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心癒される秋 野津田祭りで ーエイコン:どんぐりマリオネットの復活ー

2014-11-04 | ネイチャークラフト
「すげー、カブト、カブトがいる。ネズミもある、こっちはシカもある。あっニンゲンもあるよ!」

11月3日。多摩丘陵のど真ん中、野津田公園で行われた、丘の上の秋祭り、通称野津田祭りに参加してきた時のことです。僕が担当する、ネイチャークラフトのブースにやってきた子どもの言葉です。

 
ドングリマリオネット:エイコン(左)と、展示用のトライアングルフレーム

今回の祭りに、久しぶりにエイコンを連れて行きました。エイコンというのは、今から16年前に創ったドングリのマリオネットのこと。最初は、操り棒(実際は何と言うのか知りません。ぼくがかってにそうよんでいます)も自然の樹の枝で作っていtのですが、数年前に、傷んでしまい、首にしていた枝も朽ちてしまいました。
それを、今回大手術(修繕)をして、再び命を吹き込んでみたのです。


操り棒:新型(上)と壊れてしまった旧型

実は、新しい人形を作り、より精密な動きをさせてみたかったのですが、そこまで時間が取れませんでした。まずは、旧作を修繕するところから始めたのですが、結果として、まったく満足のゆくものには、なりませんでした。

新しい人形では、より繊細な作りで、細かな動きをしようと思ったのですが、旧作の人形では、操作に合わせた動きがしきれませんでした。まあ、そのあたりは、文字で表すのは大変なので、そのうち満足のゆく作品ができた時にそれを紹介することで勘弁していただきたいと思います。

 
 
「やあ」右手を上げる                   「それじゃ行くね」手を振って、歩きはじめる

野津田祭りは、今回で29回目。僕は第3回から参加しています。ぼくのブース(どんぐり工房)では、どんぐりマウス作りが体験できます。
さすがに歴史あるイベントで、来てくれる参加者も理解のある方が多いためか、運営する側も気持ち良く進められます。
「どうもありがとうございます。」と、作り方を教えてくれたスタッフに礼を言い、その後に、「できた、できたよ!」と僕に作品を見せに来てくれるのです。僕は作品よりもすばらしいその笑顔に癒されました。


野津田祭り:どんぐりマウスを作る参加者の様子

次の日曜日は、品川の自然観察グループと一緒に、どんぐりカブトを創ります。
僕にとっての秋は、手作りの楽しさが、たくさんの人に伝わってゆく喜びが感じられる季節です。


どんぐりカブトのブローチ




どんぐりコロコロボーリング!

2014-10-25 | ネイチャークラフト
長らくお休みしておりました…。
仕事で小笠原に半月ほど出張し、その間に台風に翻弄されてしまいました。やっとの思いで帰ってくると、PCが不調。ついに立ち上がらなくなりました。原因がメモリーだと突き止め、部品を注文し、現在はスペックアップして使えるようになりました。
まあ、いろいろ皆さんに…、というより自分に言い訳をして、更新をさぼっていた次第です。

昨日、久しぶりに高尾山に行ってきました。学生と一緒に、ドングリの調査です。その中身の方は置いといて、調査終了後に余興でおこなった、「どんぐりころころボーリング」を紹介しましょう。

どんぐりコロコロボーリングとは、ザックの中に入れて持ち歩くことのできる、おもちゃのボーリングゲームなのです。
ボーリングのボールはクヌギなどの丸いドングリ、ピンはマテバシイのドングリを使います。ちなみに、参加者は、フィールドで拾ったマイボールで参加するのが原則です。

さて、余興のボーリング大会ですが…。

みんな盛り上がってきた頃、周りのものに急かされ、それまで静かにしていた一人の男子学生(Ⅰ君)が挑戦しました。なんか面白くなってきたので、秒間5.5コマの連写で撮影したのが次の写真です。


I君 第1投目!
 
 
 
                           ヘッドピンを捕らえた!


