駿府城
2014/5/4
静岡県静岡市のお城めぐり
徳川家康晩年の隠居城
日本100名城
≪ お城の概要 ≫
城名: 駿府城
よみ: スンプ
別称: 静岡城・府内城・府内の館
所在地: 静岡県静岡市葵区駿府城公園1
現状: 駿府城公園
築城年代: 天正十七年(1589)
築城者: 徳川家康
形式: 平城
遺構: 本丸・二ノ丸・三ノ丸・復元東御門・巽櫓・坤櫓・天守台跡・内堀跡・二の丸水路・東御門橋・二ノ丸橋・北門橋・西門橋・大手御門跡・北御門跡・清水御門跡・四足御門跡・中堀・外堀・石垣・桝形虎口
規模: 800m×800m、標高35m
文化財:
訪城日: 2011/10/3・2014/5/4
≪ 訪城記 ≫
ホテルから徒歩で駿府城へ向かう。
静岡駅前の御幸通りを約600m北西に進むと外堀と石垣が見えてきて、静岡県庁への入り口が大手御門跡で石垣の桝形虎口が残る。県庁を通って北に出ると中堀が見え、駿府城公園入口の二ノ丸橋が架かっている。
まずは中堀沿いに東御門方向に一周する。復元された巽櫓の前付近には「東海道膝栗毛」の主人公弥次さん喜多さんの像があり、堀を曲がると東御門と東御門橋、東御門から二の丸水路までの間の石垣は水際までの高さで低い、北側へ周ると北御門跡と北門橋、北側も一部低い石垣がある。西側に周ると清水御門跡と西門橋、角には最近坤櫓が復元されている。
二ノ丸橋から入り、二ノ丸御門跡広場には二ノ丸御門跡と石垣サンプルがあり、坤櫓の見学もできる。入場料は100円です。東御門と巽櫓の入場料も100円です。
公園真ん中付近の本丸跡には徳川家康公鷹狩の像と家康公「手植えのみかん」、像の裏辺りが天守閣跡ですが、なにも残っていません。
東御門西側には、発掘調査で出土した内堀跡と石垣が見られ、内堀の北側にも二ノ丸水路跡が見られる。
地方検察庁西側道沿いには、石垣と四足門跡があり、静岡病院西側の外堀跡には、櫓台跡のような石垣を見られる。
駿府城の詳細は ……… ここをクリック
≪ 歴 史 ≫
天正十三年八月十四日 (1585) 徳川家康より、松平家忠に駿府築城の命が出される。
天正十四年十二月 (1586) 家康が浜松から駿府に移るも城は完成していない。
天正十五年四月二十五日 (1587) 本城が完成。
天正十六年五月十二日 (1588) 天守閣の工事が始まる。
天正十七年四月十日 (1589) 城の普請工事が完成する。
天正十八年 (1590) 小田原征伐後、家康は江戸に移り、駿府城には中村一氏が入る。
慶長五年 (1600) 関ヶ原の戦いで中村一氏は東軍に与し、戦後、子の忠一が伯耆米子に移封され、駿府城には家康の臣内藤信成が入る。
慶長十年四月 (1605) 家康が将軍職を子秀忠に譲り、駿府を隠居城に定め、翌十一年四月、内藤氏を近江長浜に移し、十二年から修築拡張工事が天下普請で始まり、同年十月二十八日には完成したが、十二月二十三日の失火によって本丸建物が全焼し、翌十三年八月十八日に再建工事が完了する。
元和二年四月十七日 (1616) 徳川家康が七十五歳で没し、駿府城には徳川頼宣が在城するが、元和五年(1619)七月、兄秀忠の命で紀州和歌山城に移封となり、松平大隅守重勝が城代に任ぜられる。
寛永二年 (1625) 将軍家光の弟忠長が駿府城主となる。
寛永九年 (1632) 忠長が上野に蟄居を命ぜられ、以後、城代が置かれる。
寛永十二年 (1635) 火災によって天守などほとんどの建物が焼失、櫓、門は再建されるが、天守は再建されなかった。
明治元年 (1868) 徳川家達が駿府城主となるが、明治五年頃までに払い下げられる。
明治二十九年 (1896) 歩兵第三十四連隊が設置され、本丸堀が埋められる。
≪ 写 真 ≫
駿府城東御門と巽櫓
東御門入口
東御門
巽櫓
坤櫓
二ノ丸橋
二ノ丸御門跡
坤櫓城内側
駿府城本丸跡の徳川家康公鷹狩の像
徳川家康公御手植えのミカン
天守閣跡
二ノ丸内堀跡
二ノ丸水路
本丸内堀跡と石垣跡
中堀と石垣
東御門前の中堀と石垣
東御門と東御門橋
中堀東側
中堀東側と石垣
二ノ丸水路付近の石垣
北御門橋
北御門橋付近の石垣
中堀西側
坤櫓と中堀
二ノ丸御門跡付近の石垣
四足御門跡付近の石垣
外堀の櫓台跡
大手御門跡桝形虎口
外堀と石垣
現地駿府城公園案内図(リンク付サムネイル)
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
JR東海道本線・東海道新幹線静岡駅から徒歩約10分。
<車>
東名高速静岡ICを降りて静岡IC入口信号を右折、インター通りを北西に進み、東海道新幹線とJR東海道本線の高架下をくぐり、南安倍交差点信号を右折、線路沿いの国道1号東海道を進み、静岡駅前信号を左折、御幸通りを北西に進み静岡県庁前に出る。付近に有料駐車場があるので利用すると良い。
≪ 位置図 ≫
駿府城(駿府城跡公園)
紹介したお城の数 223城
2014/5/4
