『通訳案内士試験対策スクール』ESDICブログ!

ESDIC(エスディック)英語能力開発アカデミーから、通訳案内士試験受験の皆様へ最新&重要情報をお届けします!

2015年度英語1次解説(全訳付)公開!通学・通信2次対策受付中!

2015-09-14 00:49:02 | 通訳案内士試験対策
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第1次試験、お疲れ様でございました。
第2次試験(12月13日)まで、あと90日
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【お知らせ】
英語・日本地理・日本歴史・一般常識の予想平均点(ESDIC独自調査による)発表予定!
ESDICにて算出する予想平均点は、
皆様からのメールでのデータと、
東京・大阪無料2次対策セミナーでも収集させていただき、
その結果より、9月14日(深夜の予定)にメルマガにて発表の予定です。
その発表内容から、ある程度の予測は可能かと思いますので、
しばらくお待ちください。

【ご案内】
イカロス「通訳翻訳WEB」にて、ESDICの2015年度秋期2次関連セミナー・2016年度講座ご案内中!
→イカロス通訳翻訳WEBはこちら

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先日の大雨と洪水により、どなたか影響が出ているのでは、
と気になっておりましたところ、受講生の方から、
「昨夜は架線に落下物がある為、上下線不通となり、
今朝は、利根川の河川が溢れ、木のてっぺんのみ見える光景でした。」
とのご連絡をいただきました。

丁度、<英語2次セミナー>の予習方法を
電話でご説明する予定だったのですが、
ご自宅周辺の様子から、万が一のことを考え、
ご帰宅を優先していただいた次第です。

また、その翌日は東北のほうでも、同様の事態となり、
関東から東北にかけての該当地域では、
甚大な被害を受けられました。
被災された皆様へは、心よりお見舞い申し上げますとともに、
一日も早い復旧と、平穏な日常が戻りますよう、お祈り申し上げます。

改めまして、本年度1次試験が終了し、
早くも2週間が過ぎましたが、
1次試験直後から、昨年を大幅に上回るご連絡をいただき、
お願いしておりました、<自己採点結果>&<受験のご感想>も、
現在、受講生の方を中心に370件を超えております。

試験直後より、大変多くのご連絡・お問い合わせを頂戴し、
誠にありがとうございます。
この場を借りまして、心より御礼申し上げます。

まだお返事が出来ていない方へは、
誠に申し訳ございません。

尚、皆様から頂戴しております、メールでのデータと、
東京、大阪<2次対策セミナー>にて収集のデータにより、
各科目の予想平均点(ESDIC独自調査による)を出してまいります。

1件でも多くのデータを収集した上で、
9月14日(夜までかかると思われます)に、
ESDICメルマガ・ブログにて、発表させていただきます。

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【1】2015年度 英語1次試験解説(全訳付)公開!
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【2015年度英語1次試験解説】

●下記の一部、もしくは、全てを無断でコピー、転載することを固く禁じます。

■問題1
【1-1】(3 点)
〔解答〕
⑦ to—as far as—manmade—Besides
〔解説〕
(A)にはdedicated to A(A専用の)のtoが入る。
(B)にはas far as A be concerned(Aに関する限り)のas far as が入る。
as far as はその前の節とその後ろの節をつなぐ接続詞の働きをしている。
as long as は接続詞的に使われる場合は「〜の間」の意味となる。
(C) にはmanmade(人工の)が入る。
manmade が入る節の主語とbe 動詞は省略されているが、それらを補って節を書くとwhether it is wild or manmade となる。
そしてit はnature(自然)を指している。
nature を形容するのにdomestic(飼いならされた)とか、cultivated(栽培された)では意味が通らない。
(D) にはBesides(〜に加え)が入る。
In addition to も入るが、⑤ は(C) にdomestic、⑥ は(C) にcultivated、(B) にas long as をあてているので、いずれも正解にはならない。

【1-2】(3 点)
〔解答〕
⑤ located
〔解説〕
nest は他動詞の意味では「〜を巣に入れる」、すなわち「〜を(心地よく)横たえる」の意味であるnestle に近い。
be nested なら「〜に心地よく横たわっている」となる。
よってbe located(〜に位置する)が最も近い意味を持ち、⑤のlocated が正解となる。

