観音寺城
2013/10/27
滋賀県近江八幡市のお城めぐり
佐々木六角氏が築いた巨石石垣造りの巨大山城 日本五大山城 日本100名城
≪ お城の概要 ≫
城名: 観音寺城
よみ: カンノンジ
別称: 佐々木城
所在地: 滋賀県近江八幡市安土町石寺
現状: 山・観音正寺
築城年代: 応仁・文明年間(1467-87)
築城者: 佐々木六角氏
形式: 山城
遺構: 本丸・平井丸・落合丸・池田丸・淡路丸・石垣・土塁・井戸・虎口
規模: 2500m×2000m、標高432.9m、比高325m
文化財: 国指定史跡
訪城日: 2010/3/22・2011/10/13・2013/10/27
≪ 訪城記 ≫
自宅を出て観音寺城へ向かう。
長浜城前を通り県道2号湖岸道路を南下、彦根城の見える松原橋交差点信号を直進、馬場1丁目信号も直進、突き当りの三叉路を左折、県道2号に戻り東進、本町2丁目信号を右折、芹川を越えてベルロード通りを通って南下、犬上川を越え、さらに南下、賀田山町交差点信号を右折、宇曽川を越え、そのまま県道2号を南下、北須田交差点信号を左折、東海道本線の陸橋を渡り、きぬがさ山トンネルを通って、トンネルを抜けたところにある繖公園東端の信号を右折、林道観音寺線を登る。ヘアピンカーブを通り沢の手前にある林道料金所前の駐車場に車を駐車して、ここから徒歩で観音寺城へ向かう。
林道通行料は普通車で500円です。
15分程で観音正寺駐車場に着く。
駐車場から観音正寺への道沿いの左斜面下に目加田屋敷跡があり、奥に井戸跡が残っている。道の右側には淡路丸があり、石垣に囲まれたかなり広い曲輪です。
淡路丸を出てすぐに佐々木城への案内板のある分かれ道を右手の山中へ向かうと、途中に立派な石垣や曲輪跡が見られる。
さらに登ったねずみ岩への案内板のある左手岩場の上に佐々木城址碑が建っている。
ねずみ岩の方向に降りると途中にも石垣を見られる。観音正寺への参道道へ戻り、観音正寺へ到着。
観音正寺の境内へ入り社殿前の分かれ道を左側の石垣下の道を西へ行くと本丸跡へ到着する。本丸西側に石垣が残る虎口、その下に大夫井戸跡と石垣、南側には水路跡と土塁跡、西側に石垣跡が残るっている。
本丸の南東、土塁の端に平井丸へ降りる道があり、出たところが平井丸南面の巨石石垣群の虎口です。平井丸の奥には庭園跡、入口の巨石石垣、門跡、平井丸入口の南西側に落合丸の石垣、さらに南への通路を行くと三段の曲輪がある。ここが池田丸で一番南の曲輪がものすごく広く、西側に石垣跡が残る。
石垣の多さと大きさにビックリします。
登城道はほかに、観音正寺の参拝道石段を教林坊から登る道と、西側の桑実寺から登る道があります。
最初に登城した時は、桑実寺から登って、桑実寺の長い石段に疲れてしまった苦い思い出があります。
≪ 歴 史 ≫
応仁・文明の乱で六角高頼は西軍の山名方に味方し、しばしば観音寺城に立て籠もったようです。
文明三年六月 (1471) 観音寺城の真正面に築かれた箕作城の同族六角政堯を討つ。
長享元年九月 (1487) 六角氏が社寺や公卿の荘園を横領したため室町幕府の討伐を受け、観音寺城を捨て甲賀の山中に逃げる。
延徳三年八月 (1491) 二度目の討伐を受ける。
文亀二年 (1502) 伊庭氏が反乱を起こし、この時も観音寺城を捨てて、音羽城に遁走している。
永正十三年 (1516) 再び伊庭氏が反乱を起こす。
大永五年 (1525) 六角定頼が江北に出陣している隙に伊庭氏が観音寺城を攻撃する。この時、後藤三郎左衛門が留守居をしている。
天文元年 (1532) 足利将軍足利義晴を観音寺城に迎え、義晴の結婚式と嫡子義輝の元服式を挙げている。
