散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


 ☆ 多摩丘陵

 ☆ 世田谷の散歩道

 ☆ ネイチャークラフト

 ☆ 環境学習ゲーム

失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

2014-06-29 | ガーデン博物記
失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

我が家の庭を、挨拶もせずに闊歩するノラ猫が数匹。
ある日のこと、身をひそめるその姿…。ネオの目の先には、スズメの姿が。



失敗したのは、お前のせいでしょ。その代償に放尿してゆくのは違うだろう! 礼儀知らずのノラでした。

ベレーをかぶったジャコウ 花の事を書こうと思ったのですが…。 6月16日の記録最終回

2014-06-22 | その他探訪記
すみません。またまた6月16日の記録です。ちょっとしつこいですかね。

でも、このシリーズの最初に、今回の散策の目的のひとつに、カキランをあげていたので、そのことについては触れておきたいのです。
この時期、どうも昆虫に目が行きがちなのですが、花も捨てたものではありません。
ノアザミは、艶やかな紫色を見せてくれるし、ホタルブクロは、たくさんの花をつけてくれます。雑木林の中では、オオバノトンボソウが花茎を伸ばし、オカトラノオが花を開き始めていました。

 
ホタルブクロ左とノアザミ 2014-06-16 多摩丘陵

 
ウツボグサ左とウツボグサに吸密に来たダイミョウセセリ 2014-06-16 多摩丘陵


そして今回のお目当てのカキラン。
花の色が柿の実のような色をそしているので付いた名だそうです。
以前は、この写真を撮った場所の周辺に、けっこうたくさんあったのですが、最近は、かなり数が減ってしまいました。残念なことです。今残っているのは、急な斜面の途中が中心。ここだけは、この先もしっかりと咲き続けてもらいたいものです。
その残った株ですが、今年は、比較的写真を撮りやすい所に花をつけてくれました。おかげさまで、可憐な花をカメラに収めることができました。



カキラン このあたりに十数株咲いていた 2014-06-16 多摩丘陵


とまあ、花の話題はここまでで、最後は、前回載せ忘れた写真をご覧にいれましょう。
この日歩いていて出会った方が見付けてくれました。その方は、僕が以前やっていた活動に参加していただいた方でした。といっても、僕の方は全く覚えていなかったのです。名前を聞いて、その名前だけはピンと来たのですが、その他の印象は残っていませんでした。実は、そんなことを過去に幾度か経験してます。あまり人の名前や顔が覚えられないんですよね。それに少しボケも始まっているかも。仕事でも結構あるのですよね。営業向けではありませんね。

先に言っておきます。今後も同様の出来事があったら、気楽にお声をお掛けください。誠に失礼な話ではありますが、僕の方は覚えていないことが多々あると思います。でも、何か話していれば、いろいろ思い出すこともあるでしょうから。そして、お付き合いの再出発の場になるかもしれませんし…。


ジャコウアゲハの蛹 終令幼虫の頭楯を乗せている! 2014-06-16 多摩丘陵


こんな姿は始めてみました。ジャコウアゲハの蛹は、おきく虫という呼び名もあります。おきくという娘が、後ろ手に縛られているように見えるというのです。あまり良いイメージではないですね。でも今回見つけたのは、まるでベレー帽をかぶった子豚の横顔のように見えませんか?

さて、今日は雨なので、位置に家に居るつもりですが、週半ばは天気も回復しそうなので、もう一度多摩丘陵にトライしてみるつもりです。


絵本に出てきそうな芋虫  6月16日の記録パート3

2014-06-19 | フィールドノート(多摩丘陵)
まずは、下の写真をご覧ください。この植物が、6月16日の記録3回目の主役です。


アワブキ 2010-05-02 多摩丘陵

多摩丘陵のお気に入りのルートのひとつに出かけたとき、まず、この木をじっくり眺めて行くのです。
なぜならば、この木で過去に何度か、スミナガシというチョウが繁殖していたからです。
スミナガシ。
ちょっと不思議な名前のチョウです。
翅の模様が、習字で使う墨を水の上にそっと流した時に現れる独特の模様に似ていることから命名されたと聞きます。宮中では、《スミナガシ》という遊びもあったと聞きます。


スミナガシ 2008-08-22 栃木県

どうですか。 何とも奥ゆかしい美しさのチョウだとは思いませんか?
それにしても、このチョウに《スミナガシ》なる名前を付けた、古の日本人の感性には脱帽です。

このチョウ、この美しさと見事なギャップを持つのが、その幼虫の姿です。


アワブキの葉を食うスミナガシ幼虫 2011-07-06 多摩丘陵


スミナガシ幼虫の顔 2011-07-06 多摩丘陵

どうですか…。
僕はこの幼虫の顔を見ると、童話に出てくる魔女の覆面を連想してしまいます。といっても、あまりオドロオドロシイものではなく、コミカルなんですけれどね。
今年もこの幼虫が繁殖しているかなと気になって、毎回見ていってしまうのです。