【1-3】(3 点)
〔解答〕
② sliding doors—outdoor baths—pocket gardens—hearth—hanging scroll
〔解説〕
空欄(1) に入るのはsliding doors なのかglass なのか。決め手となるものはない。
こういう場合、(2) 以降を検討するしかないが、(2) にもhot springs、outdoor bathsのいずれも入る。
(3) にもcourtyard でもpocket gardens でも入りそうだ。
もっともcourtyard は可算名詞だから、正しくはcourtyards だが。
(4) にはhearth(囲炉裏)が入る。
bonfire(かがり火)にやかんを乗せてお湯を沸かすのは無理。
(5) にはhanging scroll(掛け軸)が入り、lucky charm(お守り)は無理。

【1-4】( 6 点)
〔解答〕
③ 旅館は室内の装飾ではなく、周囲の自然を部屋の装飾の一部に組み込むことで季節感を演出している。
〔解説〕
③に該当する内容は本文にはない。
①は第1段落2〜4行目(Travel magazines 〜to play the main parts.)が該当する。
②は第1段落7〜8行目(〜ryokan look like the best places 〜festivals and traditions in winter.)が該当する。
④は第3段落4〜5行目(〜on the dining table 〜associated with the seasons.)が該当する。

〔全訳〕
旅館の多種多様な手段によって昔の日本の魅力が増しているように思えるかもしれないが、昔の日本には他の2つの要素が常に溶け込んでいる。旅行雑誌と旅行(主に温泉と旅館)専門の日本のテレビチャンネルの大半の番組は、自然とおもてなしが主な役割を果たしたので、それと同じイメージを明示することが多い。こうしたイメージはどのような働きをしているのか。第一に、旅館という話題は、雑誌の発行月に関する限り、明らかに季節を連想することは明白である。例えば、多くの雑誌は数多くの秋季、冬季、夏季号を旅館のために割いてきたが、春季号は旅館に言及することは通常ない。言い方を換えると、旅館は、紅葉、夏の涼しげな感じ、冬のいくつかの祭礼や伝統を堪能するには最高の場所であるように見える。第二に、えり抜きの旅館は同じ論説によってでいつも描写され、その論説は、オーナーや支配人のおもてなしを重視する。描写は常にとても個人好みで、いつも着物を着たオーナーの写真が入っていることが非常に多い。

過去を認識する点では、天然であろうと人工であろうと自然の圧倒的な存在感は、旅館の魅力においてとても重要な役割を果たしているので、見落とされることはあり得ない。ガラス障子を通した、周囲の自然(山腹、森林、川、山の小川、海辺)の壮観な眺めを売り物にする旅館もあれば、多くの温泉旅館がそうであるように、自然の懐に抱かれた旅館は、岩や低木や木々の間の露天風呂を売り物にしている。都心の旅館ですら、全室は小さな庭に面している。実際、著名な芸術家によって設計された庭園は、旅館のイメージの一部でもあり、旅館の歴史とつながっている。旅館の周囲に緑樹がなくても、緑樹は常に浴場の近くにあって、近くに植えられた緑樹をガラス障子を通して眺めながら、入浴を存分に楽しむことができる。

自然は環境の一部であるのみならず、季節が通り過ぎてゆくことに触れることによって、身近な存在なのである。寒暖の季節がはっきり区分けできることに基づいて、家具が入れ替えられ、寒い季節には入り口の囲炉裏に火が入り、お湯を沸かすためにやかんをその上に載せる。そして、暑い季節にはあらゆる手段を用い、さわやかさを一層高める。床の間には掛け軸と生け花が飾られ、食卓にあるいくつかの料理によって、季節を連想させる地元の食材や特産物を知ることができる。茶花(お茶会用の花)や生け花を活けることで、旅館経営者は自然を部屋の装飾の一部にする機会をたくさん持てるのである。花と枝は各部屋に力強い季節感を加えるために使われるのである。

■問題2
【2-1】( 1 点)
〔解答〕
⑤ as
〔解説〕
もしwhen、how、but ならば、そのあとは完璧な節が来ないといけないが、will be described below は完璧な節ではない。
また、what will be described below それ自体は名詞節だが、文中で何の働きもしていない。
一方、as はwill の直前にあるので、位置的に主語となっていて、その後にwill be described が来て、節となっている。
また、as の前も節であるが、節と節をつなぐ接続詞が欠けているので、ここでは主語であると同時に接続詞の働きを兼ねる関係代名詞as が正解になる。

