観劇三昧:カムカムミニキーナ『クママーク』
2018/3/22
熊野の山村が滅びていく様を、八咫烏の子孫たちや死後の世界など、古事記や日本書紀のエピソードを練りこみながら描いた話。
観フェス投票のため再視聴。→1回目
公演HPを観ると「再生」の物語とあるけど、作品単体で見ると「滅び」の物語に見える。
ちょいちょいよみがえりエピソードはあるものの、ジリ貧感のほうが強い。
凹凸と言っても、普通はプラマイゼロにはならず、どちらかには偏るものなので仕方ないのかも。
色々他の作品を見た後でも、やっぱり一人語りの迫力と正確さが段違い。
松村明さん、八嶋智人さんはもちろんだけど、明らかに若手の未来さんの一人語りも遜色なく、劇団としての凄味を感じる。
二人同時に一人語りをしているシーンでは、意味が取れなくても音として心地よい。
話全体の意味がつかめたとは言いがたいけど、古事記や日本書紀といった下敷き部分が現実部分を侵食していく混沌ぶりが見所になるんだと思う。
※「芸術賞」に投票しました。
作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:カムカムミニキーナ
公演時期 2013/10/31
上演時間 01:52:10
地域:関東
出演者:
松村武/八嶋智人/山崎樹範/藤田記子/未来/小林類/田原靖子/佐藤恭子/中島栄治郎/田端玲実/長谷部洋子/吉田晋一/亀岡孝洋/元尾裕介/篠崎祐樹/藍山彩/中野大地/正木航平
スタッフ :
作・演出:松村武
舞台監督:原田讓二/美術:中根聡子/照明:林之弘(六工房)/音楽:土屋玲子/音響:山下菜美子(mintAvenue inc.)/音響オペレーター:中島有城/衣裳:木村猛志(衣匠也)/衣裳製作:伊藤陽子・小島明子/衣裳進行:和泉みか/演出助手:山田翠/演出補:藤條学/所作指導:森貞文則/大道具製作:東宝舞台/小道具協力:高津装飾美術/運搬:新日本物流/宣伝・舞台・パンフ写真:宮木和佳子/宣伝美術:増井史織・小島由莉子/WEB製作:長谷川達之(サージネット)/制作助手:鈴木誠/制作:横井絹江/企画・製作:カムカムミニキーナ
あらすじ
「23年目。復活の年。」
古事記。歌舞伎。古き良き日本の古典文化の要素を、『神話』というファンタジーの世界観の中で、壮大かつ演劇的に表現。
『クママーク』のテーマは『復活』。5年振りの出演となる山崎樹範や、3年振りの出演となる吉田晋一。この2人の”復活”が、23年目を迎えるカムカムミニキーナに、新たな”復活の年”を呼び込む。
【CAST】 (映像内エンドロールより)
淵沢 (フチザワ) 松村武
八十女(ヤソメ) 八嶋智人
南無吉(ナムキチ) 山崎樹範
清美 (キヨミ) 藤田記子
葺音 (フキネ) 未来
熊飼 (クマガイ) 小林類
須勢理(スセリ) 田原靖子
石押子(イワオシコ)佐藤恭子
熊野部千代定(クマノベチヨサダ)中島栄治郎
井氷鹿(イヒカ) 田端玲実
志木 (シキ) 長谷部洋子
八十猛(ヤソタケル)吉田晋一
浅見校長 亀岡孝洋
聖(ヒジリ)・亜業イン 元尾裕介
八十翔(ヤソカケル) 篠崎祐樹
おお・とつ 藍山彩
八十中(ヤソアタル) 中野大地
八十渡(ヤソワタル) 正木航平
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