そして今回は…。
残念ながら、今回は、居ませんでした。

しかし…。
ちょっと別のものがあったのです。


アワブキの葉を綴る○○○の幼中 2014-06-16 多摩丘陵

さて、これは何だと思います。
まあ、こんな問いかけをしても、知っている人は知ってる。知らない人は知らないと言うだけのことなので意味はありません。
というわけで、住人には申し訳ないのですが、綴られた葉をはがしてみましょう。


中にいた幼虫(アオバセセリ) 2014-06-16 多摩丘陵

というわけなのです。
この幼虫も実にカラフルな模様をしています。オレンジ色の頭には、黒い水玉まで付けて!
アオバセセリは、多摩丘陵ではだいぶ少なくなってきました。

僕は、多摩丘陵では、10年以上成虫の姿を見ていません。
それが、ここで幼虫を確認できたということは、今でも、ちゃんと多摩丘陵内で繁殖し続けているのだという証ですから…。嬉しいですね!
ちなみに、巣を壊してしまったのですが、帰りに見た時には、ちゃんと修復されていました。ご心配なく。

最後に、一昨年、高尾山で撮ったアオバセセリの成虫の姿を紹介しておきます。

アオバセセリ 2012-05-24 裏高尾



 

キセキレイに何が起こったのか?  6月16日の記録パートⅡ

2014-06-18 | フィールドノート(多摩丘陵)
16日の記録として、一昨日キジの散歩の動画を公開しました。
今日はその第2弾。続けて鳥の情報を紹介します。

この時期、多くの鳥たちは、巣立ちの季節。そこここに、巣立ち雛を連れた家族集団を目にします。
谷の奥にキジの大声を聞きながら、谷津田の脇の道を進みました。
キョロキョロとあたりを見回しながら歩いていたのですが、脚がパタリと止まりました。頭の中に、直前に通り過ぎた風景が浮かんだのです。田んぼの脇に突き刺された竹の杭の先に、独特の形をした影が甦ったのです。ゆっくりと振り返ると、そこにカワセミの姿がありました。逆行だったので、ゆっくりと後戻りをしてファインダーの中に収めました。体は痩せていて、羽毛の色が淡く見えます。シャッターを切ってから、畦に踏み入り、少し近付く。立ち止まってもう一枚。まだ悠然としています。もう一息あと3歩進んでまた一枚。まだ逃げない。


カワセミ(巣立ち雛かな) 2014-06-16 多摩丘陵

さらに、もう一枚と思っている所へ、場所柄に似合わない、運動系の上下を着た若者3人が、大きな声で話しながらどやどやと歩いて来ました。「ああ、まずい!」と思った時にはすでに遅し、カワセミは向かいの藪の中に飛んで行ってしまいました。

その後、先に紹介したキジの番いと出会い、エナガの群れの下を通過してお昼を食べる予定のため池の脇に出ました。
そこで最初に目にしたのは、溜め池のほとりに生えるヤナギの枝で、大騒ぎをするキセキレイでした。
双眼鏡をのぞくと、成鳥1頭と、幼鳥が4頭いるようです。


キセキレイの幼鳥 2014-06-16 多摩丘陵

別の枝で、騒がしい羽音が聞こえます。双眼鏡を覗き込むと、横枝の上で、羽ばたきながら、わずかに飛びあがり、操縦のへたくそなリモコンヘリのようなふらふらした動きをするやつがいるのです。「巣立ったばかりで、羽ばたきが下手なのかな」などと思いました。
とりあえず、動きが面白いので、何枚か撮影しました。


キセキレイ 操縦の下手なリモコンヘリのようなホバーリング 2014-06-14 多摩丘陵

しばらくすると、キセキレイ達は、谷の奥へ飛んで行ってしまいました。

その後、撮影した写真も確認しないまま、僕は、すぐ横のハンノキを見て回ったのです。実は、ここはミドリシジミの発生ポイント。前回のログに書いたように、このチョウの発生状況の確認は、その日の目標のひとつ。一通り見て回ってから、池のほとりの桜の根元で昼食を始めたのです。ここからは、ハンノキ全体が見渡せるので、昼食を食べながら、ミドリシジミの動きが観察できるわけです。

途中、「ビー、ビー」と鳴きながら、カワセミが通り過ぎてゆきました。この池でもカワセミを時々見るのですが、今日最初に出会った個体、あるいは、同じ家族かどうかはわかりません。

結局ミドリシジミは確認できないまま、この日の散策は終わりました。

後日談

家に帰り、データをパソコンに転送して、写真整理をしていると、
「うん…?」
先ほどのキセキレイの下に、何やら不気味なものが写っていたのです。



キセキレイの下に、お腹を膨らませたアオダイショウが! 2014-06-16 多摩丘陵

巣立ち雛の羽ばたく練習などではありませんでした!
おそらく、巣立ち雛を1頭飲み込まれ、他の雛を守るために、偽傷をする親鳥だったようです。
ミドリシジミに木をとられていたとはいえ、自分の注意力の低さににショックを感じた出来事でした。

