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大空劇場 -不思議な絵(ノスリ) 解答編-  

2014-01-26 | 僕の散歩道

川縁の枝にたたずむカワセミ 2014-01-24 砧公園(世田谷)

一昨日、思わせぶりに乗せた不思議な絵。その解答の前に、これまでのいきさつを紹介しておきましょう。
前々回、ノスリ探索というログを書きました。それ以降のいきさつは、

1月20日 昼食帰りにノスリが、カラスに追われる姿を発見。砧公園方向に移動
     「ことしもきていたか! 後で確認に行こう。」
  21日 午前。ノスリ探索に出かける。残念ながら発見できず。
     「ノスリどころか、他の鳥も少ない」ショック!
  24日 午前。気を取り直して再び探索。カワセミ、アオゲラ、カワラヒワ。21日と比べると、鳥が多い。
     しかしノスリ発見できず。諦めて帰りかけたところ、騒がしいカラスの鳴き声が…。

といった流れで、ついにノスリを確認できたのです。

さて前回の問題に移りましょう。掲載した写真に対し、「不思議な絵と書いてあったんですが、私には何が不思議なのかよくわかりません。」というメールが届きました。メールのやり取りで、そのかた(Mさん)は「影がゆがんでいるということ?」という程度に思われていた事がわかりました。そういった方もいるようですね。最終的に「今度のログを見てください」と言っておきました―Mさん見てる!― 。でも今はもう気が付いているのではないかと思います。

それでは回答です。以下のの3枚の写真(連写)を見ていただければ一目瞭然です。




ノスリとカラス 2014-01-24 砧公園(世田谷)

お気づきの通り、影のように見えたのは、ノスリの上に重なったカラスだったのです。よく考えれば、青空に影が映るはずはありませんからね…。でも、自然に影だと思ってしまうほど、うまく重なったのですね。撮影した本人は、たんに連写した中の一枚ですので、その瞬間は何も思いませんでした。つまり偶然の産物というわけです。
自然界は、見事な演出をしてくれるものです。さながら《大空劇場》といった感があります。何点か、見事な演舞を紹介しておきましょう




見事な演舞 ノスリとカラス 2014-01-24 砧公園(世田谷)

もちろん、実態はそんな優雅なものではありません。テリトリーに侵入してきたノスリにカラスが寄ってたかって攻撃を加えているのです。いったいどこまで追うのだろうかとみていると、ノスリは、上昇気流に乗ってかなり高くまであがってゆくのです。ある程度の高度まで行くと、徐々にカラスはあきらめ、追跡体から離脱してゆ来ます。しかし、先の影のように見えたカラスだけは、何時になってもかなりしつこく追っていました。
そして、観察が困難になるほど上昇し、カラスの追撃を振り切ったはずなのですが…。
10分ほどすると、再び、低い位置カラスの鳴き声が…。 そちらを見ると、再び空中戦が始まっていたのです。

 ①何時の間に降りてきたのでしょう?
 ②そうまでして、ここに居たいわけ?
 ③いや、ひょっとしたら別の個体?

など、など、いろいろな疑問が頭の中を渦巻きます。かくして、ノスリVSカラスの第2ラウンドが開始されたのです。

さて、パソコンで見ていて気が付きました、腹面の模様を見ると、このノスリは、21日に見つけた個体とは明らかに違うのです。ということは、先ほどの③のように、第2ラウンドのバトルは、違った個体だった可能性があります。
都内においては、比較的大きな公園ではありますが、わずか40ha程のこの公園に、ノスリが2羽居付いているとするならば、あまり普通の現象だとは考えにくいと思います。近いうちに《大空劇場》第2幕を見にに行こうと思っています。

最後に、大空劇場ハプニング編を紹介しておきましょう。主演:ノスリ、取り巻き:カラス そして通行人(エキストラ)が…。


ノスリとカラスのバトルだが…。 2014-01-24 砧公園(世田谷) 



 







不思議な、ふしぎな、ふ・し・ぎ・な絵!

2014-01-24 | 僕の散歩道
今回は、いつものログとはちょっと違います。
まず、この写真を見てください。
本日(1月24日)午前中に撮影したものです。写っているのは、ノスリという鷹の一種なのですが…



この写真、果たしてどういう状況だと思います?
ちょっと考えてみてください。

誠に棲みませんが、答えは後日!