ストライク!  (この間、写真は15コマでしたので、ほぼ2.4秒くらいの出来事です)

と、こんなことになりました。
これ、なかなかストライクが出ないのですが、見事な一投。
その後仲間に、「もう一度やれ」と散々言われたのですが、次はうまくいかないだろうと悟ったⅠ君いわく「おれは、この熱い気持ちを持ち帰りたい!」

さて、高尾山の1号観察路で拾えたドングリは、ウラジロガシとアカガシ。どちらもあまり大きくなく、しかも細長いタイプのドングリ。これではボールの役目は果たせそうもありません。とりあえず、比較的丸いアカガシのドングリで挑戦してみたのですが、何せ軽い、うまく当ってもピンは2本しか倒れませんでした。

学生は、当初『高尾山に行けばどんぐりなど何でも拾える』と思っていたようですが、やはり1号観察路は薬王院の表参道。クヌギやコナラなど、炭の原料などに使う、いわゆる薪炭林の構成種はほとんど見られません。そこで、優勝賞品付きで、丸く大きなドングリを探させたのですが、案の定、見つかりませんでした。写真のボールは、僕が準備しておいた、世田谷の公園で拾ったクヌギのドングリです。

最後に、「どんぐりころころボーリング」のスペックを紹介しておきましょう。
収納時  サイズ:L=34㎝ W=21cm D=3㎝  重量 777g(ピンセッター、ピン10本込)  
レーン展開時  レーン長 61㎝
コンセプト
一応、17リットルのザックに入れて、フィールドへ持っていけることを前提に作りました。
ピンのマテバジイは、お尻が窪んでいるため立ちやすいのですが、若干歪んでいるものは、ヤスリで馴らしてあります。
まあ、ほどほどの出来栄えですが、気に入らない部分も多々あります。友人に「私も欲しいので、もう一つ作ってくれない」と、何年も前からからずっとプレッシャーを掛けられてるのですが、けっこう手間ががかかるんですよね…。
直接見てみたい方は、11月3日に、町田市の野津田公園で行われる『丘の上の秋まつり』で体験できます。もちろん他の作品も展示され、どんぐりマウス作りも実施しております。

収納から、レーン展開までの様子

 
収納時(黒いベルトで留めてある)           両サイドの蓋を外す


観音開きのウイングを展開          
 
傾斜を付けるための台(何でもよい)を入れる     ピンセッターをセット
 
ピン(マテバシイのドングリ)を入れる         ピンセッターを持ち上げる

セット完了。
 

ネイチャークラフト展 どんぐりマウス、どんぐり鹿…。 まだ未完成ですが。

2014-08-28 | ネイチャークラフト
日比谷公園での。ネイチャークラフト展の続報です。

25日から、展示し始めたのですが…。
実はまだ完成していないのです。色々ありまして、作品は7まだ割程度だけなのです。
明日、午前中に行き、ほぼ完成という状態にするつもりです。と言っても、当初の予定どおりというわけではありません。たとえば、どんぐり鹿は、全部で7頭。当初は10頭の予定だったので、展示箱は隙間だらけです。


どんぐり鹿 数が全然足りません!


ネズミは数はいるもののレイアウトが間に合わず、空の箱がぶら下げてあります。金曜日の午前中に現場で仕上げるつもりです。
その他にも、少しずつ不備があり、お客さんに名迷惑をかけております。

  
なんとか形いなっているもの こうしてみると、ティーカップはレイアウトいまいちだね


このところ、公私ともにいろいろなことがあり、十分な時間が取れませんでした。見に来ていただいた方々、誠に申し訳ありません。この場を借りてお詫びいたします。

さて、仁井が会場に詰める予定日をお知らせします。
8月29日(金)、30日(土)、31日(日)、9月6日(土) 以上の日は、通日おります。
9月4日(木) 14:00頃から終了までおります。
その他、仕事で都心部へ出た折には、寄ってみようと思っております。