【2-2】( 各 1 点)
〔解答〕
2番目 ④ became 7番目 ⑨ import 10番目 ② Asia
〔解説〕
すぐつなげられそうなのは、③ to と⑨ import である。
さらに、import の目的語は前後関係から、⑤のraw silk(生糸)である。
ヨーロッパで養蚕(silkworm rearing)が振るわなくなった(waned)ので、ヨーロッパは生糸をアジアから(⑥ from ②Asia)から輸入することが必要となった(④ became ⑧ necessary)のである。
全体としては、it 〜to 不定詞構文である。
そして不定詞の意味上の主語の直前にはfor を付ければ、並べ替えは完了する。
選択肢を正しい順に並べると次のようになる。
⑦ it ④became ⑧ necessary ⑩ for ① the West ③ to ⑨ import ⑤ raw silk ⑥ from ② Asia

【2-3】( 各 1 点)
〔解答〕
1番目 ④ did 3番目 ① for 5番目 ③ textiles
〔解説〕
As A, so B(A と同様にB)の構文では、B の節は倒置を起こすのが原則である。
よってso の直後には④のdid(grew の代動詞)が来て、その後ろに主語が来る。
選択肢を正しい順に並べると次のようになる。
④ did ② demands ① for ⑤ silk ③ textiles となる。

【2-4】( 各 1 点)
〔解答〕
1番目 ③ these 5番目 ⑦ what 8番目 ⑧ important

●<解答速報>では、8番目の正解を④ definingとしておりましたが、⑧ importantを正解として、訂正させていただきます。
誠に申し訳ございません。
その理由を記載しておりますので、下記の解説をご参照ください。


〔解説〕
関係代名詞what は主語にも補語にもなり、make は第5文型にも使われる動詞である。
この基本が判っていないとこの問題はそもそも解くことはできない。
まず、主語だが、下線部が含まれる文の直前の文はThe characteristic feature at 〜となっている。
それを下線部の主語は受けるので、③のthese と⑨のcharacteristics を組み合わせることになる。
ただし、④のdefining か⑧のimportant のどちらかをcharacteristicsの前に置く必要がある。
★ここで文意を考えれば、defining を持ってくるべきである。
なぜなら養蚕というものをはっきり特徴づけている(defining)からである。
★そしてimportant はexamples の前に置くべきと考える。
なぜなら、これらの場所(these sites)は高級生糸の大量生産実現に貢献することになる養蚕と製糸における重要な手本(important examples)だからである。
what は上述したように主語にも補語にもなるが、ここでは②のare があるので、補語にする。
そして補語になるwhat は今度はそれが導く節の主語となって動詞を従えるのである。
これが先行詞を含む関係代名詞what の大きな特徴である。
そしてそのあとにはmake が来て、その目的語は①のthese sites であって、⑨のcharacteristics ではない。
下線部から右に外れたところの最初にof があるが、these sites of というのは成り立たないからだ。
選択肢を正しい順に並べると次のようになる。
③ these ④ defining ⑨ characteristics ② are ⑦ what ⑥ make ① these sites ⑧ important ⑤ examples

〔全訳〕
近代の絹産業は、生糸が手によって加工処理されていた紀元前約3千年頃に始まった歴史的な絹織物の生産に起源がある。織物用の糸を作るために使われる生糸は、桑の葉で飼育される成長した蚕が作る繭から、慎重な扱いを要する工程を通して得られた。ついには、産業革命のおかげで蒸気を動力とした糸繰り機械工場がフランスとイタリアに現れ、19世紀初頭にはヨーロッパ中に広まった。生糸の生産効率は高まり、それに従ってヨーロッパは絹生産の中心地となった。しかしながら、1850年代における蚕の大量飼育は微粒子病の蔓延を引き起こし、蚕の飼育は振るわなくなり、西洋がアジアから生糸を輸入することが必要になった。これが生糸生産における世界的な競争の始まりであった。

一方、18世紀の日本の生糸生産は、幕府の蚕飼育促進政策に従って、南西地方から中部、東北地方にまで広がった。19世紀までには、蚕の飼育と製糸で最も規模が大きい地方は、首都江戸に近い日本の中央部にできた。江戸時代、商品経済が発達するにつれ、絹織物の需要も増加した。繭と生糸の生産数は年々増加し、群馬県は養蚕と、それに関連する技術革新の中心地の一つであった。