この日の記録はまだ続きます。次回はチョウの情報の予定です。


キジ カップルで散歩

2014-06-16 | フィールドノート(多摩丘陵)
梅雨の晴れ間、久しぶりに多摩丘陵に出かけて来ました。
本日の目標は、
①ミドリシジミの発生確認。
②ヒョウモンチョウ類の発生確認。
③カキランの開花状況。
でしたが…。
しっかり確認できたのは、③だけでした。
代わりに、カワセミ、キビタキ、キジなどが飛び入り参加してきたので、それを消化します。

第1弾は、キジのデートです。


蝶の吸水 ゴマダラチョウ カラスアゲハ テングチョウ モンキアゲハ

2014-06-02 | 僕の散歩道
先週半ばあたりから、急に暑くなりました。
我が家から最寄りの用賀駅には、駅ビルの中にパティオのような所があり、そこに小さな噴水とプールがあります。先週のある日、暑さの中、子どもが、そのプールに手を伸ばし、ピチャピチャやっていました。子どもは正直です。暑い時には本能的に、水に手を伸ばしてしまうのでしょう。そんな光景を横目で見ながら、駅ビルに向かうと、僕の足元に、何か黒いものがまとわり付くように動いたのです。


カラスアゲハの吸水 2008-05-18 新潟県長岡市

カラスアゲハでした。見事な青と緑の光沢を輝かせながら、地上低くをヒラヒラと飛ぶのです。しばらく見ていると、噴水の飛沫が飛び散った地面に降り、口吻を伸ばすのです。カラスアゲハは、給水に来ていたのでした。

翌々日の土曜日。気温が30度を超えました。
午前中に、このところ忙しくて、やれていなかった、チョウの調査をしてきました。チョウ相はだいぶ変わってきていました。最後の調査ポイントになる砧公園に来ると、足下からチョウが飛び立ちました。ゴマダラチョウでした。しばらく見ていると、再び地面に降り、飛ぶでもなく歩くでもない体勢で、せわしなく動き回るのです。しばらくすると、お気に召したのか、動かなくなりました。給水をはじめたのです。


ゴマダラチョウの吸水 2014-05-31 世田谷(砧公園)

同じ日の午後、地元の小学校の校庭にサッカーをしに行っていました。時間の取れる土曜日は、たいがいサッカーをやっています。練習前、スプリンクラーが盛大に水をまきはじめました。すると、どこからともなく、茶色いチョウが飛んで来て、校庭の土の上に舞い降りてきたのです。テングチョウでした。水がまかれた校庭で、テングチョウが早速給水を始めたのです。

残念ながらカメラを持っていなかったので、カラスアゲハとテングチョウの吸水の様子は写真が取れませんでした。どんな時でもカメラは持ち歩かないといけませんね。

今ログを書きながら、ストックしてある写真を引っ張り出してきました。古い写真で恐縮ですが、カメラ不携帯の失態をカバーさせていただきま。


テングチョウの取水 2012-07-18 北軽井沢


カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの吸水 2008-07-30 北軽井沢

カラスアゲハの写真を見ていて、その当時の事を思い出しました。北軽自然学校を開校していた時のことです。近くを流れる川の探検に行くと、岸辺にたくさんのカラスアゲハが給水に来ていました。子どもたちと一緒に、すこし上流に歩いて行くと、堰堤(土砂だめに小さなダム)がありました。堰堤から焚きのように水が落ちるすぐ脇に、何とカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの大群が集団給水していたのです。その数は、おそらく数百頭に及ぶものと思われます。僕はこんなに大きな蝶の群れを見たことはありませんでした。滝に向かって子どもたちがワーッと走り出すと、蝶たちが一斉に舞い上がったのです。見事でした。青緑の光沢を輝かせた黒いチョウが、ヒッチコックの鳥のように舞いあがったのです。感動しました。茫然と見守りました。手にしていたカメラの存在を忘れてしまうほどの出来事でした。それ以後、何度か同じ場所を見に行くのですが、いまだに、同じような光景に葉で会っていません。もちろん今年も見行くつもりです。

さて、場所は変わって、今度は多摩丘陵。もう6年も前に事にないますが、7月の暑い日、谷戸の用水脇で、モンキアゲハが給水をしているのに出会いました。



モンキアゲハの吸水(ポンピング) 2008-07-16 多摩丘陵

こちらは、吸水ではなくポンピングでした。ポンピングと言うのは、チョウが体を冷やすために、口吻から水を吸い上げ、お尻から排出する行動のことです。
2枚目の写真にご覧ください。お尻の先から、勢いよく飛び出す水柱を捕らえることができました。まるで…。
決してチョウのお○○○○なんて言わないでくださいね。