永禄十一年 (1568) 将軍足利義昭を擁して京へ上洛する織田信長の通行を拒否したため、信長に攻撃され、戦闘も交えず六角義賢・義治親子は甲賀へ遁走、落城する。
≪ 写 真 ≫
観音正寺の駐車場入口
目加田屋敷跡の井戸
淡路丸入口の石垣
淡路丸石垣
佐々木城への登城道
佐々木城址碑へ登る途中の石垣
佐々木城址碑
ねずみ岩へ降りる途中の石垣
ねずみ岩手前の通路石垣
観音正寺入口
観音正寺南側の登城道
本丸入口の石階段
本丸水路跡
本丸南側土塁跡
本丸虎口横の石垣
本丸虎口
本丸虎口下の大夫井戸跡
平井丸巨石石垣
平井丸門跡
平井丸虎口
平井丸
平井丸庭園跡
落合丸
池田丸
池田丸西側石垣
池田丸南側土塁跡
池田丸石垣
本丸南側斜面石垣
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
JR東海道本線安土駅から徒歩約40分で石寺楽市の登城口、本丸跡まで徒歩約35分。
<車>
名神高速道路八日市ICを降りて国道421号八風街道を北西方向に進み、野々宮町交差点信号を右折、大凧通りを北上、建部日吉町三叉路信号を斜め左折北上し、建部幼稚園の三叉路を左折、近江鉄道本線を越え、県道209号を道なりに進み、東海道新幹線高架下を通り、国道8号を越え、県道202号を北西に進み、突き当りを道なりに右に曲がり塚本交差点信号を左折、繖公園東端の信号を左折、林道観音寺線を登る。ヘアピンカーブを通り沢の手前にある林道料金所前の駐車場がある。有料の林道を通れば観音正寺前まで行ける。
≪ 位置図 ≫
観音寺城
観音正寺
林道観音寺線料金所前の駐車場
石寺楽座会館
紹介したお城の数 143城
2013/10/27
滋賀県近江八幡市のお城めぐり
佐々木六角氏が築いた巨石石垣造りの巨大山城 日本五大山城 日本100名城
≪ お城の概要 ≫
城名: 観音寺城
よみ: カンノンジ
別称: 佐々木城
所在地: 滋賀県近江八幡市安土町石寺
現状: 山・観音正寺
築城年代: 応仁・文明年間(1467-87)
築城者: 佐々木六角氏
形式: 山城
遺構: 本丸・平井丸・落合丸・池田丸・淡路丸・石垣・土塁・井戸・虎口
規模: 2500m×2000m、標高432.9m、比高325m
文化財: 国指定史跡
訪城日: 2010/3/22・2011/10/13・2013/10/27
≪ 訪城記 ≫
自宅を出て観音寺城へ向かう。
長浜城前を通り県道2号湖岸道路を南下、彦根城の見える松原橋交差点信号を直進、馬場1丁目信号も直進、突き当りの三叉路を左折、県道2号に戻り東進、本町2丁目信号を右折、芹川を越えてベルロード通りを通って南下、犬上川を越え、さらに南下、賀田山町交差点信号を右折、宇曽川を越え、そのまま県道2号を南下、北須田交差点信号を左折、東海道本線の陸橋を渡り、きぬがさ山トンネルを通って、トンネルを抜けたところにある繖公園東端の信号を右折、林道観音寺線を登る。ヘアピンカーブを通り沢の手前にある林道料金所前の駐車場に車を駐車して、ここから徒歩で観音寺城へ向かう。
林道通行料は普通車で500円です。
15分程で観音正寺駐車場に着く。
駐車場から観音正寺への道沿いの左斜面下に目加田屋敷跡があり、奥に井戸跡が残っている。道の右側には淡路丸があり、石垣に囲まれたかなり広い曲輪です。
淡路丸を出てすぐに佐々木城への案内板のある分かれ道を右手の山中へ向かうと、途中に立派な石垣や曲輪跡が見られる。
さらに登ったねずみ岩への案内板のある左手岩場の上に佐々木城址碑が建っている。
ねずみ岩の方向に降りると途中にも石垣を見られる。観音正寺への参道道へ戻り、観音正寺へ到着。