そうした歴史的背景の下で、日本は国際経済社会の一員となった。ヨーロッパの活発な需要が引き金となり、生糸は日本最大の輸出品になった。その結果、下で述べるように、日本の養蚕業と製糸業は、世界の絹産業の発展に主導的な役割を果たすようになった。

1872年、高級生糸の生産量を増大させようとして、明治新政府は富岡製糸場を設け、近代的な科学技術と工場制度を西洋から導入した模範工場とした。近代の入り口にさしかかっていた日本の様々な産業にとって、富岡製糸場は優れた見本であった。それと同時に、養蚕の分野における以下の民間の施設によってなされた発展は、安定した繭の生産を実現した。田島弥平養蚕場の特色は、通風に重点を置いた蚕室がある革新的な構造であった。高山社養蚕教場における特色は、通風のよい蚕室の構造に改良を加えたものであった。それには火鉢を使って温度と湿度の管理をする熱源方式が含まれる。その結果、養蚕を教えるいくつかの研究所が設立されただけではなかった。養蚕の標準的な方法も確立したのである。さらに、荒船風穴の特色は、自然の冷風を利用する近代的な蚕種貯蔵施設が機能的な構造になっていることであった。確かに、これらの明瞭な特徴によって、こうした場所は養蚕と製糸における国際交流と技術革新の重要な手本になっている。そしてそのことは高級生糸の大量生産実現に貢献したのである。

■問題3
【3-1】(5点)
〔解答〕
⑤ 仏教が「生活のしかた」だというのには心から賛成するが、キリスト教やユダヤ教、イスラム教やヒンズー教も実際には同じではないのか。
〔解説〕
下線部(1) の英文に最も忠実な和訳は、「仏教が一つの生活様式であることは心から同意するが、仏教はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教と比べて、それ以上でもなければそれ以下でもない」となる。
この和訳に最も近いのは⑤であり、⑤が正解。

★ wholeheartedly「心から」、agree that ~「~に同意する/~を認める」、no more or less than ~「~以上でもなければ~以下でもない/~と同様である」

①は、「まったくそうではない」という部分が不適切。
②は、「多少ともそういう面があるべき」という部分が不適切。
③は、「いくらかそういったものを否定している」という部分が不適切。
④は、「まあまあそういう面を持つ程度のことすら持っていない」という部分が不適切。

【3-2】(5点)
〔解答〕
③ 基本的にどの宗教も、私たちすべてが生まれた肉体的にも道徳的にも危なっかしい世界をどう生き抜いていくかを、人々に教えるものではないのだろうか。
〔解説〕
下線部(2) の英文に最も忠実な和訳は、「基本的にどんな宗教が、私たちが生まれた肉体的にも道徳的にも危なっかしい世界をどのようにうまく切り抜けていくのかを人々に教えないというのか。いや、どの宗教もそういうことを人々に教えるものなのである」となる。この和訳に最も近いのは③であり、③が正解。

★ What religion 以下は普通の疑問文ではなくて、反語表現であることに注意。
★授与動詞teach は、前置詞about の目的語なので、teaching という動名詞になっている。
people はteaching の間接目的語、how to ~は、teaching の直接目的語になっている。
★ into which we have all been born は関係代名詞節で、which の先行詞はthe physically and morally perilous world である。
★ navigate through ~「~をうまく切り抜ける」

①は、「人々に教えるものなのだろうか」と単なる疑問文になっているので不適切。
②は「教えようとはしないものなのではないだろうか」という部分が不適切。
④、⑤は、「~なところへ進むことを教えてくれる」という部分が不適切。
何故なら、into which we have all been born という関係代名詞節を先行詞のworld を修飾するように和訳しておらず、あたかもnavigate into which we have all been born であるかのように、完全な構文間違いで和訳している。
⑤は更に、「を教えてくれるものとはいえないのではないか」と、誤訳している。
下線部(2) の結論は「どの宗教も教えるものである」ということである。選択肢②と⑤は結論が真逆になっている。

【3-3】( 5点)
〔解答〕
② 仏教でその語は純粋に肯定的なものであるのに対して、英語では「無」という語は否定的な含みを持つもので、そもそも正気な人ならいったい誰がそんな状態になろうとするのかといったようなものだ。
〔解説〕
下線部 (3) の英文に最も忠実な和訳は、「仏教において、その語は純粋に肯定的なものであるのに対して、英語においては「無」という言葉は非常に否定的な含みを持つものなので、そもそも正気な人ならいったい誰がそのような状態になろうと切望するで
あろうか。いや、そんなことを切望する人などいない」となる。
この和訳に最も近いのは②であり、②が正解。

