遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

トム・フーパー監督『キャッツ』(吹替版)

2020-02-10 20:46:27 | 映画を見てきた

2020/2/10

・年に一度の舞踏会で路地裏の猫たちが歌と踊りを競い合う話。

・吹替版。ライムスター宇多丸評を聞いて興味を持つ。

・序盤、完全に慣れたと思っていたのに、猫型人間の造形にちょっと身を硬くしてしまう。やっぱり一筋縄ではいかない見た目。

・前に見たときには、CGなどの特殊効果でうまく入り込めないのかなと思ったりしたけど、評に出てきた手持ちカメラとカット割りを意識して観ると、納得。

・俳優たちの身体表現はやっぱりすごいので、撮り方や編集でもうちょっとかっこよく見せられそうな感じ。

・吹替であることを差し引いても、マンカストラップはそんなに口を動かさないので、声があさっての方向から聞こえてくるような感じがする。

・それでも中盤以降半は慣れる。

・序盤の歌は音として楽しい。ぼんやり聞いていると、日本語ではあるけど、洋楽をそのまま聴いているようで心地よい。翻訳すごい。吹替版のサントラでリピートしたい。

・「Beautiful ghoasts」は音より意味という感じ。

・当たり前だけど、基本的に日本語なので、だいたい意味がわかる。個性と歌詞がリンクするところも楽しい。

・グリザベラは吹替版のほうが好み。元のバージョンもよかったけど情緒が過剰な感じ。

・うるさい人は色々言うのかもしれないけど、「memory」も遜色ない。吹替では高橋あず美さん。

・全体的に吹替の不自然さが、もとの生々しさを減らす方向に働いている。結果的にいい方向でデフォルメされて見える。

・ヴィクトリアもかわいい。「全編発情しているネコみたいだ」とか酷評されているらしいけど、意識して見ても好奇心旺盛で色々首を突っ込みたがる仔猫という感じ。

・歩き方や仕草も様式に沿っているだけで、身をくねらせるというのともちょっと違う。

・ただ、手品師のミストフェリーズに魔法を無茶ぶりするところは、無邪気なぶん、ちょっと引いてしまう。本人あきらめてるのに。所詮ネコだなと思ったり。

・色々問題があるのは承知のうえで楽しい。

・興行的に難しそうだけど、細かいところを調整しつつ四年に一回くらいのペースでリメイクを続けてほしい。


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