バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

12月16日(金)

2005年12月16日 23時56分54秒 | 日々のわんこ

申し訳ございません
桜ちゃん宅の12月16日10:00~横浜地裁503号室においてN病院過失治療損害賠償の裁判と書きましたが、12月15日の間違いでした。
行ってくださった方々にご迷惑をおかけして申し訳ございません<(_ _)>
行われた裁判の内容は、月曜日に詳細をお知らせします。
今後このようなことが起こらないように致します。
申し訳ございませんでした<(_ _)>

12月15日(木)

2005年12月15日 23時17分58秒 | 日々のわんこ

 耳血腫から鼓膜に炎症が起こり、鼓膜がなくなってしまった。
普段は鼓膜が細菌を三半規管に行かないように守るが、消失したために直接細菌が付き、三半規管の異常を起こし、今回の病になった。
 耳血腫になる前に耳を清潔にしていれば、少し耳が腫れてきた時点で、適切な治療を施していれば、このような状態にならないと言う。耳血腫に1度なると今回のように急に悪くなることあり、今後も気をつける必要があると言われた。
鼓膜が再生されるまでステロイドを飲ませ、様子を見ることになった。
1日飲ませただけで耳の中の赤くはれた炎症は、うそのようにひき、塞がっていた耳の穴は、もう少しで小指が入る位になった。「犬はならないですよ。」と言われていたムーンフェイスにはなっていないと思う。

しかし根本治療ではない。現在の医療では根本の治療はないという。

汚れがひどい子でもみな耳血腫にはなるとは限らない。今まで耳を神経質に掃除することはなかったが、1頭もいなかった。
少し汚れただけでモイラは首を強く振って、中のものを出そうとすることが多い。外のドックランの網に耳を充てて歩き、痒いていることもあった。
モイラの体質が影響しているようにも思う。
ケーナインヘルスとグレインのさっぱりとした食事に換えたが、好んで食べている。ドックフードは見向きもしない。43kgあった体重が38kgになった。ボディコンディショニングスコアは、それだけ痩せても3なので、しばらく様子を見ることにする。

モイラはビクターのわんこのようにいつも首を左に傾けている。「本人は、これがまっすぐだと思っているのです。鼓膜が再生されればまっすぐになりますよ。」と石川先生は柔らかい笑顔で言った。
モイラを見ていると、彼女の前に蓄音機を置きたくなる。

12月14日(水)

2005年12月14日 10時27分36秒 | 日々のわんこ

モイラの寒がりは、病気だと思ったのに良く見回すと多くの子が、猫のように丸くなり、くっついて暖を取っている。去年の冬は暖房なしで過ごしたが、今年はなぜみんなが寒がるのか?と思い、ほこり被っている昨年の観察日記を開くと12月末から2週間もの間、多くの子が寒がっていた。ジままのこたつバニやアレシャンママにくっついているアレックスちゃんやオーシャンちゃんのことも読んで『みんな寒がりなんだ』と改めて思った。去年のことも忘れてしまう自分の頭は、確実に壊れていっている。

12月13日(火)

2005年12月13日 22時10分05秒 | 日々のわんこ
時々
11月12日に書かせていただいた桜ちゃんのお宅から皆様に伝えて欲しいと連絡があった。桜ちゃんのお宅では、桃ちゃんの治療方法に不信を感じ、N病院(現在M病院に名前を変更)を訴えている。治療したのはN病院の副院長で現在はM病院の病院長になっているが、最も怒っているのはN病院当時院長だったN氏のことだ。その当時の副院長は、謝りに来てくれたが、N氏は『知らぬ、存ぜず』と言う態度で、『自分には責任がない。やったのは彼だ』と言って指示したこともしていないと言っているらしい。名前を変えて副院長を院長にした後も実際の経営はN氏が行っているという。この裁判で現在の院長が裁かれるとたぶんN氏は自分の息子を院長にするか、自分が院長になって、彼だけに責任を負わせ、その後順調に経営するつもりという責任逃れに対して怒っている。
12月16日10:00~横浜地裁503号室においてN病院過失治療損害賠償の裁判が行われる。N氏が証人として喚問されるので、ぜひ横浜に住んでいる方や興味のある方は、テレビでも有名なM病院の実態を傍聴に来て欲しいと桜ちゃんママはおっしゃっている。
動物病院の良し悪しは行ってみなければわからない。行ってみても長く通ってからやっとわかることも多々ある。大学病院は症例数が多いため普段通っている動物病院と診断が異なることがある。
桜ちゃん宅は、桃ちゃんを何度も大学病院に転院させたいと思いN病院に伝えたが、拒否されたと言う。強制的に退院した時は、まだ酸素が必要な状態であってもN氏から『あなたの勝手な退院に手出しはできない』と言われ、夜間救急で一晩過ごし、翌日日大に受診し、後遺症を残したが1週間で退院できたという。

