画像(左)は北宋時代の清廉潔白で公正無私の名裁判官「包公」を祀った廟(包公祠)で、跪いて拝み、自身が受けた冤罪や不当な扱いを泣きながら訴える中国の民衆。画像(右)は「メンテナンス」を理由に、突然閉鎖された包公祠。(SNSより)
中国の北宋時代(960~1127)のこと。清廉潔白で公正無私、いかなる賄賂も受け取らず、すぐれた人格を有した裁判官に包拯(ほうじょう)という人物がいた。
この包拯を、中国人は今でも尊敬と親しみを込めて包公(バオコン)と呼んでいる。日本で言えば、時代劇の「大岡越前」や「遠山の金さん」にちかい、完成されたヒーロー像のような感覚であろう。
さて、その有名な包公(バオコン)が、社会秩序が崩壊し、ますます混迷する今の中国において、極めて「特別な意味」をもつ存在になっている。
つまり、ただの歴史上の人物ということではなく、世の中の不条理を正す「正義の味方」として、中国の民衆にとって最後の拠り所になっているのだ。
- 中国の司法は「中共の提灯もち」
- 司法官が原告に「謝礼金」を要求
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