しかもそれは、自分と同じように不幸な女が野菜を売って稼いでいたのです。( miko / PIXTA)
瓊(ケイ)は良(リョウ)を憎んでいました。5歳の息子にも「あの人のことを決して忘れてはだめよ。あの人は私たちの仇なの」と教えました。良のせいで瓊は夫を失い、5歳の息子は父親を失ったのです。
実は、良には罪がありません。彼は正当防衛で瓊の夫を殺してしまったのです。
良は無罪の判決を受けて以来、まるで別人のように変わりました。酒もタバコもやめ、敬虔で誠実なキリスト教徒となったのです。良は瓊のところにやってきて、自分を許して欲しい、子供の教育費も出させて欲しいと言いました。
瓊は良を見ると狂ったように、彼をたたき、殺人犯と罵り、きっと報いを受けるに違いない、自分も息子もあなたを死ぬまで憎み続けると叫びました。良はただ黙っているしかありませんでした。
瓊はただひたすら、息子の学費や自分たちの三食のために必死に働きました。これが彼女の生活のすべてでした。
瓊の息子は学校で援助対象生徒となり、毎月100元の援助金を受けとりました。この金額は彼女にとって結構な額でした。送金してくれる人の住所からその人は町の人であることが分りました。
10回目にお金を受け取ったとき......
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消えた憎しみ【ものがたり】
瓊(ケイ)はその人(良)を憎んでいます。5歳の息子にも「あの人のことを決して忘れてはだめよ。あの人は私たちの仇なの」と教えました。良のせいで瓊は夫を失い、5歳の息...
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