2025/2/5
・難民として香港に来たチャンが、マフィアから逃れて九龍城砦で暮らすようになるが、すぐに新しいトラブルに巻き込まれる話。
・1980年代の設定。九龍城砦が立体迷宮化している。
・チャンは、九龍城砦のリーダー格であるロンの庇護を受け、そこの生活に馴染んでいく。
・九龍城砦には様々な事情を抱えた人々が暮らしている。無法地帯のようで、その中には秩序がある。
・アクションを楽しむ映画なのかと思っていたけど、九龍城砦内部の生活描写にかなり重きを置いている。
・龍も理髪店を営んでいる。叉焼丼おいしそう。
・九龍城砦は行き場を失った人を受け入れてくれる場所と言われている。現実もそういう場所だったのかな。
・わりと最近の話なので、九龍城砦とそれを取り囲むような近代的な建物のギャップ。この場所がやがて淘汰されていくことが予感されて、寂しい気持ちになる。
・女を折檻死させた男がきっちり退治されている。フィクション特有の最短距離で悪人が退治される。
・建物のオーナーにしてもマフィアのボスにしても、見た目はただのおじいちゃんだし、別に強くなくても成立するポジションなのに普通に強くてびっくりする。
・ずっと監禁状態だったということは屈しなかったのか。
・懐かしのハイエイトチョコで変装するチャンがかわいい。かわいいけど、さすがにちょっとあざとい。
・チャンは、仲良くなった仲間たちと四人でつるむようになる。言葉ではなく、組んだ麻雀牌を見て三人が察する。チームとして魅力的。
・一人一人が抜群に強いというわけではなく、むしろ周囲の老人連中のほうが強い。
・あと、敵方にひとりヤバいのがいる。
・ラジオ番組アトロクの元名物プロデューサー橋本吉史さんによく似ているという話を先に聞いていたせいで、そういう風にしか見えない。立ち振る舞いが完全にヒールレスラーのそれ。
・たしかに『タマフル・ザ・ムービー』で暗黒サイドに落ちた彼を思わせる。敵として抜群の存在感。
・デタラメな気功と硬直を使い、手が付けられない。
・男塾に出てきた驚邏大四凶殺の第二の凶とほとんど同じような戦闘を生身の人間でやっていた。終盤の展開もそっくり。
・こういうところにアクション映画の伸びしろがあったりするのかもしれない。
(2/5サツゲキ)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます