バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

12月17日(土)

2005年12月17日 08時48分01秒 | 日々のわんこ

昨日、名古屋にプールで泳がせるため連れて行った。
足を見て「右も左も稼動範囲は同じ。太ももは、やはり右と左の太さが違う。外反はこの年齢では難しい。うーん、痛み止めを飲ませ、痛みが落ち着いてからやる。」と真剣だからこそ獣医のように言う。資格を持っていない者が診断に近いことを言うため「獣医でないくせに」と痛烈な批判を、特に獣医から浴びていると言う。目の前で股関節で苦しんでいるわんこたちのことを思うからこそ、その想いが怒りを生んでいる。飼い主の育て方も悪いが、目の前にいる飼い主に「あなたが悪い」とは言えない。だからこの子をこの世に出し、飼い主に育て方を伝えていない「ブリーダーが悪い」となる。しかしどんなに検査をしても股関節の悪い子は出てしまう事実も知っているし、どんなに真剣に伝えても人の受け止め方は様々で、伝えたいことの半分も理解してもらえないことも充分にわかっている。誰が悪いと言っても始まらない。目の前にいる子が将来も幸せで生きることができるようにと細い体をした指導者がひとり戦っている姿がそこにあった。
バーニーズはどんなに嘘で繕ってもその雰囲気で何を感じているかを敏感に察し、様子を伺う。緊張した2頭になっていたが、泳ぎはじめ、褒められると図に乗り、得意そうに自ら水に飛び込み泳いだ。

この先生のために何ができるのだろう。
わんこたちのために何ができるのだろうと考えさせられた1日だった。

帰り道、ぐっすり眠った2頭は、今日は飛び跳ねて遊んでいた。