前回:【連載小説】 UFOと老人
二話目
しかし自宅の玄関を開けたとたん、咲は宇宙人のことなど木端微塵に忘れて、ただいまの大きな声とともに食卓に駆け込んでいった。女盛りを過ぎたばかりの嫁の洋子の腰にまとわりつき、ソファーでテレビを見ている定年まであと五年の息子正志の首に抱きついた。
邦男にはそれがとてつもなく幸せな光景に思える。だが伊勢湾台風が上陸した年に生まれた正志も、テレビのドラえもんが始まった年に生まれた洋子もありふれたことだと言わんばかりに、嫁は昼の支度に専念し、息子はTVのお笑いにクスクスしているだけなのだ。邦男はそんな二人に腹が立つ。何か小言でも言おうと口を曲げかけたとき、
「おじいちゃんが今度、宇宙人に会うんだよ」
正志と洋子を交互に見ながら咲は宣言した。
二人の動きが一瞬止まる。再びぎこちなく、元の動きをトレースする。
「咲ちゃんは早くお昼をお食べなさい」
嫁は話をそらそうとし、
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【連載小説】UFOと老人
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