ブリーダーやペットショップ、飼い主、獣医の横のつながりができたら、先日岐阜のペットショップで起きた事件はなくなると思うが、獣医、動物病院、大学病院も横のつながりが強固になれば、桃ちゃんのような診断ミスも少なくなるのではないかと思う。
弊社のできることは、アメリカのようにブリーダー同志がつながり、良い血統を伸ばしていく環境を作ることや飼い主様にバーニーズの情報を伝え、いっしょに考えていく環境を作って行くことと思う。

12月12日(月)

2005年12月12日 22時06分34秒 | 日々のわんこ

モイラは症状が出て、やっと検査ができた。やはり耳血腫から来る三半規管の異常と左耳の鼓膜がなくなっていたために起こる病気だった。たぶん弊社に来た時から悪かったが、やっと症状が出てきたのかもしれないと言われた。治療はステロイドを飲むことになったが、以前ステロイドにお世話になっていた青島は恐怖心と疑心暗鬼で、理由もなく「ステロイドは良くない」と言い張った。「ムーンフェイスになっちゃう、だるくって生きていけない」と意味のわからないことを喚いていた。花島が「バーニーズのムーンフェイスってどんなだろう。」と不謹慎に言ったものだから青島が切れた。「細いかわいいモイラの顔が、ガゾになっちゃう。」と言い返していた。ガゾというのは弊社出身ではないが、平気で人をガブガブ噛む○○ゾと言う名前の頭が異様に大きいバーニーズだが、弊社ではガゾと勝手にあだ名をつけている子だ。飼い主さんも16針も縫う大怪我をしている。噛むことを心配されて相談に見えた方だが、なぜがガゾは青島が好きなようで弊社に来るたび青島の機嫌を一生懸命取る。しかし、青島は「バーニーズの中で生まれて初めてキライと思った子」で、その接し方は冷たい。青島の言うことは聞くので飼い主さんが「こちらで飼ってくれたら」と言ったら「飼い主さんはこの子に愛情はないの?」と珍しく責めていた。モイラがガゾになるとしたらどんなだろうと思った。

12月11日(日)

2005年12月11日 22時10分38秒 | 日々のわんこ

1頭が具合悪くなるとスタッフ全員の気持ちが暗くなる。暗くなるだけではなく各自の仕事が捗らない。毎日の観察日記はモイラの部分だけが長くなる。
気が小さい自分は、そんな状態に耐えることができない。
それまで誰も手をつけなかったクリスマスツリー、イルミネーションを飾った。イルミネーションをキャァーキャァー言って飾ったわりには、まるで安いカーホテルのようになってしまった。(誰も飾るセンスがない・・・)

被っても被らなくても豚に見える自分が豚になった。
そこにいた全員が笑った。
サンも笑った。モイラは1階に降りてきて耳を振った。
どんなことが起きても毎日笑っていようよ。なっ!

