遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第20話「今度こそ入社式」』

2017-09-14 01:51:10 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第20話「今度こそ入社式」』

2017/9/13

阪急電鉄の入学式に出席した田々南徹が、ライバルのシルバーフォックス(あだ名)から、意外な身の上話を聞く話。

前回の「入社式」と同じ展開をなぞって会社へ向かう。

バイトの後輩、高杉が地味に成長しているのがほほえましい。

シルバーフォックスは、新入社員代表として答辞を読む。

田々南は、常に自分の先を行く彼にライバル心を燃やし、彼から集合写真のセンターを奪おうとしたりする。

それくらいならかわいいけど、人の本気の不幸を喜ぶのは性格が悪いと思う。

仕事ならともかく、恋愛で、しかも相手の失敗を喜んでいる。

ギャグと言えばギャグだし、若気の至りと言えばそうなんだけど。

今後、もっと激しい対決展開もあるだろから、その前フリなのかもしれない。

いつまでも少年マンガのノリじゃいられないと思うけど、完結までには落ち着いた姿を見せてくれるのかな。

《登場人物》田々南徹 シルバーフォックス

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第19話「入社式」』

2017-09-12 00:19:57 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第19話「入社式」』

2017/9/11

阪急電鉄に入社することになった田々南徹が、なぜか自身の入社式の設営を手伝う話。

ネクタイを締めながら、一人語りするのは地味に難しそう。

伝説の押し師から学んだ超人的な技を使って、椅子を並べたり、横断幕をつけたりする。

そのあたりの動きが、パワーマイムっぽくていかにも関西の演劇を見てる感じがする。

「弁慶」はほんとに技でいいんだろうか。がんばっているだけじゃないだろうか。

田々南はうっかりしすぎだけど、基本的に仕事には熱心だし、優秀。

致命的に苦手なのは恋愛関係だけ。これは好かれる。

少しだけ確執のあった父親は、入社式を区切りにして13年続けていた禁酒をやめるという。

そんなお父さんの気持ちを考えるとこの展開はいたたまれない。

仕方ないんだけど、次の話のタイトルが、完全に今回の話のネタバレになっている。

《登場人物》田々南徹

 

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第18話「卒業」』

2017-09-10 00:47:28 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第18話「卒業」』

2017/9/8

田々南徹が卒業式で友達と進路の話をしたり、教室で思い出に耽る話。

修学旅行で友情を深めたトクナガ博士、ホンダさん、アベが再登場してうれしい。

お弁当の修行で関西から新潟に派遣されるホンダさん。なぜ新潟なんだろう。やっぱり米がいいからなのかな。

ころころ演じる人間を変えていく見せ方は、コミカルな印象になる。

田々南が母親の視線を意識して、堂々としようとしているところがかわいい。

一方、雅恵ちゃんが不憫。母への気遣いの十分の一でもしてあげてほしい。

彼女も健気と言えば健気だけど、一体なにがしたかったのかよくわからない。

ふたりとも自意識過剰すぎるので両思いなのかどうかも怪しい。

そのへんも含めて青春なのかもしれない。

第一部が終わった。まだ全体の三分の一くらい。

《登場人物》田々南徹 トクナガ博士 ホンダさん アベ

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第17話「家宝の壷」』

2017-09-08 00:04:16 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第17話「家宝の壷」』

2017/9/5

田々南徹から進路の相談を受けた阪急電鉄の中川専務が、彼を入社させるために根回しする話。

最初に中川専務の説明をするためだけに雲雀丘花屋敷さん(字は想像)が出てくる。

初見の人にも親切。今は動画だけど、リアルタイムじゃ後追いできないからこういう気配りは必要。

主に中川専務が電話しているだけ。

田々南の師匠的な役割なんだけど、いかにも精力的に仕事をこなしそうな感じで、出てくると場が明るくなる。

そこにいるだけでポジティブな雰囲気になるパワースポットみたいな人は現実にも存在する。

「いらだたち」の言い間違いや、急に怒り出した理由もかわいい。

脚本にもよるんだろうけど、そういう雰囲気を持つ人を演じるのは大変そう。

今回みたいな話でもしっかり場を持たせているところが、やっぱり力のある役者さんだと思う。

父親と阪急電鉄との因縁も明らかになって、ますます田々南徹が主人公らしくなってきた。

今回本人はでていなかったけど。

《登場人物》雲雀丘花屋敷 中川専務

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第16話「少年よ大志を抱け」』

2017-09-06 00:14:38 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第16話「少年よ大志を抱け」』

2017/9/5

修学旅行で大好きな溝口さんと自由行動をすることになった田々南徹が、もじもじしながらも自分の思いを伝え、唐突に卒業後の進路を決める話。

13分の話のうち、10分くらいもじもじしている。愛らしいけど、イライラする。

修学旅行の学生がウロウロできる時間帯なら他の観光客もそこそこいるだろうから、完全に不審者だったと思う。

今まで阪急淡路駅周辺という全然イメージのわかない土地の話だったけど、いきなり地元札幌の羊ヶ丘展望台が出てきたのがうれしい。(羊ヶ丘自体には一回しか行ったことないけど)

いままで一人二役も普通にやってるんだけど、今回雅恵ちゃんは演じず、田々南の独り相撲として見せている。

完成品を見ればそれが正解だとわかるけど、どの程度計算してやっているんだろう。

最後の展開はどんでん返しというより、ちゃぶ台返しという感じで鮮やかに決まっていた。

《登場人物》田々南徹

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第15話「ハイライト」』

2017-08-31 00:31:38 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第15話「ハイライト」

