バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

12月8日(木)

2005年12月08日 21時46分57秒 | 日々のわんこ

名古屋のコパンドックドックメディネスに渡辺良子さんと約束を取って見学に行った。
途中、山本屋の前を通ると10年前のことを思い出した。スタッフたちと名古屋に行った時、青島が「おもしろいから山本屋に寄ろう」と言うのである。『味噌煮込みうどんがおもしろい?』という言葉に引かれて中に入った。ちょうどお昼時でパリッとした背広を着ている会社員やOLで混雑していた。トレーナーを着ているのは私たち以外にはいない。名古屋コーチン入りの味噌煮込みうどんを注文した。スタッフの誰もが「何がおもしろいの?」と期待していた。花火が乗ってくる?味噌煮込みうどんの入っている器は金の鯱?器がバーニーズ?手で食べる?来てから調理する?などと想像した。味噌煮込みが来た。普通の煮込みうどんとしか思えない。
誰もが青島を見る。青島は、ニコッと笑って「周りを見て・・・」と言った。見るとパリッとした背広を着ているサラリーマンもモデルのように化粧をしているOLも『涎掛け』を子供のように首からかけて味噌煮込みを食べていた。大人なのに涎掛け?老若男女が涎掛けをかけて食べている。コメディの映画の1場面を見ているようだった。「うそだろー」と声を出してしまった。「山本屋ではこの紺色の涎掛けを首からかけて食べるのよ。おもしろいでしょ?」と青島は言い、平然と涎掛けをかけた。「郷に入っては郷に従えでしょ?さぁ、みんな掛けてよ」と言い、その言葉に従って涎掛けを掛けて食べた。山本屋はそれから何度か行ったが、行くたびに笑ってしまう。

思い出していると「モイラが朝1口も食べず、ボーとしている。熱もあるようだ。状態が変だから病院に連れて行く。」とあせった花島から連絡が入る。昨日病院に連れて行ったときは、『寒がり』で終わったが、何となくいやな感じがした。
「終わり次第、即効で帰るからよろしく」と電話を切ったが、気になって仕方がない。渡辺さんが40分以上遅れるため先に施設見学をさせていただいた。
来年春から25mプールもわんこたちが泳ぐことができるようになるらしい。今はダイビング練習用のプールがわんこたちの泳ぐプールになっていた。1頭のラブラドールが気持ちよさそうに泳いでいる。この位の広さでも十分筋肉がつくと思えた。渡辺さんが約束の時間を1時間半過ぎて到着した。その間も何度も花島に電話を入れる。「まだ検査中でわかりません。どうしよう?」と声が沈んでいた。
気持ちを入れ替えて現状や説明をお聞きする。すばらしい指導や環境だと思ったが、入会金31,500円、月会費18,900円、指導料1回につき1,050円の負担はどうだろう?と思った。多くの情報を集めて飼い主様に伝えたいと思った。
花島から電話が入る。「白血球が少し高い以外、異常がないそうです。子宮か肝臓か脾臓が炎症起こしているのかもしれないそうです。このまま様子を見て10日に診察に来てください。って言われたんだけど、ブルースの時と同じことを言われたよぉ~どうしよう?」と声を震わせていた。ブルースは弊社に来た時に子宮蓄膿症だったがそれ以外は全く病気もせず元気だった。その日は食欲がなくなっただけで病院に連れて行った。1日検査をして「白血球が少し高い以外、異常がない。子宮か肝臓か脾臓が炎症起こしているのかもしれない。このまま様子を見て3日後に診察に来てください。」と言われ夜に帰ってきたが、次の日には意識がなくなり、虹の橋に渡ってしまった。初めて聞く体内熱中症という病名だった。まさかモイラも・・・。帰路を急いだが、東名の集中工事は続いており、7km渋滞はなかなか抜けることができない。花島から「ブルースは何も食べなかったけどモイラは、鶏肉を水煮したら食べたよぉ~」と元気の良い電話が来た。具合が悪い時も食べたら少しは安心できる。3時間半かかって到着するとモイラは、2階の踊り場でキルティングの上にまるまって寝ていた。起き上がろうともしない。ただの寒がりであって欲しいと心から思った。今夜が勝負!ブルースよ。モイラを連れて行くな!