ノスリ探索 

2014-01-21 | 僕の散歩道
昨日、昼食に外へ出た帰り、空が何やら騒々しいのです。ふと見上げると、東名高速東京インターの真上をカラスが8頭大騒ぎで飛んでいるのです。そしてその中心に、白い鳥が居るではありませんか。
飛翔形を見て、すぐにノスリだとわかりました。持っていたコンパクトカメラでとりあえず「カシャリ!」


カラスに追われるノスリ 2014-01-20 世田谷

ノスリとカラスの一群は、少しずつ北へ移動し、すぐ隣の砧公園の方に移動して行きました。
砧公園には、冬の間ノスリやオオタカが居座ることがよくあります。今年はいないなとは思っていたのですが、やっと現れたというところでしょうか。
「よし、明日はノスリの確認に出かけよう!」

翌日。つまり今日、午前中に砧公園に行ってみました。猛禽類がよく居座っているサンクチュアリーを中心に探すのですが、見つかりません。ノスリが動けば、小鳥類や、カラスが騒ぎ出すのですが、公園は至って静…。というより、鳥の鳴き声があまり聞こえないのです。
実は、これまでも何度か見に来たのですが、今年は鳥が少ないと感じていました。
しかし、このところの冷え込みや、降雪などにより、街場へ移動してきているのではと思っていたのですが、やはり居ません。種数ももさることながら、個体数が極端に少なく感じます。

今日確認したのは、

南の入口~サンクチュアリーまでの間
ツグミ、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラ、スズメ、ドバト、キジバト、メジロ、カワラヒワ、コゲラ
サンクチュアリーで
アオサギ、ヒヨドリ、キジバト、モズ、アオジ、シジュウカラ、ハクセキレイ、アカハラ、シメ、メジロ
帰り道で、
コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ドバト、ツグミ、キジバト、カワラヒワ、モズ

以上僕のフィールドノートに記載された順。つまり観察順ということです。

一番最初に見つけたツグミ 2014-01-21 砧公園
モズ 結構目にすることが多い 2014-01-21 砧公園

例年ですと、ツグミは、あちこち走り回っているのですが、ほんの数頭しか目にしません。シメも落ち葉をひっくり返して餌探ししているのをよく見るのですが、今日は、サンクツアリー内で、数頭の群れを見ただけです。どの鳥も、「今年は少ないな」というのが僕の感想です。ただ、モズだけは「多い」という印象があります。散歩道の途中などで、砧公園以外でもよく見かけています。

このところ、カモの渡来が減ったと感じていたのですが、陸鳥も減少傾向だと感じています。
特に今年は…。
ほかの地域で歩かれている方、あなたのフィールドではいかがでしょうか? 感想をお聞かせください。
わずか1時間半ほどの《ノスリ探索》でしたが、ちょっと淋しい気分になりました。
近いうちに「やっと来てくれました」なんて、報告ができるといいのですが…。


『なんだ!』 アオサギのお食事

2014-01-20 | その他探訪記

アオサギ 2012-04-18 多摩丘陵

1月17日。久しぶりに多摩川中流に出かけてみました。大栗川との合流点で、以前からバードウォッチングでは有名な場所なのです。僕も、年に2,3回は足を運んでいた場所なのですが、最近、河川改修工事が行われ、しばらく行っていませんでした。
今年あたりはもう大丈夫かなと思って出かけたのですが、期待は裏切られました。
まったくと言ってよいほどいないのです。水面に浮かぶカモはほとんどいない、いつも徒党を組むサギ類もほとんどいない。皮肉なことに、カワセミだけは、岸辺の葦に止まっていました。

これでは仕方が無いと、午前中で切り上げ、午後は多摩市内の大きな池のある公園に出かけてみました。
池には、カモが沢山。といっても、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモといった、いわばいつでも、どこでもの面々です。その他はというと、ここでもカワセミが目立ちました。しかも雄雌2頭が確認できました。


オナガガモ(左) マガモ(中) カワセミ(右) 2014-01-17 多摩市

しばらく見ていると、アオサギが飛んで来て、餌を撮り始めたのです。
動きが止まったかと思うと、いきなり長いくちばしを水中に差し込む。さっと引き揚げると、もごもごと動かすのです。
「あれーっ 今、餌とったの?」双眼鏡を当てると、嘴の先にわずかに光るものが…。「えーっ。あんなに小さな魚獲るわけ?」。僕のこれまでの経験とはちょっと違うのす。しばらく見ていたのですが、アオサギは次々と小さな魚を獲るのです。


