🌸が開花、公園での花見ならぬ、”人見”も疲れるので、勝手に「新寺🌸小路」と命名し、桜満開の駅東の寺々を回ることにしました。その2回目。
ここは、仙台二華高に北側にある曹洞宗耕徳山「裁松院」です。伊達政宗の祖母久保姫の菩提寺です。
「裁松院」のマップです。
山門にある大きな提灯が目を引きます。表には、「千躰観音」とあり、裏には、久保姫と記されています。
久保姫の供養塔です。
こちらの観音堂にはなんと・・・。
千躰の観音様が安置されています。諸説あるでしょうが、仙台という地名の語源ともいわれていますが。
大きな寺院がひしめくあう新寺の寺々で、規模は小さいですが、異才を放つお寺です。
続いて、裁松院の北側に、曹洞宗喜雲山「光寿院」があります。
独特の形状の建物で目を引きます。
境内も立派な格式あるお寺ですね。
さらに北側、新寺通りに面して、仙台では、珍しい時宗の法王山正覚院「阿弥陀寺」があります。
時宗開祖の一遍上人が13世紀に奥州を廻り、福島の梁川に開基、その後、伊達氏と共に米沢、仙台に移ってきました。知らないことだらけですね。
寺の西側の桜と椿も美しかったです。
新寺通りをわたり、ひと際大きな寺院があります。それが、北原山「正楽寺」です。新寺小路付近では、大きな火災が数回にわたり発生し、寺々はそのたびに建てなおされていますが、こちらも幾度の火災を乗り越えてきました。本堂および山門は、仙台市の登録有形文化財に登録されています。
荘厳な佇まいに凛とした雰囲気を醸し出します。桜の華やか景色とはまた別に、秋の紅葉の季節、境内の木々が素晴らしいとの評判もあります。
春夏秋冬、仙台駅前の喧騒と宮城野原の野球場の熱気とはかけ離れた空間の新寺通り界隈、季節の変わり目には、どんな表情を見せてくれるのか、これからが楽しみです。