外務省は6月に中国東部の江蘇省蘇州で起きた日本人母子切り付け事件を踏まえ、日本人学校に通う子供の安全確保を徹底するため、来年度予算案の概算要求にスクールバスの警備員を配置する費用として3億5千万円を計上する。バス1台当たり警備員1人を配置する予定だ。
外務省の海外在留邦人数調査統計によると、在留邦人数は10万1786人で、未成年者は2万人。北京や上海、香港などに11の日本人学校が存在し、3300人以上が通学している。
6月、江蘇省蘇州市で、スクールバスを待っていた日本人母子ら3人が刃物を持った中国人の男に切りつけられる事件が発生。事件が起きた際、子供を世話するためスクールバスに同乗していた中国人女性の胡友平さんが子供を守ろうと男を制止しようとしたが、男に刺され、倒れた後も刺され続けた。
胡さんのおかげで日本人の未就学の男児は事件から逃れることができたが、胡さんは意識不明の重体となり死亡した。
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