小さな魚を捕らえたアオサギ 2014-01-17 多摩市

やっと魚だとわかるくらいの大きさ。わかるでしょうか?
僕は、アオサギは身体に合わせ、大きな魚を獲ると思っていました。実際、これまでの経験でも、おおきな餌を撮ったシーンが甦ります。 たとえば…。


コイを捕らえたアオサギ 2007-02-11 砧公園サンクチュアリー

この時は、なかなか飲み込めずに苦労していました。
かなり長い時間見続けていたのですが、飲み込もうとして、何度も失敗して吐き出す。そして再び飲み込もうとするの繰り返しでした。30分も続いたでしょうか、結局、僕の方が焦れて、その場を去ってしまい、結末は見届けていません。

ここまで書いて思い出しました。同じ砧公園内を流れる矢沢川でのこと、アオサギが餌取りをするのを眺めていると、突然何やらわからないものを咥え上げたのです。ぱっと見は、昆布のようですが、イカの脚のように見える部分もあり、アオサギの嘴に挟まれたまま、うねうねと動き回るのです。とっさにカメラに収めました。後で大きくして見ても、何だかわかりません。ある程度、生物のことを学んできたつもりでいたのですが、こんなにわけのわからない生物に出会った事はありません。



アオサギが捕獲した謎の生物(上)とその拡大写真 2012-02-28 矢沢川(砧公園内)

どなたか、この生物がわかる方いらっしゃいませんか?

日本のマチュピチュ、グルメ番組、オシドリ。 

2014-01-15 | 本当かな? 世の常識=自然界の非常識

並んで泳ぐオシドリ 2014-01-10 明治神宮

その日の朝。TVから『日本のマチュピチュにロープが張られ…。』といったフレーズが流れてきました。さるTVコマーシャルで取り上げられ、急速に観光客が増え、事故が起きているということのようです。僕は行ったことが無いのでわかりませんが、冬はかなり危ないということらしいです。
最近の、TVやウェブサイトの影響は実に大きく。何かあると、あっという間に広まってしまいます。いや、何かなくても、商業目的で、あるかのごとく情報を操作している節もあると思うのですが…。

実際、グルメ番組などがあると、その後はとんでもなく人が来るようです。そういう僕も、食べることは大好きで、何度かそういった情報に頼った事はあります。が、しかし、満足が得られたことはほとんどありませんでした。
「なんでこんな情報に群がるのかね?」
もっと自分の感覚で、良い店を見つけろよ。という気持ちは強くあります。あまり知られていない自分の贔屓の店を探そうよと言いたいです。
「インターネットとかで、こんなに情報が流されたら、仕方ないじゃない」と上さん。
確かにそうなのでしょう。

さて、その日僕は仕事の打ち合わせが早く終わったため、帰りに明治神宮に寄ってみました。都内で、学生の実習に使える場所は無いかと、何カ所か目を付けていたのです。
行ってみると、松の内も開けたと言うのに、結構人が沢山いるのに驚きました。
僕は、新宿御苑、井の頭公園、そしてここ明治神宮にオシドリが居ることを知っていました。ここは初めてだったのですが、久しぶりにオシドリでも見て行こうと暗い常緑樹の並ぶ森の中を探して歩いていると、突然広い草地と、池が現れました。そして、初老の男性が二人、池の方を眺めているのです。
「ここで間違えなさそうだ」と思い、彼らの視線を追うと、確かにいました。薄暗い藪上になった場所に、雄が2羽とメスが1羽。しばらく眺めていたのですが、何も動きが無いので、ほかの場所を一回り見てくることにしました。


薄暗い藪状の水面で休むオシドリ 2014-01-10 明治神宮

30分ほど歩きまわって戻ってみると、何やら騒々しいのです。先ほどの二人とは別に何人かの見物者集まっていて、その中の一人が、大きな声で話しかけているのです。
「ここ三脚立てていいのか? 最近オシドリの写真を撮りに来る人が増えて、三脚がずらりと並ぶので、三脚禁止になったんだぞ! だから、俺は、手持ちでもとれる小さいレンズで来たんだ」ということでした。
確かに、野鳥の情報が流れると、一気にファンが集まります。特に最近は、三脚、ボディー、レンズを合わせると悠に100万円を超えるカメラセットを持ったリタイア老人と思わる人がいて、その多さには驚かされます。以前、知り合いのプロカメラマンが、世界で一番高級カメラが売れているのが日本なんだ。それもプロではなくアマチュアが購入者の多くを占めている」と聞いたことがあります。
金額のことはともかく、決して悪いことではないと思います。実にいい趣味だと思うのですが、やや不満もあります。鳥や、自然に強い興味があるのではなく、カメラと言うメカと、コレクター的な撮影に強い関心に留まってしまう方が多いからです。

