ブラック・スワン [DVD] | |
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
2012/8/3
・「白鳥の湖」の主役に選ばれた優等生バレリーナが、悪の黒鳥を演じるために自分を追い詰めていく話。
・役者というジャンルの人が映っているはずなのに、ヒロインがバレリーナにしか見えない。すげえ。
・「劇中劇(稽古含む)」をチープどころか異常にリアルに見せることで、劇内と現実が倒錯してしまう作り。
・そして、フィクションの自分に本当の自分が飲み込まれていくところを描く。最近見たものだと「ボルト」も似た構図だったな。見せ方は逆だけど。
・薄汚いトゥシューズに現実感。
・稽古シーンの衣擦れ、足音、息遣いが生々しくていい。
・かなりエロいという前評判は知っていたんだけど、痛い描写のほうがはるかに強い。
・一人で見てたら「うわー」とか「いてーよ」とか声に出していたと思う。
・あばらの下から指を入れないでほしい。
・足の指ってほんとにあんなんなるの? 爪くらいは割れるだろうけどさ。
・スポーツを極めると、かえって病人化する。舞台表現でも同じように、極めると狂人化していくものなのかしら。健全な精神状態にはなりにくいような気がする。
・でも、バレエで、主役がいちいちあんなに病んでたら、ジャンルとしてダメなんじゃないか。
・もう少し、ヒロインだからこそ悲惨な感じになってしまう要素を見せたほうがよいような。
・それとも、自分らしくないことをするためには、あそこまでやらなきゃいけないという普遍的なレベルの話なのかしら。
・最後の展開は腑に落ちた。幻覚の伏線がきれいにきまった。あの展開はかっこいい。
・最後の最後。ハッピーエンドなのか違うのか、グレーでもやもやしている感じが悪くない。展開的にはきれいなんだけど。
・ただ、あのお母さんは心配。
・いい作品だと思うけど、痛いから見るのは一回でいい。
・最初の、本編とかチャプターとかを選ぶ画面。ナタリーポートマンがデーモン小暮にしか見えない。
・もう既出かと思ってネットで検索してみたら、めちゃめちゃ出てきてびっくりした。
※変態コーチを描いてみた。