「すべって転んで手をついて」はよくあるうっかり事故で,
このため、手首を損傷したり肘を傷めたりする人がいますが、
Miz 整体室には、肩をやられた人が2名来室しています。
一昨日、来室したAさんは、
月に1~2度は山に登るという「山ガール」。
先週、登山中にすべって転んで、その時右手をついて、
「右手が、まだ、シビレているようにピリピリしている」と。
転んだ拍子に手をついた結果、手全体がシビれているという症状。
「おやおや、 Tさんと同じ症状が出ている」
と思いました。
Tさんも、夜中にトイレに行こうとして、すべって転んで、
その時、両手をつき「両手がビリビリしている」という症状があります。
Tさんの話は、先日のブログに書きました。
AさんもTさんも、シチュエーションは似ています。
Tさんの場合は、両手を強くついた結果、
両肩が後方へ変位してしまい、そのため、手にビリビリ感がある状況でした。
Aさんの場合も、おそらく、右手をついた勢いで、
右肩が後方へ変位してしまい、そのため、手がビリビリしているのではないかと思ったのですが・・・、
しかし、Aさんの右肩の変位と、Tさんの変形とは 逆バージョンでした。
● Tさんの場合は、手をついた拍子に、
肩甲骨が後方に押し出されて、変位しました。
腕の力が肩甲骨を後方向に押し、
一方、倒れるときの体の重み力は前方向にが働いたためしょう。
● Aさんの場合は、手をついた拍子に、
腕(上腕骨)が前に押し出されて、変位しました。
腕の付け根部分に腕の力と体幹の重みが集中したようです。
二人の、体にかかる力の方向の違いを、図に描いてみましたが、
違いが分かるかしら・・・ね。
Aさんの場合は、手をついた時の衝撃が小さかった分、
肩関節の変形も小さかったので、1回の整体でほぼ回復しそうですが、
Tさんの場合は、一瞬、失神するほどの衝撃を受けているので、
その分、変形が激しく、回復には時間がかかりそうです。
・・・Tさんは、顔にも衝撃を受けていて、
「左の鼻骨が、右よりも上に上がっている」という変形がありました。
転んだ時に左鼻を打ち、それで左鼻骨が上がり、鼻血が出たのでしょう。
鼻骨は軟らかいので、変形しやすいのですが、
変形からあまり時間が経っていないので、ほぼ左右対称になりました。
しかしまだ、体のいろいろな部位に損傷が残っています。
「長くかかるのは覚悟の上」とTさんは言いつつも、
イライラと焦っている様子が目に見えて・・・。
AさんもTさんも、一瞬の衝撃が、長く尾を引いています。
それで、Miz は時々首をかしげてしまうのですが、
例えば交通事故で、「全治3週間のケガ」などとよく耳にしますよね。
あの大きな衝撃で受けた損傷が、3週間で治るのかなぁ・・と。
~~~「今日も事故にあいませんように」
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