12月10日(土)

2005年12月10日 23時15分29秒 | 日々のわんこ

モイラは、左を下にして首をかしげるように歩くようになった。左の三半規管が悪くなっているように思う。三半規管が悪くなるとめまいがして食欲は落ちると動物の医学書には書いてあった。耳血腫が原因で三半規管に影響したらしい。弊社に来る時には、耳血腫を起こしていることを一言も聞かなかったが、ブリーダー間のことだから聞かない自分に責任がある。
ただ、バーニーズを飼われる方にはブリーダーが詳しく健康状態を伝えるべきだと思う。3日前から相談メールを頂く方は、あるブリーダーからのご縁があって来た子のお臍から膿が出ると言う。お臍の手術をしている可能性があるからブリーダーに聞いた方が良いと申した。『健康です』と言われた子は、お臍から脱腸をしており手術をしていた。昨日、受診すると内臓の縫合状態が悪く、出血している可能性があると言われ今日再度手術をした。無事に終わったご連絡を頂いたが、どうして手術の情報を伝えないのだろう。伝えておけば飼い主さんもフォローができるし、早い段階だったら手術しなくても自然にくっついたかもしれないと言われたという。
モイラの食欲がないのこれ幸いに腸をきれいにする療法を行うことにした。
モイラは皆様のお陰様で元気が出てきている。

12月9日(金)

2005年12月09日 22時11分51秒 | 日々のわんこ

1晩、青島がモイラといっしょに寝た。鼾をしているときは安心できたが、しなくなると体を擦って生きているか確かめたと言う。怖いと思っていた1晩は、無事に過ごした。
朝になってもモイラの食欲は出なかった。病院に連れて行く。今日で3日間続けて病院に来ている。「普通の人では気がつかないうちに連れてくるからもっと症状が出ないと何が原因かわからないですよ。」と言われた。何頭ももっと早く気が付いていたらと思うことを繰り返してしまったから普通の食欲のなさなのか、何か他の原因かはわかるようになっているかもしれないが、悲しいことだ。
結局、夜まで検査に時間がかかったが確かな原因はわからなかった。
弊社に来た時に耳がナスのように腫れており、耳血腫と診断された。溜まっている内出血を片方500cc以上も抜き、耳の皮膚を張り合わせる手術した。手術後も外耳の腫れはあったため食事の脂肪を減らし、毎日洗っていた。耳血腫をした子が時々三半規管が悪くなる時があるという。その時は食欲は落ち、寒がったり、歩かなくなったりするらしい。
モイラは病院から帰ってきてからトボトボと歩いた。
汚れやアレルギーなど考えられる腫れの原因を調べてもらってもわからなかったが、ケーナインヘルスや生グレインにしていると引くこともあったので、この際、アレルギーを治す療法をして腸をきれいにしようと思えるほど昨日より今夜は元気がある。
ちょっとだけだが生グレインを食べた。ちょっとでも食べると安心する。
皆さんの念力のお陰だと思う。支えていただいてエリン舎の子達は、元気に生きることができていると思う。ありがとうございます。

12月8日(木)

2005年12月08日 21時46分57秒 | 日々のわんこ

名古屋のコパンドックドックメディネスに渡辺良子さんと約束を取って見学に行った。
途中、山本屋の前を通ると10年前のことを思い出した。スタッフたちと名古屋に行った時、青島が「おもしろいから山本屋に寄ろう」と言うのである。『味噌煮込みうどんがおもしろい?』という言葉に引かれて中に入った。ちょうどお昼時でパリッとした背広を着ている会社員やOLで混雑していた。トレーナーを着ているのは私たち以外にはいない。名古屋コーチン入りの味噌煮込みうどんを注文した。スタッフの誰もが「何がおもしろいの?」と期待していた。花火が乗ってくる?味噌煮込みうどんの入っている器は金の鯱?器がバーニーズ?手で食べる?来てから調理する?などと想像した。味噌煮込みが来た。普通の煮込みうどんとしか思えない。
誰もが青島を見る。青島は、ニコッと笑って「周りを見て・・・」と言った。見るとパリッとした背広を着ているサラリーマンもモデルのように化粧をしているOLも『涎掛け』を子供のように首からかけて味噌煮込みを食べていた。大人なのに涎掛け?老若男女が涎掛けをかけて食べている。コメディの映画の1場面を見ているようだった。「うそだろー」と声を出してしまった。「山本屋ではこの紺色の涎掛けを首からかけて食べるのよ。おもしろいでしょ?」と青島は言い、平然と涎掛けをかけた。「郷に入っては郷に従えでしょ?さぁ、みんな掛けてよ」と言い、その言葉に従って涎掛けを掛けて食べた。山本屋はそれから何度か行ったが、行くたびに笑ってしまう。