仁井は、どんぐりカブトのバッチを胸に付けておりますので、お気軽にお声をお掛けください。

 どんぐりカブトのバッチ

どんぐりマウスの集会 ネイチャクラフト作品展準備に奮闘ちゅぅ~

2014-08-14 | ネイチャークラフト
長らく、休ませていただきました。
親類に不幸があり、小笠原に出張し、台風の通過期間にぴったり合わせて『きたかる自然学校』を実施してきました。
そして今、8月25日から始まるネイチャークラフトの作品展の準備に追われています。



小笠原と北軽井沢の話は、作品展の準備がある程度進んで、余裕ができたら書かせていただきます。
本日は、ネイチャークラフトの作品展のお知らせです。

どんぐり工房 ネイチャークラフト作品展
日時 8月25日(月)~9月6日(土)
    平日9:30~18:00 土・日:10:00~17:00
会場 日比谷公園パークスギャラリー

8月25日は、作品設置ですので、早い時間帯は設置作業をしていると思います。
同様に、最終日は、15:00頃から撤収作業に入ると思います。

会場は、休憩所の壁面ですので、自由に見ることができます。スタッフは、土日と不定期に平日詰めようと思っています。
詳しくは、予定が決まり次第このブログで紹介させていただきます。
お近くにお越しの節は、ぜひ寄り道してみてください。

さて、作品を展示するスペースは、10mほどの壁面です。
ここに、標本箱のように、作品を入れた箱と、作品解説、素材紹介写真、作り方カードなどをレイアウトする予定です。

実は、この箱もまだ作っていないし、作品も破損個所を直したり、新たに作り足したりと、現在奮闘中です。
今日は、30㎝×45cmの箱の中に入れる「どんぐりマウス」を作り足しました。まるで、どんぐりマウスの集会のようです。集会参加者数は合計?匹ほど(写真で数えてみてください)になりました。これで、なんとか恰好が付くと思います。


作業の途中で、全部のネズミを机の上に並べて、数を数えてみました。

 
左:現在作業中の3匹。まだ尻尾と髭が付いてない。 右:耳の材料、オシロイバナの種とシイの実。

何せ、ひとつひとつが小さいので、見栄えするように仕上げるには、けっこうな数が必要になります。
それから、どんぐりカブトとクワガタの下ごしらえをしました。現在11匹しかいなかったので、あと5匹ほど作り足します。
シカは、最大の弱点である、耳が折れて(仔ジカと母ジカ、左奥の雄ジカの右耳も少し折れている)しまっているのがいます。材料は、ガガイモの種なのですが、在庫が少なくなってきたため、大事に使わなければ…。

 
どんぐりカブト・クワガタ(左)とどんぐりジカ。

と、まあ、こんな様子です。お盆の期間中は、作品作り一色になりそうです。
また経過を報告させていいただきます。




心温まる時間。 ネイチャークラフト作品展初日

2013-10-28 | ネイチャークラフト


『ほら。こっちにたくさんいるから見てごらん!』
「あ、ほんとだ。クワガタもいる。すげー」
作品展での、子供たちとの一幕だ。

昨日、木場公園での作品展が始まった。
最終決定が、小笠原出張の直前だったため、十分な準備ができなかった――言いわけ…。
それでも、多くの方に見ていただき感謝!

予想はしていたものの、「ちょっと考えねば…。」と思ったことがある。
作品が目立たないのだ。まず、
①作品が小さい。②全体的にアースカラーで色彩的に目を引きにくい。③展示スペースが、カウンターの一部なので、とっつきにくい。④照明が弱い。など、いくつも挙げられる。
実際に、来ていただいたお客さんは、


会場の建物 木場公園内、都市緑化植物園《木場ミドリアム》の外観


建物の入り口、小さな立て看が出ているが、この効果がどれほどのものか…。


中へ入るが、どこに作品が? となってしまう。正面壁際のカウンター中央なのだ。


これが展示スペース 中央左の湾曲したガラスケースの中。なんとなく通り過ぎてしまう。
その右側にワークスペースを設け、特定の時間、作品作りをしながら客寄せ&解説。
それでも、目に付かず、冒頭のように、「こちらに、たくさん、作品を展示させていただいてます」というと、「おお、これは見事!」などと言ってもらえるというわけだ。


