旧暦の5月5日は、中国各地や台湾では、伝統的な「端午節」(端午の節句、「端陽節」ともいう)を祝います。(Romix / PIXTA)
旧暦の5月5日は、中国各地や台湾では、伝統的な「端午節」(端午の節句、「端陽節」ともいう)を祝います。ちなみに、今年は今月の22日(木)です。「端午節」は、中国の戦国時代の楚(そ)の国に生きた賢明な大臣・屈原(くつげん)を追悼する記念日で、竜船(ドラゴン・ボート)を競い合い、ちまきを食べるなどの風習があります。
約2000年前、朝廷の高官として皇帝に仕えていた愛国詩人・屈原は、そのずば抜けた才能と人格でいつも人々の賞賛の的でした。しかし、当時の同僚・靳尚(きんしょう)が彼に嫉妬し、皇帝に、「屈原は実に傲慢で、周りの大臣に『この国は自分がいなければ、破滅してしまう』と言いふらしている」と吹聴しました。皇帝はそれを信じ、2度にわたって屈原を追放しました。
当時の国政を心配しながらも、国のために力を発揮できない屈原は......
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「端午の節句」の竜船レースとちまきの由来
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