思い出していると「モイラが朝1口も食べず、ボーとしている。熱もあるようだ。状態が変だから病院に連れて行く。」とあせった花島から連絡が入る。昨日病院に連れて行ったときは、『寒がり』で終わったが、何となくいやな感じがした。
「終わり次第、即効で帰るからよろしく」と電話を切ったが、気になって仕方がない。渡辺さんが40分以上遅れるため先に施設見学をさせていただいた。
来年春から25mプールもわんこたちが泳ぐことができるようになるらしい。今はダイビング練習用のプールがわんこたちの泳ぐプールになっていた。1頭のラブラドールが気持ちよさそうに泳いでいる。この位の広さでも十分筋肉がつくと思えた。渡辺さんが約束の時間を1時間半過ぎて到着した。その間も何度も花島に電話を入れる。「まだ検査中でわかりません。どうしよう?」と声が沈んでいた。
気持ちを入れ替えて現状や説明をお聞きする。すばらしい指導や環境だと思ったが、入会金31,500円、月会費18,900円、指導料1回につき1,050円の負担はどうだろう?と思った。多くの情報を集めて飼い主様に伝えたいと思った。
花島から電話が入る。「白血球が少し高い以外、異常がないそうです。子宮か肝臓か脾臓が炎症起こしているのかもしれないそうです。このまま様子を見て10日に診察に来てください。って言われたんだけど、ブルースの時と同じことを言われたよぉ~どうしよう?」と声を震わせていた。ブルースは弊社に来た時に子宮蓄膿症だったがそれ以外は全く病気もせず元気だった。その日は食欲がなくなっただけで病院に連れて行った。1日検査をして「白血球が少し高い以外、異常がない。子宮か肝臓か脾臓が炎症起こしているのかもしれない。このまま様子を見て3日後に診察に来てください。」と言われ夜に帰ってきたが、次の日には意識がなくなり、虹の橋に渡ってしまった。初めて聞く体内熱中症という病名だった。まさかモイラも・・・。帰路を急いだが、東名の集中工事は続いており、7km渋滞はなかなか抜けることができない。花島から「ブルースは何も食べなかったけどモイラは、鶏肉を水煮したら食べたよぉ~」と元気の良い電話が来た。具合が悪い時も食べたら少しは安心できる。3時間半かかって到着するとモイラは、2階の踊り場でキルティングの上にまるまって寝ていた。起き上がろうともしない。ただの寒がりであって欲しいと心から思った。今夜が勝負!ブルースよ。モイラを連れて行くな!

12月7日(水)

2005年12月07日 22時43分52秒 | 日々のわんこ

寒がったり、鼾をかいたり、最近太ってきたし、耳は耳血種で手術してもまだ時々腫れることもあるしとブツブツと言いながら車を運転した。ない頭で考えると思いつく病名は、甲状腺の異常だ。モイラはお出かけが嬉しいらしく、楽しそうに乗って、時々立っては外を見る。考え事をしたせいか道を間違えて病院に着いたのは午前中の診察が終わる寸前だった。もう受付が終わる時間なのに次々と人が入ってくる。病院に行くとなると往復する時間を入れて4時間はかかるのだが、モイラが待合室で嬉しそうに笑っている顔を見ると(破産しそうだが、)いつでも連れてきたくなってしまう。モイラは、他の子たちにちょっと挨拶をしてから大人しく笑いながら座っていた。
診察の順番が来て診察室に入ると触診してくれてカルテを見て、「大丈夫ですよぉ~。むくみもないし脱毛もないし、先日の血液検査で高脂血症も貧血もないし・・・」と言われて終わってしまった。「え~甲状腺が悪いのではないの?」と聞くと「大丈夫ですよ。バーニーズでも寒がる子はいます。モイラちゃんは寒がりなのです。」と笑われた。
ここに来る前に悩んだ時間は何だったのだろう?
何でもなかった。ホッとすると急に疲れが出た。「ここは遠いねぇ」と話しかけるとモイラは笑いながら頷いた。

