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失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

2014-06-29 | ガーデン博物記
失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

我が家の庭を、挨拶もせずに闊歩するノラ猫が数匹。
ある日のこと、身をひそめるその姿…。ネオの目の先には、スズメの姿が。



失敗したのは、お前のせいでしょ。その代償に放尿してゆくのは違うだろう! 礼儀知らずのノラでした。

スズメの食事

2013-11-12 | ガーデン博物記
昨日、木枯らし1号が吹いた。これで、チョウたちは姿を消し、今シーズンの調査を終了にしようと考えていた。
だが、残念なことに、天気がすっきりしない。基本的に日差しのある状態で調査をしているので、この天気では…。
そう思いながら、外を眺めていると、数羽のスズメが、庭にやってきていた。
毎年、冬になると、庭に下りて、イネ科の実をついばむ姿が見られる。今日の散歩はあきらめて、スズメの食事を眺めることにした。



昼過ぎに見ると、今度は、我が物顔で庭を闊歩するノラ猫が、草の上に居座っていた。これではスズメは降りてこられないな。

 庭に居座るノラ猫

窓ガラスをコツコツと叩いたが、振り返るだけで、逃げようともしない。まあ、いいか、スズメの食事はまだまだ続くのだから…。

セミの初鳴き

2013-07-13 | ガーデン博物記
7月13日。朝7時40分。ブログの管理ページを開いたところで手が止まった。
庭のほうから、変な声が…。 

この記事、実は昨夜書くつもりでいた。それが、ほかの用事を済ませているうちに疲れてきて、「明日の朝でいいかぁ」と、自分に甘えてしまった。連日の猛暑も、僕に言い訳をする余地を与えたようだ。


「あれ、アブラゼミが泣き出した! 今年の初鳴きだ」
昨日の夕方、暑さを倍増させる《ジリジリジリジリ…》という鳴き声が聞こえてきたのだ。
「もうとっくに、近所の公園で鳴いてるよ」と上さん。
「それは、ニイニイ(ゼミ)だろ。これはアブラなの! 鳴き声違うだろ」
「へー。そうなの」
といったやり取りがあったのだ。

僕の確認した、今年のセミの初鳴きは、
5月23日 ハルゼミ   裏高尾
7月 2日 ニイニイゼミ 多摩丘陵
7月 6日 ニイニイゼミ 世田谷
7月12日 アブラゼミ  世田谷
であった。
それをまとめて昨夜書いておこうと思ったらのだが、冒頭のように、今朝
7月13日 ミンミンゼミ 世田谷
というのが加わったのだ。

ハルゼミというのは、5月の連休が明けたころ出始め、6月中旬にはいなくなってしまう。松林に住み、東京周辺ではかなり数を減らしてしまった。多摩丘陵でも、もう15年ほど鳴き声を聞いていない。絶滅してしまったようだ。
この後6月から出はじめるのがニイニイゼミ。
このところ、東京近郊は、ヒートアイランド化しているが、ニイニイゼミの出現は、早まってきている印象はない。


ニイニイゼミの抜け殻 2013-07-09 多摩丘陵


ニイニイゼミ羽化 2010-07-10 世田谷

ニイニイゼミには、ちょっとおもしろい芸当がある。羽化直前に、地表付近まで出てきて、一時的にとどまる煙突状のシェルタを作るのだ。なぜそんなものを作るのか、そして、どれくらいの時間そこで待機しているのかは知らない。しかし、一度だけ、中で待機しているのを見たことがある。こんな泥細工をするせいか、ニイニイの抜けガラは、全身泥が塗りたくられている。

 
ニイニイゼミの煙突状の脱出抗 09-06-09 世田谷         セミの脱出抗 2011-08-23 横浜

アブラゼミやミンミンゼミは、我々にはわからないが、羽化しやすい場所というのがあって、時にほぼ同じ場所で、大量に抜けガラが見られる。この2種は見分けが難しく、触角に生える毛の量と生え方で区別する。老眼が出てきている僕には結構大変な作業だ。


セミの羽化ガラ セミの羽化場所にも一等地があるようだ 2011-08-18 世田谷


ミンミンゼミ(左)とアブラゼミ 201108-18 世田谷

最後に一つ。近年、関東地方でも、クマゼミの鳴き声を聞くようになった。
クマゼミは、もともと西日本に多いセミだ。最近は、何でも温暖化の影響にしてしまうようだが、それは違うと思う。おそらく、樹木の移植時に、根の周りの土と一緒に持ち込まれるのだと思われる。「わし、生まれたのはたしかに大阪やけど、出て来てみたら…。ここ、東京やないけー!」ということなのだろう。

