命との付き合い方」があり、その違いを楽しむ芝居。細菌、植物、ラット、ニホンザル、チンパンジー、ボノボ、人間の子供…いろんな命との付き合いを眺めることができる。
 ニホンザルはダメだけどチンパンジーなら成功するかも…なんて研究者が言っているのは、さりげない分、こわい。

「命は大切である」というのは当たり前だけど、「命の大切さには差がある」という、みんなが思っていてもなかなか口に出せない真実を芝居にして語っているように思える。

 描き方にもずいぶん工夫をしている そういえば、既存の国旗の「描き方」を工夫しただけで、美術史に残る作品を製作した画家もいる。

「バルカン動物園」に限らず、平田オリザの芝居は距離感の芝居。さりげない会話の中に時々「飛び込んでくる」セリフがある。うまいアウトボクサーの試合運びを見るような感じ。「さわる」「つかむ」ではなんともなくても「なでる」だと心地よいという感じ。

 価値観の違いとその描き方を眺める芝居なので、話の展開には面白みはない。

 特に「オチのある話」に慣れてしまっている自分には、あのラストの絵は衝撃的だった。
 おそらくネタバレによる弊害はないと思われるので書いてしまうが、予期せぬ妊娠をしてしまった女性は、一人で最後にポテトチップスをただ黙々と食べる。食べ終わると研究室を出て行く。それで終わり。こんなシュールな終わり方はない。

 深読みすれば、食べることは生物の基本である。岐路に立たされた彼女は、生物としての基本に立ち返ることで現状の困難を克服しようとしているのである…と考えられなくもないが、やっぱりこじつけだな。ポテチだし。

 どう考えても展開は地味だ。
 なので寝てしまうのはある程度しょうがない。
 そうやって自分を正当化していきたい。
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「東山魁夷館」

2007-04-11 22:14:54 | レポート

長野出稼ぎのついでに、あちこちまわってみようとやってきたのが「東山魁夷館」。
東山魁夷の名前は知っていたものの、「代表作は?」と言われると困ってしまうという日本画の巨匠。
「緑響く」という展示名だったが見てみると案外楽しかった。
東山魁夷の絵のほとんどは風景画。これはさすがに見ればわかる。
主に展覧会への出展を前提にした「本制作」、実景の写生であるところの「スケッチ」、構図や色彩に作者なりの解釈をほどこした「習作」(東山魁夷自身の分類だそう。チラシ参照)の3種類が展示。同じ風景でも、「スケッチ」「習作」となるとまた趣が違って、映画のメイキングを見るような楽しさがある。
結局は自分の好き嫌いで語るしかないのが残念だけど、どうも自分の好みは、具象と抽象の中間くらいにあるものが好きらしい。写生だとつまらなく、抽象画になるとわけわかんない。
風景を書いているのにデザインになっているという感じ。
東山魁夷の絵で言えば、山々に朝霧が流れて「くっきり」していないような絵。こういう風景にはひかれる。連なる木々があまり抽象化していないのに幾何学模様に見えてしまうような風景もあったけど、これが好き。
東山魁夷の風景画というのは、自然を描いているようで、自然を道具にして模様を作っているようなところがある。写生のようで、写真でいいんじゃないかと思うんだけど、そんな風景は実際にはない。近い風景はあるけど、その風景を切り取った後で微調整をしている。ような気がする。
ただ、展示の名前にもなっている「緑響く」。森の中を白馬が走っている。森と白馬の風景がそのまま湖に映し出されているという、とっても美しい絵なんだけど、風景画の人が白馬の絵をなんで描いたのかしらと思ってしまう。「物語性」が強くなりすぎてちょっと違和感。(絵葉書は買ったけど)
館内の喫茶店で販売していたお茶請けはこの「緑響く」をそのまま和菓子にしたとてもステキなものだった。お店自体の雰囲気もいいので、またお茶をいただきに行きたい。読みかけの本でも持って。
風景画家である東山魁夷がなんで動物を描いちゃったのだろうと考えてみるのは楽しいのかも。2ヶ月ごとに展示物が変わるようなので、他の作品も見ながらのんびり考えてみたい。安易に関係書籍をあたるのではなく。
ひとりの画家とじっくり向き合う機会はあんまりないと思うので。

コメント (2)
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女子バレー日本逆転勝利

2006-09-01 21:49:56 | レポート
最後の5分だけ見る。
完全アウェーのドミニカは気の毒。
でも、ヒールになりきれないのは精神力の弱さだと思う。
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