12月6日(火)

2005年12月06日 23時46分12秒 | 日々のわんこ

ここ2、3日、浜松は底冷えがする。浜名湖が隣にあるエリン舎は、1年中風が吹く。時には強い風で体の芯まで凍える時がある。今日はそんな日だった。
ウインドサーフィンで浜名湖は賑わっているが、海辺で見ている人は誰もが小刻みに体を震わせている。2階の子達は、ベランダからその光景を楽しそうに眺め、走りまわり、サーファーの人たちから声を掛けられると元気に答えて吠える。
バーニーズは寒さが大好きとモイラが来るまで思っていたが、モイラは、昼間、玄関で毛が暖まるほど日に当たり、夜はなるべく暖かい2階の踊場に猫のように丸くなっている。「まさか、寒い?」と気の毒になってカーペットを敷いた上にキルティングを4つ折りにして置いてみた。彼女はすぐにその上で寝た。
寒がりのバーニーズもいるのだと改めて思った。全国にどのくらいいるのだろう?浜松の暖かさに体が慣れてしまったのか?いや、どこか悪いのかもしれない。熱も咳もないが、ケンネルコフ?内臓が悪い?と色々考えた。
耳血種で弊社に来て、手術をした時に鼓膜の状態が悪いと言われたが、確かに耳が遠いため寝ている横を通っても体を触らない限り、大きな鼾は止まらない。2階の踊り場からの鼾は、玄関に響いている。気管やのども調べてもらう必要があるかもしれないと思った。「明日、病院に行こうね」と声を掛けると「グワァオウ」と大きな鼾をひとつした。

12月5日(月)

2005年12月05日 20時23分49秒 | 日々のわんこ

わんこを洗うお風呂にお湯を入れてみた。イチローは、足が付かないのに泳ぎに慣れているのか気持ちよさそうに浸かっていた。ライフジャケットの紐を持ち上げると尚更、ぐっすり寝てしまった。
取りあえずイチローでも足が付かないので、泳ぐには深さは大丈夫だと思うが、今週終わりにプロの人が見てくれることになっている。深さが足りなかったらコンクリートを打つ予定だ。淵があると泳がないと聞いたのでプラスティックの板を買ってきて四方に立てる予定。
一昨年までは夏の間だけ隣の浜名湖で股関節形成不全の子達をお預かりして、訓練していたが、冬に訓練は初めてなので環境を整えるために緊張している。
8日に名古屋へ、21日に東京に行って勉強し、1日も早く準備したいと思う。

12月4日(日)

2005年12月04日 22時41分33秒 | 日々のわんこ

OBは、ゼロが死んでから心臓疾患がある。
心臓に拍動を与える洞結節P波が心電図に写らない状態が続いている。
それでも生きていけるのは、多くのすばらしい先生方に支えられているからだと思う。
心臓の権威で右に出る者はいないと言われている麻布大学の若尾先生の説明は、気さくで素人にわかりやすい。
「通常心臓は規則的なリズムで拍動を繰り返していますが、このリズムは右心房にある洞結節で作られます。ここで発生するごく微量の電気が心房から心室に伝達されて心臓の拍動を生じ、血液が全身に送り出されます。洞結節は天井裏を張っている電線に電力を与える発電所のようなものだと考えればよくわかると思いますが、
これがOBちゃんの場合は心電図に出ない。そこで発電所を調べました。しかしきちんと営業しており異常がありませんでした。次にこの発電所のある環境を調べました。」というような説明なのだ。物語を読んでくれているように話をなさる。初めて教授と言う名の付く方を好きになった。