鳴き声だけは目立つが、地下生活の長いセミの暮らしぶりは、わかりにくいものがある。都会のど真ん中でも、樹木さえあれば見られるのがセミだ。脱出抗や、抜けガラを見て、同じ都会者の暮らしぶりを想像してみようではないか。

  

我が家の訪問者(6月の植物)

2013-06-30 | ガーデン博物記
6月29日。庭の草刈りをした。
我が家の庭は、気まぐれに野菜を作ったりもするが、たいがいは雑草園。
そろそろ草が伸びすぎたので、電動刈り払い機で草刈りをした。
刈り払い機のローターが回るすぐ脇で、何食わぬ顔で、ヤマトシジミがカタバミに産卵をしている。
「けなげ。」この言葉しかない。
僕は刈り払い機の進行をちょっと曲げて、カタバミの株を小さく回り込んだ。先に進むと、またまたカタバミが…。


刈り残されたカタバミ 2013-06-29 庭

 
カタバミ 2013-06-29 庭                ヤマトシジミ 2009-04-23 葛西

さらに進むと、今度はネジバナが弱々しく茎を伸ばし、らせん状にピンクの花を付けている。
これも、刈り払う気にはなれなかった。なんといっても、正真正銘の立派な野生ランなのだ。小さくても、ひとつひとつの花は実に美しい。

 
ネジバナ 2013-06-27 葛西臨海公園

一時ほどのブームではなくなったが、相変わらず野生ランの人気は高い。多摩丘陵あたりでも、、エビネやシュンランはどんどん姿を消した。そんな中で、我が家の庭や、公園の芝生の中に、このランが咲いていてくれるのが、ちょっと痛快だ。

窓際の手作りパソコンデスクで、この原稿を書きながら庭に目をやる。昨日刈り残したネジバナが、小さいが確かなピンクを揺らしていた。

おまけ。
6月の野生ランを、もう一つ。
多摩丘陵に残るカキランを紹介しておこう。今年の花付きはまあまあ、しかし、僕の知っている、3カ所の自生地のひとつは刈り払われていた。まあ、適度に管理をしてくれているので、生き続けることができるのだから…。 地元の方々に感謝。


カキラン 2013-06-17 多摩丘陵



野ネコは野生動物?

2013-06-13 | ガーデン博物記
気象庁が梅雨入り宣言をすると、よい天気になる。僕はそう信じている。今年もこの信仰は当った。
しかし、今週になり、本格的な梅雨の空模様となった。さらに、個人的な事情から、実家の倉庫の片付けに行かなければならないことになり、散策に出られない日々が続いている。
実家の倉庫への行き帰りに、ちょっと気になることがある。それは、近所の緑地で見かける猫だ。よく見るのは3頭。そのうちの2頭は、うちの庭を闊歩していた猫ではないかと思うのだ(5月30日、我が家の訪問者参照)。

 
我が家の庭に居たネコとよく似た個体 2013-06-10  この場所のボスらしい野ネコ 2013-06-10 

この写真を見せると、上さんは「よくある模様なので、違うんじゃない」と一蹴してくれた。しかし、「いや、野生動物を見慣れている僕の観察眼からすると、同じ個体ではないかと思えるんだよ!」などと言ってはみたが、これは僕の強がり。それを見透かしたように「だって猫だもん。野生動物じゃないしね」と反撃されるありさまだ。

ところで、野ネコは野生動物だろうか?
偶然にも、今日、講義の中で、学生とこれに関する議論をした。あるものは「野生動物とは認めたくないですね」と言い、「でも飼い猫じゃなければ…。」という者もいる。
僕が「うちの庭には、野ダヌキも出るけど、それとどこが違う?」と聞くと、もともと「飼われていたものだし」と返事が来る。
我が家に現れる野ネコは、何代も前からいるようだし、もともと飼われていたとは、どこまでさかのぼって考えればいいのだろうか?