★従属接続詞While に導かれる節は、purely positive までである。
in English 以降が主文である。
★「such ~ that- 節」のthat- 節はwho で始まる疑問文になっているが、普通の疑問文ではなくて、反語表現である。
だから「誰が~しようか。いや、~する人は誰もいない」という意味になる。
★ who in her right mind はwho that is in her right mind のこと。
関係代名詞that の先行詞は疑問詞のwho である。
that is は省略されているが、「形容詞、分詞、前置詞句などの前の『関係代名詞+be』はよく省略される」ということを思い出そう。
★ connotation「言外の意味/含蓄」
★ aspire to ~「~を切望する」
★ in the first place「そもそも」

①は、who を修飾するのは、関係代名詞節に相当する(that is) in her right mind の部分だけであるのに、あたかもaspire to such a state の部分もwho を修飾するように誤訳している。
また、in the first placeを「最初に」と誤訳している。
選択肢①は、「最初にその状態になろうと正気な人なら」の部分が不適切である。
③はまず、whileを「あいだに」と誤訳している。
また、aspire to の目的語は英語ではsuch a state なのに、③は、「~な人は誰だったのかを」というように、who 以下がaspire の目的語であるかのように誤訳している。
④は、「最初にそんな状態になりたがることがあるかもしれないという否定的含み」の部分が誤りである。
あたかも、who aspire to such a state in the first place がconnotation と同格であるかのような訳になっている。
Who 以下は、such ~ that- 節における、that- 節の中の主文であるから、そのような訳にしなければならない。
⑤も、that who in her right mind would aspire to such a state in the first place があたかも、a negative connotation の同格のように訳している。

★英文の正しい日本語訳は、SVOCや、修飾・被修飾の関係、その他の英文の構造、構文をきちんと表すものでなければならない。
ここがいい加減だと、誤訳になってしまうので注意。

〔全訳〕
高野山は、実際には、標高800メートルの山頂の平坦部の中心にある壇上伽藍の周りに、きちんと配置された百を超える個々の寺院からなる一つの町なのである。配置全体は、大きな8つの花弁の蓮の花が朝霧の中で開いているのを暗示している。私は、2000年以降ヨーロッパやアメリカで、仏教に対する見解が私を驚かせ続ける多くの人々に出会ってきたことを思い出す。彼らは普通、「宗教」という言葉を避けて、代わりに、仏教は「霊性」であるとか「生活様式」であり、あたかもその方が何かしら優れているかのように主張するのだ。

仏教が一つの生活様式であることは心から同意するが、仏教はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教と比べて、それ以上でもなければそれ以下でもない。基本的にどんな宗教であっても、私たちが生まれた肉体的にも道徳的にも危なっかしい世界をどのようにうまく切り抜けていくのかを人々に教えないというものがあろうか。いや、どんな宗教でもそういうことを人々に教えるものなのである。重要な点は、仏教にもまた、天国と地獄があり、複雑な儀式があり、仏教の困難な企てにとって「悟り」と同じくらい不可欠なものに関して様々な信仰を持つ多様な宗派があり、入念に組み立てられた神学体系がある、ということである。瞑想やヨガ的な修行は仏教全体の一部であるのみならず、日本では少なくとも学問僧と修行層の間には根本的な相違と同様に、階級や階層制度が存在するのである。特に仏教国以外の国で、仏教を理解しようとする際の問題の一つは、基本的には言語的なものである。翻訳が私たちを誤った方向に導き、困惑させ続けるのである。私にとって最もいらいらさせるものは、いつも、純粋に潜在力のある状態への突破口、あるいは啓蒙を表すために「無」という言葉を用いることである。

仏教において「無」という言葉が純粋に肯定的なものであるのに対して、英語においてはその言葉は非常に否定的な含みを持つものなので、そもそも正気な人ならいったい誰がそのような状態になろうと切望するというのであろうか。いや、そのような状態になることを切望する人などいないのである。