静岡県静岡市のお城めぐり
徳川家康晩年の隠居城
日本100名城
≪ お城の概要 ≫
城名: 駿府城
よみ: スンプ
別称: 静岡城・府内城・府内の館
所在地: 静岡県静岡市葵区駿府城公園1
現状: 駿府城公園
築城年代: 天正十七年(1589)
築城者: 徳川家康
形式: 平城
遺構: 本丸・二ノ丸・三ノ丸・復元東御門・巽櫓・坤櫓・天守台跡・内堀跡・二の丸水路・東御門橋・二ノ丸橋・北門橋・西門橋・大手御門跡・北御門跡・清水御門跡・四足御門跡・中堀・外堀・石垣・桝形虎口
規模: 800m×800m、標高35m
文化財:
訪城日: 2011/10/3・2014/5/4
≪ 訪城記 ≫
ホテルから徒歩で駿府城へ向かう。
静岡駅前の御幸通りを約600m北西に進むと外堀と石垣が見えてきて、静岡県庁への入り口が大手御門跡で石垣の桝形虎口が残る。県庁を通って北に出ると中堀が見え、駿府城公園入口の二ノ丸橋が架かっている。
まずは中堀沿いに東御門方向に一周する。復元された巽櫓の前付近には「東海道膝栗毛」の主人公弥次さん喜多さんの像があり、堀を曲がると東御門と東御門橋、東御門から二の丸水路までの間の石垣は水際までの高さで低い、北側へ周ると北御門跡と北門橋、北側も一部低い石垣がある。西側に周ると清水御門跡と西門橋、角には最近坤櫓が復元されている。
二ノ丸橋から入り、二ノ丸御門跡広場には二ノ丸御門跡と石垣サンプルがあり、坤櫓の見学もできる。入場料は100円です。東御門と巽櫓の入場料も100円です。
公園真ん中付近の本丸跡には徳川家康公鷹狩の像と家康公「手植えのみかん」、像の裏辺りが天守閣跡ですが、なにも残っていません。
東御門西側には、発掘調査で出土した内堀跡と石垣が見られ、内堀の北側にも二ノ丸水路跡が見られる。
地方検察庁西側道沿いには、石垣と四足門跡があり、静岡病院西側の外堀跡には、櫓台跡のような石垣を見られる。
駿府城の詳細は ……… ここをクリック
≪ 歴 史 ≫
天正十三年八月十四日 (1585) 徳川家康より、松平家忠に駿府築城の命が出される。
天正十四年十二月 (1586) 家康が浜松から駿府に移るも城は完成していない。
天正十五年四月二十五日 (1587) 本城が完成。
天正十六年五月十二日 (1588) 天守閣の工事が始まる。
天正十七年四月十日 (1589) 城の普請工事が完成する。
天正十八年 (1590) 小田原征伐後、家康は江戸に移り、駿府城には中村一氏が入る。
慶長五年 (1600) 関ヶ原の戦いで中村一氏は東軍に与し、戦後、子の忠一が伯耆米子に移封され、駿府城には家康の臣内藤信成が入る。
慶長十年四月 (1605) 家康が将軍職を子秀忠に譲り、駿府を隠居城に定め、翌十一年四月、内藤氏を近江長浜に移し、十二年から修築拡張工事が天下普請で始まり、同年十月二十八日には完成したが、十二月二十三日の失火によって本丸建物が全焼し、翌十三年八月十八日に再建工事が完了する。
元和二年四月十七日 (1616) 徳川家康が七十五歳で没し、駿府城には徳川頼宣が在城するが、元和五年(1619)七月、兄秀忠の命で紀州和歌山城に移封となり、松平大隅守重勝が城代に任ぜられる。
寛永二年 (1625) 将軍家光の弟忠長が駿府城主となる。
寛永九年 (1632) 忠長が上野に蟄居を命ぜられ、以後、城代が置かれる。
寛永十二年 (1635) 火災によって天守などほとんどの建物が焼失、櫓、門は再建されるが、天守は再建されなかった。
明治元年 (1868) 徳川家達が駿府城主となるが、明治五年頃までに払い下げられる。
明治二十九年 (1896) 歩兵第三十四連隊が設置され、本丸堀が埋められる。
≪ 写 真 ≫
駿府城東御門と巽櫓
東御門入口
東御門
巽櫓
坤櫓
二ノ丸橋
二ノ丸御門跡
坤櫓城内側
駿府城本丸跡の徳川家康公鷹狩の像
徳川家康公御手植えのミカン
天守閣跡
二ノ丸内堀跡
二ノ丸水路
本丸内堀跡と石垣跡
中堀と石垣
東御門前の中堀と石垣
東御門と東御門橋
中堀東側
中堀東側と石垣
二ノ丸水路付近の石垣
北御門橋
北御門橋付近の石垣
中堀西側
坤櫓と中堀
二ノ丸御門跡付近の石垣
四足御門跡付近の石垣
外堀の櫓台跡
大手御門跡桝形虎口
外堀と石垣
現地駿府城公園案内図(リンク付サムネイル)
≪ アクセス ≫
<公共交通機関>
JR東海道本線・東海道新幹線静岡駅から徒歩約10分。
<車>
東名高速静岡ICを降りて静岡IC入口信号を右折、インター通りを北西に進み、東海道新幹線とJR東海道本線の高架下をくぐり、南安倍交差点信号を右折、線路沿いの国道1号東海道を進み、静岡駅前信号を左折、御幸通りを北西に進み静岡県庁前に出る。付近に有料駐車場があるので利用すると良い。
≪ 位置図 ≫
駿府城(駿府城跡公園)
紹介したお城の数 223城
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