《選手交代》
①写真の『コバニ』バーニーズが入荷しました。体長63cm。3150円。限定20個だよぉ~
http://www.pet-eco.co.jp/shopping/membersarea/ix_603doll/a6044.htm
②股関節と外反の検査方法は、文章で説明できないので、23日の集まりで行います。この日にいらっしゃることができない方は、エリン舎にいらしゃってくださいませませ~惜しみなくお教えいたします。(エッヘン?)
③2006年バーニーズカレンダー残り少なくなりました。お早めに~
今年はBの1種類のみです。ごめんなさい<(_ _)>
http://www.pet-eco.co.jp/shopping/membersarea/ix_608stationery/e6001.htm
④わずかですが、気まぐれ商品が入荷しています。A5判のアドレス帖2冊(1冊4000円)。マウスパット3個(1個3000円)。蝋燭立て2個(3800円と2500円)。どれもかわいい~バーニーズ柄でできています。あまりに少ないのでHPには載せていません。ご興味のある方は、info@pet-eco.co.jpまでメール下さいませ~
⑤冬の肉球を守る自然の物だけで作られたハニークリームが入荷しました。お待たせしました。ぜひどうぞ~
http://www.pet-eco.co.jp/shopping/ix_3migaku/e6010.htm

《教えてください》
水温18度以下のところでは、筋肉が硬直するため隣の浜名湖で泳ぐことができません。寒いうちにわんこが泳ぐことのできるプール、どこか良い所をご存知ありませんか?(名古屋のコパンと山梨のわんわん倶楽部は教えていただきました。)最初は7~8分から始めるので弊社のお風呂を改装してと考えていますが、30分以上できるようになったら通いたいと思っています。どこか良い所を教えてください。よろしくお願い申し上げます。

12月3日(土)

2005年12月03日 19時11分11秒 | 日々のわんこ
【泣き言】
情報を公開することは当たり前のことだと思っているが、自分の子は大丈夫か?というメールがたくさん来た。
「素人に情報を公開するとロクなことがない」といつも言っているブリーダーから電話があった。彼の所は「大丈夫だから1頭も検査しない」と股関節形成不全には絶対起きないという自信があると言う。「昨日のことを書いたら素人は、先天性の股関節異常が出たと言ってうわさを流し、大変なことが起きるぞ。」と言う。先天性だったら尚更兄弟や弊社出身の子にとっては重要な情報だと思うからここに書くだけではなく関係者には伝えると思うと答えると「バカか」と言われ電話が切れた。
より良いバーニーズを作るためブリーダーや飼い主、獣医が情報交換し、協力できたらと考えているから何が起こっても情報を公開しているが、「家の子は大丈夫か?」という自己中心的なメールの多さには、考えてしまう。「家の子は体重制限をしているから大丈夫です。」と言うメールにも反発してしまった。体重制限が重要なのではない。重さではなくボディコンディショニングスコアhttp://www.ain-ah.com/kenko/401.htm のどこにいるかが重要であって、成長期に『削痩』や『体重不足』の場合は他の問題を起こす。
どんなに気をつけても10%の股関節形成不全は出るのだ。先天性であっても後天性であってもなった原因はどうでもいいと思う。なった子が元気良く、他の子と変わりなく生活できることが重要なことだと思う。
「股関節形成不全が出たとブログで見ました。予約を取り消します。」と言うメールもあった。それはそれで良いと思う。ご縁というものは、どんな生き方をしているかで引き合ってできるものであって弊社には合わなかったというただそれだけのことなので何とも思わない。しかし「ブリーダーにとって不利な情報も公開してくれるから安心した」と予約している方からのメールには感動した。
まだ夜も更けていないのにこの疲れは何だろう。

12月2日(金)

2005年12月02日 23時46分29秒 | 日々のわんこ

東名の集中工事が行われているため夜中の3時に出て、麻布大学に向かった。
1頭が『股関節形成不全の疑い』と言われ、股関節形成不全の権威である陰山先生に詳細を調べてもらうためだ。ポプラの紅葉が美しい動物病院に7:30には到着した。まだ誰もいなかったが、気持ちよく清掃された受付でいつもどおり初診申し込みを書いていると9:00から予約制で診察が行われるのにいろいろな犬種を連れた人々が集まってきた。あっという間にソファはいっぱいになった。玄関の外にある庭で待つことにした。そこにも10名位の人たちが自分の犬を遊ばせている。
気さくな先生方は、順番が来ると外にまで呼びに来てくれる。そのまま外で診察をしてくれる場合もある。他の獣医大学には行ったことがないが、いつも先生方の気さくで丁寧に説明してくれる真摯な接し方には、頭の下がる想いをする。