■問題4 
【4-1】(6点)
〔解答〕
② In Japan, people take off their shoes when they enter a house.
〔解説〕
①は、you enter into a house の部分が誤り。
enter は「(場所)に入る」という意味では他動詞なので、後ろには前置詞は来ないで、目的語として名詞が来る。
when you enter a house とし、get off をtake off にすれば正しい英文になる。
③は、before in a house が誤り。
before は前置詞もしくは接続詞である。
before を前置詞として使用して、before entering a house、もしくは、before を接続詞として使用して、before you enter a house とすれば、正しい英文になる。
④は、It is a habit の部分が誤り。
habit は「人の習性」という意味で用いられる。
It is customary in Japan to ~とすれば、正しい英文になる。
ちなみに、enter a house = go into a house である。

【4-2】(6点)
〔解答〕
④ Thanks to the New Hokuriku Line, the people in Kanazawa and Toyama can now go to Tokyo and back in one day easily.
〔解説〕
①は、make a one day trip が間違い。
day trip という一つの名詞の前に、a とone を一緒に使用してはいけない。
また、「東京まで」という日本語に相当する英語がない。
The New Hokuriku Line enabled the people in Kanazawa and Toyama to take a day trip to Tokyo easily. とすれば、問題の日本語の意味を表す正しい英語になる。
ちなみに、make a day trip to Tokyo としても間違いではないが、take a trip は観光旅行に、make a trip は仕事の旅行や出張旅行に主に用いられる。
②は、ticket は普通名詞であるから、冠詞が必要である。
one-day ticket のone はday にのみかかるのであり、ticket につける冠詞がない。
それで、one-day ticket の前に a を入れると英語としては正しくなるが、「1日乗車券を使用すること」は必ずしも「日帰り旅行をすること」を直接には表さない。
The New Hokuriku Line made it possible for people in Kanazawa and Toyama to get to Tokyo and back in a day easily. とすれば、問題の日本語の意味を表す正しい英語になる。
③は、from Tokyo をto Tokyo に変えれば、英語としては正しくなるが、②と同様、必ずしも「日帰り旅行をすること」を直接には表さない。
④のように表現すれば、問題の日本語の意味を表す正しい英語になる。
ちなみに、go to ~ and back in one day = get to ~ and back in a day である。
また、「物のおかげで人はV~できる」と表現したい場合、物 make(s) it possible for 人 to V ~、物 enable(s) 人 to V ~という2つの重要な無生物主語構文をすぐに思い出したいものである。

【4-3】(6点)
〔解答〕
① Tokyo Disney Land is only a one-hour drive by bus from Narita Airport, but when the traffic is heavy, you will be exhausted before you get there.
〔解説〕
②は、be tired of の部分がまずい。
be tired of ~は、「~に飽きた/〜にうんざりした/~に退屈した」という意味。
「~に疲れる/〜に疲れている」という時には、be tired from ~やbe tired with ~を用いる。
③は、if- 節の中のthe traffic is so bad は必ずしも「渋滞」とは限らない。
if the traffic is heavy とすれば正解。
④は、but の後ろの because をif に変えれば正解。
ちなみに、a one-hour drive by bus という表現や、It takes (人) X 時間 to V ~「Vするのに(人には)X 時間かかる」といった表現はよく使用される表現なので、いつでも使えるようにしてほしいものである。

【4-4】(6点)
〔解答〕
③ Here we are at Himeji Castle, also called White Heron Castle. This is because the castle has white walls and looks like a white bird flying into the sky with its wings spread wide.
〔解説〕
①は、Welcome to が与えられた日本語と合致しない。
Welcome to ~は、現地の人が「ようこそ~へ」という意味で使用される。
随行しているガイドが「さあ、~に着きましたよ」と言う時には、Here we are at ~が用いられる。
②も、Welcome to ~が与えられた日本語と合致しない。
また、called の後ろの目的格補語の部分に前置詞の as が使用されていることもまずい。
④も、called の後ろの目的格補語の部分に前置詞のas が使用されているので間違いである。
また、第2文は、従属接続詞のbecause に導かれる従属節しかない形になっているが、通常これは間違いである。
because に導かれる従属節は、主文とともに用いられるのが普通である。
ちなみに、③に関してであるが、also calledの前にはwhich is が省略されている。
「形容詞、分詞、前置詞句などの前の『関係代名詞+be』はよく省略される」ということを思い出してもらいたい。
第2文の This is because ~のThis が受けるのは、Here we are at Himeji Castle ではなくて、which is also called White Heron Castle(姫路城はまた白鷺城とも呼ばれている)の部分であることに注意。