2017/8/30

高校卒業後の進路に迷う田々南徹が、父親のかつての自分への思いを知る話。

なぜか屋根裏にしまわれていた中華鍋とタバコ、そして手紙。

11分の話なのでさくさく和解への道筋をたどる。

ほとんど徹のシーンだが、ずっと父親の思いが語られているので、実際には受け手にまわっている。

父親のやっていることは完全に自作自演なんだけど、過去の過ちを償うことに成功していて、かっこよく見える。

タバコの銘柄に「ハイライト」を選ぶところ。

ベタな話なので、こういう細かい小道具に対するこだわりは大事な部分。

唯一の笑いどころ「弁慶」は、さすがに唐突な感じはしたけど、サービス精神なんだと思う。

ラストは、見ていて照れてしまうくらい、きっちりまとめていた。

《登場人物》田々南徹 田々南カズオ

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第14話「父の日」』

2017-08-27 00:08:25 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第14話「父の日」』

2017/8/26

田々南徹が、阪急電鉄に就職するか、大学に進学するか、元阪急ブレーブスファンの父親に相談してぶん殴られる話。

父は球団の身売りがきっかけで全てを失った。

そんなのは、息子が言うとおり、ただの自業自得。

それでも、熱狂的なファンが「応援する対象のためにどこまで身を削れるか」を競うのはどの分野も大差ないこと。

それを裏切られた時に、反動で「一生許さない」となるのはムリもないことだと思う。

形式的には、一人で二人の登場人物をスイッチしながら見せる。

見え方が単調になりやすいので、意外とむずかしい形式。

本作では、眼鏡やSE、アクションを交えることで、そうならないようにうまく工夫していた。

父の日だから、カーネーション探すのも苦労したんじゃないかなと思うと、息子がいとおしくなる。

《登場人物》田々南徹 田々南カズオ

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第13話「愛の告白大作戦in摩周湖」』

2017-08-23 00:11:02 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第13話「愛の告白大作戦in摩周湖」』

2017/8/21

修学旅行先のホテル。引率教師の目をかいくぐって、田々南の仲間達が彼と雅恵ちゃんと二人っきりにしようとする話。

わずか14分間。一人で9つの役を次々と演じる。

大作戦らしく、派手な座組み。

派手すぎて各人の位置関係がよくわからず、何がどうなっているのかよくわからないところもあったけど、それでもいいと思う。

派手優先。

モテない男たちが、モテない仲間の恋を応援するために奮闘する話というのは、どんなにベタでも熱い。

本当に彼女ができれば、モテない仲間を卒業してしまう切なさも含めていい。

ホンダさんは男前だと思う。

結果、出てきた田々南の言葉は、それまでの素っ頓狂な設定や展開を全く反映していない真摯なものだったのがよかった。

実質、前後編回だったぶん、大きなうねりのある回でゲラゲラ笑いながら楽しんだ。

それでもあわせても30分弱なんだけど。

《登場人物》ホンダさん フクナガ博士 むっちーワダ アベ ナカムラ ツヤマ ミムラ タカギ先生 田々南徹

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第12話「修学旅行」』

2017-08-21 00:18:26 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第12話「修学旅行」』

2017/8/20

田々南徹と仲間達が、修学旅行先のホテルで、マサエちゃんと仲直りする作戦を立てる話。

田々南が枕をかかえて、仲間達と話しているだけの回。

ほとんど落語。それでもちゃんと笑えるので、坂口さんが本気で落語をやったらそれはそれで面白くなるんだと思う。

ホンダさんの自虐的ないい人ぶり。

田々南のアイデンティティである、京浜淡路駅のバイトネタはないのかなと思っていたら、肝心の所でちゃんと出てくる。

秘技「仏壇返し」という少年の心をくすぐる技の名前。

「押し込んで押し出す」という、それこそ『粗忽長屋』のような不条理な技。

物理的に可能なのか、不可能なのか、いろいろごまかせば出来そうな気もするスレスレのところを狙っている。

そして、作戦決行の直前で終わる。

初めて前後編の仕様になっているかも。

登場人物:田々南徹 

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坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第11話「正社員恋愛」』

2017-08-16 00:36:56 | 観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス」シリーズ

観劇三昧:坂口修一『ミッド・ナイト・エクスプレス第11話「正社員恋愛」』

2017/8/15

プラットホームスタッフのテクニック「押し」の奥義をマスターした田々南徹が、職場のライバルであるシルバーフォックスと対峙する話。11分。

「タキツバ」という技が、使えないバイトを結局どうしているのかよくわからなかったけど、なんとなくの勢いでごまかされた。

タイトルを見て、職場の修行は一区切りついたっぽいし、ようやく田々南のまともな恋愛が始まるのかと思っていたら、まさかの男二人がマクドナルドで話しているだけの回。

ただ、この単純な会話回がおもしろく、ギャグというより、人物描写が面白くてゲラゲラ笑ってしまう。

シルバーフォックスは、熱血漢である田々南のライバルキャラにふさわしく、冷静かつ若干上から目線の態度。

わざわざ彼に「正社員恋愛」を報告してくるところを見ると、田々南とは別のこじらせ方をした思春期という感じもする。

客席に同じ笑い声の人がいると思う。ファンなのかな。

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