大声で話していた男性がいなくなると、別の男性が池に向かって何かを投げはじめました。どうやらドングリのようです。最初はオシドリの近くに一個ずつ。おしどりが首を持ち上げると、今度は、自分のいる近くの水面に、関取が土俵に塩をまくようにばバラと巻きました。すると、オシドリが急に泳ぎ出したのです。ありがたいことに、かなり近くに来てくれました。僕は、急遽立ち寄ったために、コンパクトカメラしかもっていなかったのですが、それでもありがたく撮影することができました。


オシドリ 水面に映る自分の姿を眺めているように見えますが、水底のドングリを探しているようです
2014-01-10 明治神宮

帰り道で考えました。日本のマチュピチュも、グルメも、オシドリも、みな同じ社会現象ではないだろうかと…。そして、同じように自然情報を発信している僕自身も、その現象を構成する、いや積極的進めている一人なのではないかと…。
すぐには答えが出てきません。しばらくの間は、霧のかかった視界を進むことになりそうです。

年末年始の川めぐり-3 混迷するカワセミ ウインク

2014-01-08 | その他探訪記
川めぐりの3回目です。
やっと丸子川を離れて、野川の話に入れます。
野川は、多摩川の支流のひとつで、比較的大きく、僕の行く辺りで、川幅は30mほどになります。年末に行った皇居のお濠でカモをたくさん見た影響で、野川のカモを見ておこうと思ったのがきっかけでした。その後1月3日、7日と3回通っています。

 
野川 仙川が左手から合流(左写真) 下流側を望む 2014-01-03 世田谷 

さてその結果は…。
12月31日。残念ながら、期待したような結果にはなりませんでした。
確認できたのは、カルガモ、コガモ、マガモの3種だけ。コガモは40頭ほどいましたので、個体数はほどほどなのですが、オナガガモや、ヒドリガモ、あるいはハシビロガモなどは1頭も見られませんでした。

 
マガモ♂左とメス 2013-12-31 野川(世田谷)

ふとみると、河川工事用の足場に使われた鉄骨の上で、アオサギが休んでいました。このアオサギ、ずっとこのあたりに居座っているようで、年の明けた1月7日には、しっかりと眠ていました。鳥の瞼は、人間とは違って、下から上へとせり上がります。

 
 
アオサギ 目を開けている(上)2013-12-31 眠って閉じている(下)2014-01-07 共に野川(世田谷)

1月3日。イソシギがちょこまかと歩き回っていました。餌取りをしているようです。この日はうすぐ森で、光が若干弱いため、イソシギの早い動きにシャッター速度が追い付かないのですが、それでも、イソシギの餌取りの様子が連写で来ました。


イソシギの採餌 2014-01-03 野川(世田谷)

おや? 真ん中の写真。イソシギも水中に頭がつかりそうになる瞬間、目をつむるのですね。見事なウインク! 先ほどのアオサギと言い、今回は、目をつむるシーンに縁があるようです。

さて、最後はカワセミ。
前回地図を乗せて紹介したように、ここのカワセミは、Aに近い嘴の♀。ただ距離があるため、個体の特徴が今一つはっきりしません。なんとか、もう少し近い位置で観察しなければ…。
31日と3日は、前回紹介した下嘴がおもいきりオレンジ色の個体でした。このCとAが別の個体であるか否かを確認したかったのですが、後で見直してみると、嘴の色合い、尾の長さなどが異なり、間違えなく別個体と判断できました。しかし、見易い写真が取れていない。3回目のの挑戦と、1月7日に行ってみると、この日は、姿を現さない。仕方なく、若干上流側まで足を伸ばすと…。いきなり美しい個体が現れました。しかしよく見ると、これは雄のようです。目当てにしていた個体とは違うようです。
一応カメラに収め、家のパソコン画面で見てみると、「おや…。」雄だと思っていたのが、雌かもしれない…。
野川は、大きく、観察位置も上からになるため、下嘴の裏側が見にくいのです。それでも、わずかにオレンジ色が見えるのです。ということは…。オレンジの小さいB個体の可能性が…。