【4-5】(6点)
〔解答〕
① It takes only about one hour from Shinjuku by train to get to Mount Takao. It is not too high-just about 600 meters in altitude. You can take a cable car or chair lift halfway to the top.
〔解説〕
②は、You can take a cable car or chair lift halfway の意味は、「中腹でケーブルカーやリフトに乗れる」という意味であり、問題の日本語の意味と異なる。
③、④に共通して言えることであるが、until の後ろには、それが前置詞として使用される場合、通常、時間を表す名詞が来る。
場所を表しているhalfway は前置詞until の目的語として来ることができない。

■問題5
【5-1】(5点)
〔解答〕
② This is a famous tourist spot in Kanagawa prefecture. Initially the stature was housed in a large building, but this was washed away by flood twice.
〔解説〕
この問題を解くためには、写真を見た時に露座の大仏である「鎌倉大仏」だと見抜かねばならない。
「鎌倉大仏」の本殿は、通説では津波に流されたとされている。
従って、②が正解。
ちなみに、①の「二拝二拍手一拝」は神社での拝礼の際に行われる。

【5-2】(5点)
〔解答〕
⑤ This is Rainbow Bridge in Tokyo, which features a stretched and beautiful shape like a rainbow over Tokyo Bay as its name suggests. While drivers can enjoy the beautiful scenery of Tokyo’s waterfront area and the night scene, people can cross the bridge on the walkways open to the public for free.
〔解説〕
この問題では、この写真の橋が「日本橋」なのか、「明石海峡大橋」なのか、「青森ベイブリッジ」なのか、「瀬戸大橋」なのか、「レインボーブリッジ」なのかを判断しなければならない。
まず、常識的に「日本橋」ではなかろう。
写真の左端を見ると、高層ビルがいくつかある。
「明石海峡大橋」、「瀬戸大橋」、「青森ベイブリッジ」のたもとにこんな高層ビルはあり得ない。
従って、⑤が正解。

【5-3】(5点)
〔解答〕
③ In Medieval Japan, a monk’s hermitage had a 4.5-mat space, and this developed into a tea room called a rustic hut. It has a sunken hearth to have the meaning, ‘just as a person derives energy from food, a dwelling derives energy from fire.’
〔解説〕
庵とは、中世、浮世離れした僧侶などが用いた質素な佇まいの小さな家のことである。
これが後の侘び茶用の茶室に発展する。
また、気をつけたいことは、「庵」を「囲炉裏」と間違わないことである。
「囲炉裏」に相当する英語はhearth であるが、庵はhearthではない。
従って、③が正解である。

【5-4】(5点)
〔解答〕
② It is an aesthetic ideal describing an ambiance of mystery, darkness, depth, elegance, ambiguity, calm, transience, and sadness. The quality of this ideal is sought in noh, and Izutsu, Hagoromo, and Yuya are said to express it most clearly.
〔解説〕
幽玄とは「趣が深く、計り知れなく、高尚で優美であり、ほのかでどちらともとれ、はっきり表せない感覚的な境地」であり、「ものさびた閑寂な余情」をも指した。
以上を近い意味の英語で表せば、deep であり、mysterious であり、elegant であり、ambiguous, であり、calm でありsad である。
また、この幽玄という美的概念は和歌、連歌以外では、特に能楽の「静寂で枯淡な風情」を表す時に用いられるようになった。
従って、②が正解である。
①の源氏物語は「もののあはれ」を表している。
③は「さび」である。
④は「わび」を表している。
⑤は「洒落本」のことを言っている。

【5-5】(5点)
〔解答〕
⑤ It is one of the Japanese martial arts for pure self-defense derived from the traditional weaponless fighting techniques which use immobilizing holds and twisting throws. It uses an attacker’s own momentum and strength against him.
〔解説〕
合気道の特徴は関節技にある。
従って、twisting throws のある⑤が合気道の説明として正しい。
①は忍術、②は剣道、③は空手、④は柔道である。

【5-6】(5点)
〔解答〕
④ It is hand-woven fabric made from yarns of uneven thickness, manually spun from floss silk, used mainly for traditional Japanese clothing. The best-known varieties are Oshima and Yuki.
〔解説〕
紬とは蚕の繭から糸を取り出し、より、あるいは、ひねりをかけて丈夫な糸に仕上げて織った伝統的な絹織物のことである。
奄美大島の特産品である大島紬、茨城県の特産品である結城紬は有名である。
従って、④が正解。
①は「琉球紅型」の説明である。
②は「友禅染」の説明である。
③は「絞り染め」のことである。
⑤は「絣(かすり)」のことである。
久留米絣は特に有名。