実際の作品を見てくれた人は、感心してくれるのだが、何も声をかけないと、作品があることに気が付かずに通り過ぎてしまう人が大半だ。もう少し目立つようにしたいのだが、どうしたらいいんでしょうねェ。

見ていってくれる人は様々だが、大半は親子連れ。やはり子供は正直で、実際に作品を持たせてやると、なかなか放してくれない。
お年を召した方は、「アラー、これいいわねー、売ってもらえるの。」 
『すみません、ここは公共の場ですので、販売はしてないんですよ。11月2日は作品作りの体験ができますから、ぜひご自分で作って、持って帰ってください』というパターンが多い。
最も人気があるのは、どんぐりマウスクリップタイプ(マグネット付き)。幅広い年齢層に人気あり。それから男の子は、何といってもどんぐりカブト。単独の女性客は、ドングリのシカや、ティーカップも人気だ。

ある孫を連れた男性の見学者は、「私が、子供のころは、ドングリのコマかヤジロベーだったけどね。最近は、トトロが人気だね。どこへ行ってもよく見る。でも、ドングリに絵を描いただけのものだけどね。それから、ライオンとか、馬とか…。これは、全然違うね。ドングリで、こんなものができちゃうんだね。見なおしたよ。」と、うれしい感想を頂いた。
最後に、孫に向かって「じぃじと一緒に、作りにこようね」と、11月2日に来たいと言い残してお帰りになった。
見学者の皆さんありがとう。心の温まる時間が過ごせました。









明日から、木場公園で、ネイチャークラフト展を実施します!

2013-10-26 | ネイチャークラフト
一週間ほどご無沙汰してしまった。
小笠原は天気が悪く、台風に追い立てられるように帰京した。その後は、小笠原に行っていて手を付けられなかった仕事が溜まり、その対応に追われていた。そして昨日、やっと一区切りできた。

今日は朝から、ネイチャークラフト三昧。実は、明日10月27日~11月2日まで、都立木場公園のミドリアムという施設の中で、小さな作品展をやらせてもらうことになっている。そのための最終準備で、今日は、これまでに作った作品の修理や、ディスプレイ用の材料などをそろえている。

というわけで、今日のログは、僕のネイチャークラフトの作業をレポートさせてもらう事にする。



これが僕のワークスペース。
何のことはない。ダイニングテーブルの上だ。ランチョンマットを脇へ押しやり、カッティングマットを敷き、道具や材料をバラバラ並べているだけだ。
ドングリのシカを修理している途中で、昼になり、そのまま作業を中断しランチにした後だ。
シカは、結構頑丈なのだが、耳に使っているガガイモの種に付いている翼が弱く、壊れやすい。現在は7頭いるのだが、そのうちの4頭の片耳がなかった。

 
シカの耳:ガガイモの種の翼               シカの後頭部 スダジイにガガイモの翼を付けた。

そうそう…。このガガイモの種の翼の在庫が少なくなってきている。どなたか見付けたら情報を寄せていただきた。シカをあと5頭ほど作りたいと思っているので…。



これは、どんぐりカブトの胴体に使うマテバシイの実(ドングリ)。マテバシイは、ドングリの帽子が取れてしまうので、うまく大きさの合う物を探して張り合わせる。これがないと、カブトムシらしくない。
しかし、マテバシイの帽子は、比較的浅いため、どうしてもバランスが悪い。そこで、比較的大きく、深さもあるミズナラの帽子を使うこともある。それなら全部ミズナラで、とは思うのだが、ミズナラのドングリは、皮が薄く、乾燥すると割れやすくなるため、どんぐりカブトには向かない。というわけで、どんぐりカブトは、マテバシイ+ミズナラのハイブリット型が最強というところだ。

最後に、今回のネイチャークラフト手点のポスターを乗せておこう。
ちなみに、僕は、実演展示などで以下の時間帯に会場に居る予定なので、もし、来場していただいた折には声をかけてもらいたい。




