みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

K君の想い出・・15年ぶりに母親と再会して

2013-06-24 | 子どもの整体

「Kの母です。15年前に、Kがお世話になりました」

と、ご挨拶されました。

「Kのこと、センセイは覚えていらっしゃるでしょうか?」

・・そう言われても、すぐには思い出せませんでしたが、、、、

話をしているうちに、その頃のことが蘇ってきました。

「ああ、だんだん思い出してきたわ。そう、そう・・」

 

K君は当時、8歳で、・・障害をお持ちのお子さんでした。

目のクリっとした素直で愛らしいお子さんで、

でも、歩くこともままならず、立っているのもおぼつかなく、

「Kは、ここへ来るのを、とても楽しみにしてたんですよ・・」

 

K君は、幼児時代は歩けたそうです。

しかし、脳幹萎縮症という病であることが分り、

体の機能が少しづつ後退していき、

歩けなくなり、立っていられなくなり、這い這いさえ出来なくなり・・・。

病院を入退院しながら、その合間にMiz 整体室を訪れたのでした。

 

「でも不思議でしたねぇ。ここに来ると、這い這いが出来ちゃうんですよね。 Kはうれしそうに、得意になって這い這いをしましたよね。 覚えてますか」

「・・ああ、そんなこと、ありましたね」

「でも、家に帰ると、やはり這い這いが出来ないんですよ。

 どうして、ここだと出来るのか、不思議でした」

「・・どうしてかしらねえ。・・私も分からない」

 

K君は、Miz 整体室に数回来ましたが、その後、

「入院するので・・」と、予約キャンセルの電話が入り、

そして、音信不通となりました。  ~~~  もしや、と。

Miz は、おそるおそる切り出しました。

「その後、K君は??」

「ええ、亡くなりました」

 

脳幹萎縮という病気は、余命10年ともいわれています。

K君は一人っ子。

仕事を辞め、K君につきっきりだったお母さんの気持が思いやられました。

 

K君のお母さんは、ここ数年間は、

父親の介護に、夢中で打ちこんで来たそうです。

父親が亡くなって、半年過ぎてから、急に体のあちこちにガタが来て、

 ~~~ ふと、思い出して、Miz のところに・・。

「自分はこのままダメになっていくようで、滅入ってしまってる」と。


「そんなことはないですよ。疲れがとれれば、大丈夫よ 」

                       _____つづく_____


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぴー助)
2013-06-25 21:13:43
ファイターですねー

これからの人生は、今までと違った喜び楽しみを味わってほしいですね。

続きも楽しみにしています。
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私も同じ思いを (Miz )
2013-06-26 21:17:19
私も、ぴー助さんと同じ思いを、K君のお母さんに抱きましたよ。・・たぶん、だいじょぶ、彼女は。
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Unknown (subeteyoshi)
2013-06-27 09:58:15
「ふと思い出して、先生のところへ来た」

それこそが、もう、大丈夫な方向へ向かっている証では?

目に見えないつながりを、見せていただき、感謝です
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よくぞ・・ (Miz )
2013-06-28 09:23:08
そうそう、、、そうですね。
私自身も、K君のお母さんが、15年間の悲しく辛い思いを超えて、よくぞ来て下さったと、じーんとしましたよ。・・・K君を助けてあげられなかったのに・・。
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