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【2】 東京・大阪<2次対策セミナー(無料)>大好評にて終了!
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東京・大阪にて、<2次対策セミナー(無料)>を開催させていただきました。
本セミナーは、春の説明会同様、受講生の方のみならず、広く、通訳案内士試験合格を目指す皆様に集まっていただき、講演や実際の授業を受けていただくことで、合格の為の効果的、且つ効率的な対策法をご紹介し、同時にESDICの授業内容、方針などをご理解いただくことを目的としております。
まだまだ小規模運営の為、頻繁には開催出来ませんが、春の<説明会>と秋の<2次対策セミナー>に関しては、今後も無料にて、通訳案内士試験受験者の皆様へ少しでもお役に立てる講演内容、ならびに授業をご提供してまいります。

【東京会場:ご感想(一部抜粋)】



・2015年度の概観、変更点、模擬授業は、とても参考になりました。
通訳メモの取り方のアイディアは面白かったです。
プレゼンの時の「小出し法、エサまき法」も、とてもためになりました。
全体を通して、ESDICの授業の進め方もよくわかりました。

・模擬授業では、実際に一人ずつあてられたので、
印象に残りやすく、楽しく学習できました。
一人では出来ない学習で、よかったです。

・無料で中身の濃いセミナーをしていただき、感謝しています。
特に自分ではわからない、許される範囲の間違いが、
とても参考になりました。

・ユーモアがあって、とても実践的な内容を聞くことができました。
Q&A対策は、特に良かったです。

・2014年度の2次試験問題と解答例をいただけたのも、とても良かったです。

・通訳メモの取り方を練習したり、文法をもっと勉強し直そうと思いました。
セミナーの運営は大変かと思いますが、あたたかいおもてなしを感じられました。
「参加者のために」という思いが伝わってきました。
今日参加できてよかったです。

【大阪会場:ご感想(一部抜粋)】



・正直、自分に2次試験は対応できるものだろうか、と思っていましたが、
今日の話を聞いて、やるべき道程が見えてきた気がします。
すごく有益でした。頑張ろうと思いました。
TOEIC試験を既に申込みしていて、本日は試験日でしたが、
こちらに来て良かったです。

・逐次通訳のメモの取り方、プレゼンのノウハウなど、とても勉強になりました。
自己流で勉強していて、袋小路に迷い込んでいた私にとって、
ESDICは、とても大きな存在です。

・試験の詳細がよくわかり、とても有意義でした。
メモの取り方、とても勉強になりました。
1次の結果で、2次セミナーを受けても良いものか、とても悩みますが、
もっとしっかりと勉強したいと思いました。

・申し込みの受付から、今日の講座まで、ご丁寧に対応して頂いて、ありがとうございました。
先生に分かりやすく説明していただいて、とても勉強になりました。

・丁寧なセミナーをありがとうございました。
「コミュニケーション能力重視」のお話が、特に貴重でした。

・貴重なヒントをたくさんいただき、ありがとうございました。
文法の重要性も再認識させていただいて、感謝しております。
試験対策の情報も、たくさん、ありがとうございました。

・特に通訳試験でのメモの取り方や、プレゼンテーションでの注意点は、
具体的な例を示しながらの説明で、
今後の2次対策に、参考になるものばかりでした。
そして、今の自分にどんな勉強が不足しているかを実感できたのも、大きな収穫でした。

・概要から対策まで、演習も含め、具体的に分かりやすく説明してくださり、本当に感謝しています。
無料で申し訳ないです。
勉強のモチベーションが上がりました。

・この内容が無料というのは、本当にありがたいです。

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【3】 合格必勝!秋期<英語2次セミナー> 東京・大阪開催!
    「通訳」レッスン:日本人講師が日本語で指導
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【4】 通信版<英語2次セミナー>お申込受付中!
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【5】 2次対策教材 お申込み受付中!
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・「通訳」81問「プレゼンテーション」81問収録:<英語2次セミナー>テキスト(2014年作成)2,000円
・『必修ガイド用語集』1,000円
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