小雨の中のピンオーク

2013-10-06 | ネイチャークラフト
数日前、知り合いに「駒澤公園にピンオークがありました」という情報をもらった。ピンオークというのは、北米原産のブナ科コナラ属の樹木で、いわゆるドングリの樹の一種だ。早速仕事帰りに探しに行ったのだが、その時は、時間が無く、発見できなかった。
今日は、小雨模様だが、仕事は午前中で終わったため、2度目のチャレンジに立ち寄った。とは言っても、今回は詳細な情報をもらっていたので、お目当ての樹はすぐに見つかった。あいにくの雨模様のため、ドングリは泥にまみれていたが、サンプルや、クラフトに十分使える程度に採集できた。

 
雨に打たれ泥まみれになったピンオークのドングリ 2013-10-05 駒澤公園


ピンオークの印象的な形の葉 2013-10-05 駒澤公園 

 
ピンオークのドングリ 自宅に持ち帰り泥を洗い流した 2013-10-05

僕の手元には、これまでに東京都内で採集したドングリがちょうど20種ある。今回のピンオークが21種類目ということになる。
日本産のドングリとは、趣の異なるこのドングリが、僕のクラフトに新しいアイデアを提供してくれそうな気がする。新作に乞うご期待!


東京都内で採集したドングリ リサイクルショップで300円で買ったアクセサリーケースがぴったり!


どんぐりマウスの屈辱  ネイチャークラフト新作登場

2013-09-25 | ネイチャークラフト
昨日、ちょっとした思い付きで、どんぐりマウスを改良した。
一昨日紹介した、どんぐりマウス(木製クリップ付き)のクリップ部分に、マグネットを埋め込み、金属に留められるようにしたのだ。
上さんに見せると、早速冷蔵庫の扉へ…。
ネコ好きの彼女は、あろうことか、お気に入りのネコの絵葉書を留めてしまった。
 

冷蔵庫の扉に留められたネコの絵葉書。どんぐりマウスにとっては屈辱だろうな…。

ただのクリップより、この方が利用範囲が広がり、喜ばれそうだ。
マグネットは、100円ショップで買ったものを使った。僕のクラフトは、自然素材と100円ショップ。とにかく安上がりがモットーだ。

 
木製クリップの裏側にマグネットを埋め込んだ     ステンレスのコップに留めてみた

※ 今度、クラフト講座でお会いすることがあったら、「マグネット付きもできますか?」と尋ねてください。うまくいくと、この新作が作れるかもしれません。

どんぐりマウス。 目は口ほどに…性格が出る!

2013-09-23 | ネイチャークラフト
僕の工房は、自宅のダイニングテーブルの上だ。下にカッティングマットを敷き、準備を始めると、上さんが録画しておいたTVドラマを見始めた。僕はドラマを耳だけで楽しみながら、クラフトに打ち込む。

いろいろな方に差し上げてしまったため、どんぐりマウスの見本が無くなってしまったので、いくつか作っておくことにした。
どんぐりマウスは簡単で、マテバジイの胴体にオシロイバナの耳、テグスの髭、打紐の尻尾を付ける。あとは、目の穴をあけるだけだ。脚はなく代わりに木製ピンチを付けてある。


今日作ったどんぐりマウス 2013-09-23 自宅

こんな単純なクラフトだが、出来上がるネズミは、みな違う顔つきになる。目と耳の位置できつい顔になったり、おっとりしたリ。見事に性格が作り出されるのだ。まさに目は口ほどに…ものを言うのだ。


ネズミたちの性格の違い、分かってもらえます 2013-09-23 自宅

多くの方に人気のどんぐりマウス。今度一緒に作りましょう! 本日これまで。

※ 興味のある方は、作り方を5月17日【最近、ちょっと危ない…。 忘れもの のち ネイチャークラフト】のブログに掲載しておいたので、そちらを参考にしてください。また、わからないことがあれば、気軽に連絡ください。





小枝とドングリ 台風あとは宝の山

2013-09-22 | ネイチャークラフト
公園に行くと、先日の台風で折れた木の枝や、ゆり落とされたどんぐりなどが散乱していたのだが、1週間ほどの間にかなり掃除されてしまった。「しまった」と書いたのは、落ちた材を利用しようと考えている僕には、「まだ拾ってないので、もう少し待ってて…。」と言いたいからなのだ。

