2023年の倒産件数は8497件(前年6376件)と、前年を2000件超上回り増加率は33.3%とバブル崩壊後で最も高かった。コロナ禍で景気は悪化し多くの事業者の経営は苦しくなったが、ゼロゼロ融資や各種補助金などが強力に作用し、2021年と2022年の倒産は歴史的低水準に抑制された。
2023年は、感染法上の分類が5類に移行し日々の暮らしの姿も戻り経済活動も再開し、コロナ前に戻る動きが大きく進んだ1年だったわけだが、正常化によって倒産件数も以前の水準に戻ってきたと言える。
足元では原材料高騰、エネルギー価格上昇、人手不足等で企業の各種コストが上昇するなか、価格転嫁できずに収益が悪化しているところがある。また、ゼロゼロ融資の返済を迫られ、厳しい経営環境に直面している企業も存在する。
こうした外部環境の変化を受け、特に倒産件数が増加している業種に着目し、コロナ禍前後の信用リスク変化について分析した。
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