話しは脇道にそれるが、僕は仕事で小笠原の母島に年2回ほど出かけている。母島の最南端に南崎と言う岬があり、そこが母島本島唯一のカツオドリの繁殖地だった。


カツオドリ 2004-07-24 小笠原

「だった…。」過去形である。
現地の方に、「南崎のカツオドリは、一昨年は20番が繁殖していたが、昨年は3番になった」と聞いたのである。「それは大変だ、早いうちに一度見ておこう」と思い、脚を運んでみた。果たして…。
その年、すでに営巣するカツオドリの姿は無くなっていた。数頭の白骨化した亡骸が産卵するだけだった。カツオドリの繁殖を阻害したのは、野ネコであった。その後、猫が入らぬように、フェンスを施し、カツオドリが返ってくるように、デコイを置くなど様々な対策を講じたようだが、戻ったという話は聞いていない。


母島の南崎 中央の草地がカツオドリの繁殖地 右寄りの裸地にフェンスが見える 2006-05-10

野ネコの侵入防止のために張られたフェンス 2006-05-10

野ネコ自体が野生動物かどうかはともかく、少なくとも、正真正銘の野生動物にこれだけの影響を与えることは確かなようだ。

話をもどそう。
直前の記事では、人間が持ち込んだガビチョウの話をした。その他にも、アカボシゴマダラ(チョウ)やウシガエルなど、人間の都合で持ち込まれた生き物は多々ある。植物に至っては、都会の植物の半分以上の種は帰化種と言っていいだろう。

「ネコは餌もらってるしね」と上さん。
「でもうちの庭のネコは、窓を開けると逃げて行くだろ。あいつらは餌もらってないと思うけどね」と僕。
「そうね、うちのは野性かな」
「どこに違いがあるわけ」
「声かけてさ、近づいてくるのは、野生じゃないよね。逃げるのが野生かな!」
「なるほど!」

今日の結論。
野ネコは、野生のものと、そうでないものがいて、見分け方は、人の声に対する反応。





ガーデン博物記

2013-05-26 | ガーデン博物記
新しいカテゴリ―(タグ)を作った。その名もガーデン博物記。
今回はそのスタートに、これまでの我が家の訪問者を紹介しよう。

まずはこんなストーリーから。
2012年6月6日。小雨のこの日、僕はリビングの窓際でパソコンに向かっていた。すると、後ろから変な声が聞こえてくる。
生き物に関わる仕事をしている僕は、パソコンに向かいながらも、真横の窓の外に何かが動くと、瞬時に身体が反応して、その者の正体を確かめようとしてしまう。音もそうだ、TVの雑音にまぎれて、鳥の声でも聞こえようものなら、すぐに音源を確認しようとしてしまうのだ。
この時もそうだった。声は、真後ろに置いてあったTVから聞こえてきたのかと思った。しかし、番組の内容とは程遠い。なにしろ、その声はカワセミの声なのだから…。
「おかしい」と思いさらに音源を探索する。窓の外を見ると、同じ庭に面した、隣の部屋の前の物干し竿に、その姿を見つけた。
あわててカメラを取り出し、急いで撮ったのがこの写真。

カワセミ 2012-06-06 庭

小雨の中、さらに、かなり角度のあるガラス越しのため、画質は今一つだが、かなり貴重な画像となった。
これが、我が家の24番目(種類)の訪問者(鳥)であった。

鳥の話題をもうひとつ。メジロの話し。
庭のアセビや、サザンカの蜜を吸いによくやってくる。きれいな色だが、目つきは結構きつい。
繁殖期には、巣材にちょうど良いらしく、上さんが育てているハンギングボールのシュロ材を引き抜いてゆく。

メジロ 2009-06-26 庭
上さんは、気が付いていない様子。そのまま黙っていることにした。

次は、野ネコ。
我が家の猫の額ほどの庭に、代々居付いているノラ猫がいる。それも恐らく3世代は居続けている。


2010年。この年は、5匹の子猫が生まれた。
我がもの顔で庭を駆け回り、窓越しに目を合わせても平気のくせに、サッシを開けると、すぐに逃げて行く。
「大屋に挨拶くらいせんか!」と言いたくなってしまう。
今も、この年に生まれた仔ネコと思われる1匹が、庭を闊歩している。挨拶はまだない。

最後はタヌキ
世田谷にも、タヌキがでる。
我が家は、テラスハウスで、8軒の庭が続いている。さらに、その向こうは、造園会社の樹木の仮移植地。リビングから外を見ると、緑しか見えない贅沢な環境だ。この庭沿いに側溝があるが、我が家の前だけ2枚分蓋がない。そのため、側溝を移動路として使うタヌキには、貴重な出入口になっているようだ。

タヌキの親子 2012-03-23 庭
しかし、残念なことに、写真の仔ダヌキは、疥癬症にやられ、毛が抜け落ちている。さらに、交通事故にでもあったのか、あと足をけがしており、うまく歩けない様子だ。いつも、他の兄弟において行かれ、側溝の出入り口から出てきても、我が家の庭をぶらぶらするだけなのだ。
可愛くもあり、悲しくもあり。

我が家の訪問者。次は誰が来るのだろうか。