 仔犬をお渡ししたときは、正常に思えたが1度目の里帰りで後足が外反し始めていたので、いつも行っている病院に診察してもらったが、『異常なし』と言われた。1歳6ヶ月を過ぎて後足をかばうようになり、膝を曲げて歩くことをしなくなって再度同じ病院に行くと股関節形成不全の疑いと言われた。

 9:00になると診察室で検査の内容を説明された。今までの経過を簡単に伝え、この子にできる限りのことをしてあげたいという思いと股関節形成不全の今後の経過を聞きたい旨を伝えた。
 検査が終わって1時間経つと再び診察室に呼ばれた。
陰山先生はレントゲン写真を見てすぐに「この子は先天性ではありません。その原因を考えましょう。」と言われた。遺伝性(先天性)70%、後天性30%と言われていることは知っていたが、レントゲンを見ただけで先天性ではないとわかるのはなぜだろうと思っていると先生は察して「片側にゆるみがありますが、もう片方は正常な股関節です。先天性の場合は両方の股関節に異常の度合いが違っても緩みは出ますが、この子の場合は、片方にしか出ていません。それも緩みは軽度です。たぶん足をかばい始めたのは1歳過ぎと思われます。」と言われた。それから体重の増減、生活環境を聞かれた。実際にいっしょに過ごしていないためわかることしか答えることができない。飼い主さんといっしょに来ればよかったと後悔した。
1歳までのボディコンディショニングスコアが4以上(体重過剰)であると外反が起こりやすいと説明された。後足が狭まっている外反は、股関節とは関係なく、体重過剰が原因で、生後6ヶ月未満であれば完治すると説明された。
今後は体重をあと4~5kg落とし、後足の筋肉強化するために水温18度以上で水泳を週3回し、散歩は強制的に歩かせるので中止し、自由になるべく外で遊ばせるという指導があった。ビデオで外反の状態を撮影し、次回の診察の時に比較すると言う。外反がよくなれば股関節の緩みも良くなると言われた。彼の前手は開いている。スイスでバーニーズの肘が形成不全を起こしている割合は60%と言われているが、彼の場合は両手とも全く正常だった。それも前に体重を掛けているためといわれ、後足外反を治すと開きも治ると言われる。一箇所悪くなるとどこにでも影響する恐ろしさを思った。

先天性股関節形成不全の子を世の中になるべく出さないようにするため親、兄弟の検査をしている子のみをなるべく交配しているが、先生の話によると全員調べて全ての子が正常であっても突然形成不全が出る割合は10%もあると言う。
「遺伝のことばかりが話題になるが、検査を完璧に行っても10%も出てしまうのが事実で、バーニーズを飼う人はある程度の覚悟と体重管理が必要。1歳未満の子を大きくしたいと願い食べさせるのは、大きさは持って生まれた遺伝子で決まっているので、無駄になるし、今回のように悪影響する。しかし体重過剰に神経質になり、ボディコンディショニングスコアが1(体重不足、削痩)になると正常に成長せず、内臓、骨、ホルモンに影響すると言う話を今後飼う方には伝えるべきだ。」と言われた。
理想な体型は、腰の括れが上から見てわずかにあり、肋骨や背骨を首から両手で触っていくとわずかに溝がわかる状態であると言われている。(ボディコンディショニングスコア3)

それから肘や股関節異常を見つける簡易な検査方法を教えてもらった。
23日の集まりには皆さんに申し伝えようと思う。

この子には、最大限のことをしてあげて、彼の外反を治し、体重が増えても大丈夫なようにし、次回の診察では先生を驚かせようと心に誓った。