英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

英語・スラッシュ読みの威力

2009年02月18日 | TIME FOR KIDS
 以前紹介した、ピーナッツバターによるサルモネラ菌中毒を伝えるPeanut Butter Warning!というTIME FOR KIDSの記事に、

Peanut butter cannot be heated to kill the bacteria without making it unpleasant to eat.

 というくだりがありました。

 日本語の発想にすれば、「ピーナッツバターをバクテリアを殺すほど加熱すれば食べられたものではなくなる」くらいになるでしょう。このくらいの長さでしたら意訳も難しくありません。しかし長い英文を自然な日本語に意訳するのは大変な手間がかかるわけで、それはプロの翻訳家にまかせたほうが無難です。

 上記の一文は、

Peanut butter cannot be heated / to kill the bacteria / without making it unpleasant to eat.といった具合にスラッシュで切って、

「ピーナッツバターは加熱できない / バクテリアを殺すほどに / それを食べるのに不快にすることなしに」という英語の発想のまま理解した方がはるかにスピーディで楽です。
 じつに不格好な日本語ですが、これが英語の発想で、こういった変な日本語をすらすら理解できるようでないと、英語を英語のまま理解するようにはなれません。スラッシュ訳をたくさん読むだけでも英語センスが良くなりますので、お試しください。スラッシュ訳の延長上にあるのが、英語を英語のまま理解する英語思考です。
 以下は、アメリカの小学校2~3年生向けのTIMEFORKIDSのカバーストーリーから選んだ2001年秋のやさしく・短く・面白い記事です。できれば英語のまま理解するようにして、無理ならばスラッシュ訳で理解することです。後戻り訳してはじめて理解するようでは英語の上達は大幅に遅れるか伸び悩みます。

What to Wear?
(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 小学校への制服導入をめぐる賛否両論を伝える記事です。Uniforms also make it easy for teachers to tell who shouldn't be on school property. のような英語の発想を英語のまま理解できるようだと上達は早いです。
☆必修単熟語 principal, cut down, tease, competition, improvement, attendance, property, express, enthusiastic

A Day We Will Never Forget
(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 9-11テロを伝える記事です。
☆必修単熟語 take over, crash, vow, give away, flashlight

Summer of the Shark
(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 海で人間がサメに襲われる理由とその可能性の低さを伝える記事です。
☆必修単熟語 prefer, confuse, share

Hooray for School
(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 発展途上国の子どもたちへの就学援助についての記事です。
☆必修単熟語 What if, afford, drop out, solution, realize
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2 コメント

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英英の威力 (DAITA)
2009-02-18 22:51:10
スラッシュリーディングはかなり便利ですね。今はAIOやexeのスラッシュ訳のおかげで、無意識のうちに英英式の読み方に慣れてきたのですが、受験英語で定番となりつつある一箇所を何回も行ったりきたりして逐一日本語訳する、というような読み方には戻れませんね。英英式で読んだほうが結果的に英文の構造もキレイに見えてくると思います。特に関係詞や接続詞で長くなっている文ではスラッシュ訳が威力を発揮しますね。

ところで、毎日、学習者用の英文を選んで、単語、熟語を載せるというのは、かなり手間のかかることだろうと思います。このような形で、フリーで英語学習に役立つ記事を配信されているというのは、まさしく鈴木先生の仰っていた「説明責任」ですね(^^)


あと、制服の記事ですが、確かに制服がないと、何着ていこうか迷いますね。私立の制服はカッコイイので僕は賛成です(笑)

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Unknown (鈴木康)
2009-02-19 09:17:48
 たしかに手間はかかりますが、私はニュース英語が好きなので全然苦にはなりません。
 日本の英語教育を変えたいという思いだけでなく、日本にジャーナリズムを普及させたいという思いが私にはあります。たとえば日本の新聞あたりですと、朝日は護憲一色、読売は改憲一色で面白くないわけです。社風に忠実なライターではなく力のあるライターがのし上がるようだと面白くなるでしょう。
 合理的な英語学習法の紹介に加えて、力の論理が支配するアメリカのジャーナリズムを紹介できれば大変幸いです。
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