2018年5月31日に湖南省株洲市の「愛国主義教育基地」内にある戦車の前で、同市に住む人権活動家・陳思明氏が天安門事件のシンボルでもある「タンクマン」の写真になぞらえて、自ら撮影したパフォーマンスアートを披露。陳氏は、この画像をネットに公開した翌日、公安に連行された。(同氏のツイッターアカウントより)
今年も、中国当局にとって最もセンシティブ(敏感)な日といわれる「6月4日」が近づいてくる。
1989年6月4日。「六四天安門事件」として、歴史に名が刻まれたその日は、日曜日であった。前日の3日夜から4日にかけて、天安門広場を中心とする北京市内では、民主化を求める学生や市民に対して、中国人民解放軍が実弾を発砲。戦車で人をひき潰すなど、流血の大弾圧がおこなわれた。
34年前と同じく、今年の6月4日は日曜日である。中国当局は今、天安門事件に関連するネット上の話題を血眼になって監視し、犠牲者を追悼する内外の活動の阻止に躍起になっている。
北京市の中心にある、紅色の城壁と瑠璃瓦が特徴的な城門楼「天安門」は、1949年10月1日に、この楼上で毛沢東が中国建国を宣言して以来、共産党一党独裁の象徴的存在となっている。
明朝および清朝の皇帝が存在した紫禁城の前門にあたる天安門であるが......
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まもなく天安門事件34周年 「六四」を前に中国は厳重態勢、日本でも追悼集会を予定
まもなく「6月4日」がくる。中国当局は、ネット上の関連話題の検閲に躍起になっている。北京の天安門付近でも、何重もの身分チェックが行われている。
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