昨日(9月21日)、早めに提出しなければならない書類をメールで送り、午前中に2時間くらいの時間ができた。早速、近所の公園に、クラフト材料を拾いに出かける。
途中、見事な白花の彼岸花が咲いていた。ここには、毎年咲くのだが、今年2株とちょっと少ない。

 
ヒガンバナ(白花)2013-09-21 世田谷         ヒガンバナ 2005-09-29 世田谷

公園についてみると、昨日より、さらに掃除が進んでいた。しかし、僕が毎年拾うマテバジイの樹の下には、ドングリがいっぱい。
だが、一杯成りすぎたせいか、サイズはやや小さい。

 一面に広がるマテバジイのドングリ 2013-09-21 世田谷

ドングリのサイズは、その実を付ける木の素生(遺伝的特性)と日当たりや土壌の肥沃度などの環境条件で決まると考えられる。そのため、樹毎に大きさや形は変化し、同じ樹でも年により大きさは変わる。


マテバジイのドングリ 様々な形やサイズがある 2013-09-21 世田谷

この写真の左上は、僕が勝手に「カブトサイズ」と言っているもの。上段右の二つは「ネズミサイズ」、下段左は「クワガタタイプ」、右は「ちびサイズ」と呼んでいる。
カブトサイズは、その名の通り、どんぐりカブト、どんぐりクワガタ、どんぐりの鹿のボディーに使う。ネズミサイズは、どんぐりマウス、小型のどんぐりカブトなど、そしてクワガタタイプは、その細長さを利用して、クワガタのボディーに使う。

 
どんぐりカブト、どんぐりクワガタとどんぐりマウス(再録)

 
どんぐりカブトのバッチ 普通はトントン相撲用に作るが、ピンを付けてバッチにしてみたもの

話はそれるが、「こっちのどんぐりつやつやですね」などと言われることがある。クラフトに使うマテバジイは、落ちた段階では、表面にろう質の膜があり、粉をふいたように見える。しかし磨いてやると、それがワックスのように働きピカピカになるのだ。
僕は、ドングリを見つけると、ついつい拾って、ポケットの中に入れてしまうのだが、家でポケットから出してみると、磨かれて、つやつやになっていることが多い。

 
落下したマテバジイ 2013-09-21 世田谷   拾ったままのもの(左)とポケットに入れておいたもの

カブトムシを創るには、ドングリより小枝が重要だ。
脚と角の形が、カブトムシの出来栄えを決めるといってもよい。これまでの経験では、ケヤキの枝が最も使いやすい。
実は、カブトよりクワガタの方が難しい。と言うのは、2本突き出た大顎が、左右対称でないと不格好に感じてしまう。しかし材量は所詮小枝だ。2本見事に同じ形をしている材料を見つけるのには時間がかかる。
樹の枝など何時でもありそうな気がするが、そうとは限らない。都会の公園は、綺麗好きで、すぐに片付けられてしまいう。
いやいや、それ以前に、そもそも、小枝はいつでもあるものなのか? 
僕の経験では、小枝を拾うには、夏から秋の台風シーズン。もちろん台風の後が良い。それから、5,6月が意外に多いのだ。これは、冬の間、葉を落とし裸の状態でいた木々が、春になり葉を付けると、急に風の抵抗が大きくなり、枝を落としやすくなるのではないかと思うのだ。


折れた枝が集められている所 枝先をちょっといただいた 2013-09-21 世田谷

クラフトの話しを始めると、止まらなくなってしまう。続きはまた後日にさせてもらおう。
最後に、僕のコレクションの中から、東京都内で拾い集めたドングリの見本をお目に掛けよう。
全部で20種類。中には日本産ではないレッドオーク(左下)、本来の分布ではないハナガガシ(中央3段目)などもあるが、すべて、東京都内の公園などで集めたものだ。 
都内の公園には、実にたくさんのドングリの木が植えられているということだ。