遠藤雷太のうろうろブログ

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ジョン・シェンク監督『南の島の大統領 ―沈みゆくモルディブ―』(2011年)

2016-02-04 17:42:03 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

南の島の大統領 ―沈みゆくモルディブ― [DVD]
クリエーター情報なし
アメイジングD.C.

2016/2/3

・モルディブの大統領だったモハメド・ナシードが国土水没の危機に立ち向かうドキュメンタリー。

モルディブはインド洋の島国。人口は40万人。

・国土が狭いので、ひとつの島に建物が密集している。

・首都のマレは見た目が軍艦島みたいになっている。

・たった1.7平方kmのなかに10万人も住んでいる。

・標高は1m。そりゃちょっと大き目の津波がきたら全滅しかねない。

・「モルディブは自然豊かなリゾート地」というのも間違っていないけど、だいぶんイメージとは違った。

・まずはモルディブの歴史から。

・ナシード就任前の30年間は政治犯の逮捕や拷問が行われる独裁政治だった。このへんもイメージと違う。

・ナシード自身も大統領就任前は20年で12回の逮捕と2度の拷問を受けている。

・この大統領、商店街の小柄なおっちゃんという見た目。

・彼は温暖化を阻止するため、世界各国を飛び回る。

・人口40万人の小国の大統領が、CO2の排出量削減を求め、人口13億の中国だろうが12億のインドだろうが、果敢に交渉を試みる。

・今まさに国土が沈もうとしているんだから、相手国が大不況でも戦争中でも関係ない。

・「大国に立ち向かう小さな国の王」というのは歴史ファンじゃなくても燃える展開。

・しかも、戦国時代ではなく、現代のお話。

・自然の脅威が相手なので誰が見ても善玉と考えるしかない。

・大義を持っている人は強い。

・それでいて見た目が小柄なおっちゃんだから共感せざるを得ない。

・ただ、ドキュメンタリーなので、まったく解決しそうにない。

・世界初の水中閣議はコミカルだけど、できることならなんでもやるという必死さが裏にある。

・この映画自体もそういう意図で作られたんだと思う。

・大統領はスピーチがうまい。

・もしかしたら日本の首相が下手なだけのかもしれない。

・日本よりスピーチ下手な国の首相っているんだろうか。

・「CO2排出の削減は先進国の義務である(かつて先進国も排出していたんだから自国も排出する権利がある)」と主張するインドに対して、「報復は世界を盲目にすると言ったのはガンジーだ」で始まる反論はかっこよかった。

・どうやってまとめるんだろうと思ってたら、ある意味予想外な結末に「ええっ!?」っと声が出そうになった。

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