南の島の大統領 ―沈みゆくモルディブ― [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
アメイジングD.C. |
2016/2/3
・モルディブの大統領だったモハメド・ナシードが国土水没の危機に立ち向かうドキュメンタリー。
・モルディブはインド洋の島国。人口は40万人。
・国土が狭いので、ひとつの島に建物が密集している。
・たった1.7平方kmのなかに10万人も住んでいる。
・標高は1m。そりゃちょっと大き目の津波がきたら全滅しかねない。
・「モルディブは自然豊かなリゾート地」というのも間違っていないけど、だいぶんイメージとは違った。
・まずはモルディブの歴史から。
・ナシード就任前の30年間は政治犯の逮捕や拷問が行われる独裁政治だった。このへんもイメージと違う。
・ナシード自身も大統領就任前は20年で12回の逮捕と2度の拷問を受けている。
・この大統領、商店街の小柄なおっちゃんという見た目。
・彼は温暖化を阻止するため、世界各国を飛び回る。
・人口40万人の小国の大統領が、CO2の排出量削減を求め、人口13億の中国だろうが12億のインドだろうが、果敢に交渉を試みる。
・今まさに国土が沈もうとしているんだから、相手国が大不況でも戦争中でも関係ない。
・「大国に立ち向かう小さな国の王」というのは歴史ファンじゃなくても燃える展開。
・しかも、戦国時代ではなく、現代のお話。
・自然の脅威が相手なので誰が見ても善玉と考えるしかない。
・大義を持っている人は強い。
・それでいて見た目が小柄なおっちゃんだから共感せざるを得ない。
・ただ、ドキュメンタリーなので、まったく解決しそうにない。
・世界初の水中閣議はコミカルだけど、できることならなんでもやるという必死さが裏にある。
・この映画自体もそういう意図で作られたんだと思う。
・大統領はスピーチがうまい。
・もしかしたら日本の首相が下手なだけのかもしれない。
・日本よりスピーチ下手な国の首相っているんだろうか。
・「CO2排出の削減は先進国の義務である(かつて先進国も排出していたんだから自国も排出する権利がある)」と主張するインドに対して、「報復は世界を盲目にすると言ったのはガンジーだ」で始まる反論はかっこよかった。
・どうやってまとめるんだろうと思ってたら、ある意味予想外な結末に「ええっ!?」っと声が出そうになった。
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