観音正寺の境内へ入り社殿前の分かれ道を左側の石垣下の道を西へ行くと本丸跡へ到着する。本丸西側に石垣が残る虎口、その下に大夫井戸跡と石垣、南側には水路跡と土塁跡、西側に石垣跡が残るっている。
本丸の南東、土塁の端に平井丸へ降りる道があり、出たところが平井丸南面の巨石石垣群の虎口です。平井丸の奥には庭園跡、入口の巨石石垣、門跡、平井丸入口の南西側に落合丸の石垣、さらに南への通路を行くと三段の曲輪がある。ここが池田丸で一番南の曲輪がものすごく広く、西側に石垣跡が残る。
石垣の多さと大きさにビックリします。
登城道はほかに、観音正寺の参拝道石段を教林坊から登る道と、西側の桑実寺から登る道があります。
最初に登城した時は、桑実寺から登って、桑実寺の長い石段に疲れてしまった苦い思い出があります。
≪ 歴 史 ≫
応仁・文明の乱で六角高頼は西軍の山名方に味方し、しばしば観音寺城に立て籠もったようです。
文明三年六月 (1471) 観音寺城の真正面に築かれた箕作城の同族六角政堯を討つ。
長享元年九月 (1487) 六角氏が社寺や公卿の荘園を横領したため室町幕府の討伐を受け、観音寺城を捨て甲賀の山中に逃げる。
延徳三年八月 (1491) 二度目の討伐を受ける。
文亀二年 (1502) 伊庭氏が反乱を起こし、この時も観音寺城を捨てて、音羽城に遁走している。
永正十三年 (1516) 再び伊庭氏が反乱を起こす。
大永五年 (1525) 六角定頼が江北に出陣している隙に伊庭氏が観音寺城を攻撃する。この時、後藤三郎左衛門が留守居をしている。
天文元年 (1532) 足利将軍足利義晴を観音寺城に迎え、義晴の結婚式と嫡子義輝の元服式を挙げている。
永禄十一年 (1568) 将軍足利義昭を擁して京へ上洛する織田信長の通行を拒否したため、信長に攻撃され、戦闘も交えず六角義賢・義治親子は甲賀へ遁走、落城する。
≪ 写 真 ≫
観音正寺の駐車場入口
目加田屋敷跡の井戸
淡路丸入口の石垣
淡路丸石垣
佐々木城への登城道
佐々木城址碑へ登る途中の石垣
佐々木城址碑
ねずみ岩へ降りる途中の石垣
ねずみ岩手前の通路石垣
観音正寺入口
観音正寺南側の登城道
本丸入口の石階段
本丸水路跡
本丸南側土塁跡
本丸虎口横の石垣
本丸虎口
本丸虎口下の大夫井戸跡
平井丸巨石石垣
平井丸門跡
平井丸虎口
平井丸
平井丸庭園跡
落合丸
池田丸
池田丸西側石垣
池田丸南側土塁跡
池田丸石垣
本丸南側斜面石垣
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
JR東海道本線安土駅から徒歩約40分で石寺楽市の登城口、本丸跡まで徒歩約35分。
<車>
名神高速道路八日市ICを降りて国道421号八風街道を北西方向に進み、野々宮町交差点信号を右折、大凧通りを北上、建部日吉町三叉路信号を斜め左折北上し、建部幼稚園の三叉路を左折、近江鉄道本線を越え、県道209号を道なりに進み、東海道新幹線高架下を通り、国道8号を越え、県道202号を北西に進み、突き当りを道なりに右に曲がり塚本交差点信号を左折、繖公園東端の信号を左折、林道観音寺線を登る。ヘアピンカーブを通り沢の手前にある林道料金所前の駐車場がある。有料の林道を通れば観音正寺前まで行ける。
≪ 位置図 ≫
観音寺城
観音正寺
林道観音寺線料金所前の駐車場
石寺楽座会館
紹介したお城の数 143城
日本100名城公式ガイドブック―日本の文化遺産「城」を見に行こう (歴史群像シリーズ) | |
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中井 均 | |
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