前回に続きます。
【第428回】どこの職場でも思い知らされる、「サンタ営業」と「一般の営業」の真逆なまでの違い
本当に色々な営業の仕事を体験したけど、私はいつも、この問題にぶつかってきた。
ぶつかるのです。
余りの営業スタイルの違いに、周りの人が全くそのプロセスを理解できない。
こんな営業誰も知らないから。本当に世の中に無いものだから。
時には多勢に無勢で、立ち行かなくなることもありました。
時には、売り上げや実績を見ろと啖呵を切ったことも何度もあります。
実は、サンタ営業を実践していこうとする人で、この問題にぶつかっている人は少なくないのではないかと、私は想像します。
そして、今のことはよくわからないけど、私がYSコンサルタントのスタッフをやっていた頃、サンタ営業で目覚ましい成果を上げていた方は、訪問営業の営業マンか、経営者の方が多かった。
要は、完全に一人の世界で、自分の思い通りに営業や経営ができる環境の人だったと思う。
その代表的な例が、九州で大手のメーカーの販売代理店で日本一の販売実績をあげたMさんだ。
彼は、もともと引きこもりで、とても一般の強い営業ができるタイプの人ではなかった。
営業マンとして入社して1年目は、飛び込み営業が怖くてできず、ビルの裏階段に隠れて、震えながらうずくまっていたという。
一般の営業スタイルは彼にはできなかった。
強くならないとできない一般の営業スタイルは彼には無理だった。
サンタ営業の伝説のセミナー「サンタ営業・ココロ編」というセミナーでの講話がある。
それは「無敵の人」とは強い人を連想しますか?、それとも弱い人を連想しますか?と
セミナーの参加者に講師が問いかける。
始めてこの講話を聴く人は100%「強い人」と答える。
しかし、サンタ営業のセミナーで用意している答えは「弱い人」だ。
無敵の人とは、ライバルを蹴散らして、やっつけて無敵になるのではない。
みんな味方、みんな仲間だから「敵がいない」から「無敵」なのだと、
サンタ営業のセミナーの講話では結論づける。
「弱い無敵の人」の代表例として挙げるのは「赤ちゃん」だ。
赤ちゃんは、喧嘩したら弱い。100%負けてしまう。
しかし、赤ちゃんと戦おうという人は誰もいない。
みんな、赤ちゃんを可愛がり、大切にして、慈しむ。
無敵の代表選手は、赤ちゃんだと。
Mさんは、このセミナーに参加してから奇跡を起こした。
1年で2台しか売れなかったコピー機が、何と3週間で4台売れて、1年間の後半3か月間だけの業績で会社のトップセールスマンになってしまった。
そして、その会社トップの業績を1年、2年と普通に続けて行った。
上司である営業部長は、ずっと首を捻っていたそうだ。
「何で、Mが売れるのか・・わからん。」
しかし、飛び込み営業に出ていっては、圧倒的な売り上げを持ち帰ってくるMさんを見続けて、とうとう上司はこう言った。
「全員、M君を見習え。M君に営業を教えてもらえ。」と。
それぐらい、サンタ営業と一般の営業は真逆です。
「似て非なるもの」ではない。
「非て非なるもの」なのです。
次回は、私に起こった出来事を書きたいと思っています。
ありがとうございました。
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