カワセミ 下嘴のオレンジが目立つC個体(左)2013-12-31 野川(世田谷)

カワセミ 下嘴に、わずかにオレンジが見える、B個体に似た謎の個体 2014-01-07 野川(世田谷)

そういえば、12月29日に見付け31日、3日と続けて見られていたB個体が、今日は見られなかった。丸子川は小さく、人との距離が短いため、人通りの少なくなった、年末年始だけ遊びに来ていたのだろうか。、人々が動き出すと利用しにくいと感じ移動してしまったのだろうか。その個体が7日に道桁謎の個体なのではないだろうか…? そうなると、今度はこの謎の個体(Dとしておきます)とBとを見分けなければ。
カワセミたくさんいますね。ますます混迷が深まるばかりです。
 


 

年末年始の川めぐり-2 ―カワセミA,B,C―

2014-01-04 | その他探訪記
前回『年末の川めぐり-1』としてログを書いたのだが、それを『年末年始の川めぐり』とあらためさせてもらうことにする。僕の家の周りの川の説明をするのに、写真があった方が良いと思い、年始にその写真を撮りに出かけてみたのだが、年末の続きの情報が沢山得られたため、一連にログとして紹介することにした。

忘れてました、明けましておめでとうございます。今年もがんばってログを付けることにします。
それから、今年から、このログの文体を変えることにします。基本的には、自分のメモの延長線だから…。と思って、常体で書き始めたのですが、読み返してみると、ちょっと偉そうですね。というわけで、年があらたまったところで、敬体にさせていただくことにします。

それでは、冒頭の続きを…。
1月3日。散歩道の途中にある川の写真を撮りに出かけた。まずは、カワセミをよく見かけた谷戸川と丸子川ですが、この川は、どちらも川幅2.5m~5mほどの小河川…。岡本静嘉堂緑地を挟み込むように流れています。樹林と小河川が組み合わ去れば、生き物がいないはずはありません。鳥も、虫も沢山見られます。

 
丸子川:右手より谷戸川が合流(右写真) 静嘉堂緑地の樹林と丸子川 2014-01-03 世田谷

しばらく行くと、年末にヒヨドリがイイギリの実をついばんでいたポイントなのですが…。イイギリが見当たりません。確かここだったはずだがと見上げるのですが、赤い実が見つかりません。

 
赤い実がすっかりなくなったイイギリ 2013-01-03 世田谷
 
イイギリ 12月31日の様子(左) 足元に残る痕跡(右) 2014-01-03 世田谷

年末31日から今日までの4日間で、綺麗に無くなってしまったのです。最初は、場所を間違えたのかと思ったのですが、足下を見ると、赤い実がが散乱していました。ここで間違えありません。ということは、この4日間で、ヒヨドリが全部食べちゃったのでしょうか? まあ、3が日に大宴会が開かれたということにしておきましょう

さらに行くと、静嘉堂緑地を通り過ぎ、やや開けた景観に変わります。そこに番いと思われるカルガモが…。なかなか美しい光景です。一枚頂きました。 その先には、コサギも! なんとか一緒のフレームに入れられました。


カルガモの採餌 2014-01-03 丸子川(世田谷)

カルガモ&コサギ 2014-01-03 丸子川(世田谷)

美しい写真に満足し、先に進むことにしました。
とっ、その時、右手の桜の枝の中に、青い姿を見つけたのです。いつものカワセミでした。樹の枝の被らない位置に苦労してカメラをセットし、シャッターを切ろうとした時に、年賀状を配達する郵便バイクがすぐ脇に入ってきて、カワセミは飛んでいってしまたのです。「なんと…。でもご苦労さん」
カワセミは、さらに上流側へ、ここまで来ると丸子川は、両側とも住宅地となり開けた環境になります。

 丸子川:周囲は住宅地となる 2014-01-03 世田谷

カワセミを刺激しないように慎重に歩を進めると、ちゃんと居てくれました。それも写真に収めやすい位置に! 

 カワセミ 2014-01-03 丸子川(世田谷)

雌ですが、下嘴のオレンジがとても小さい個体。気お付けないと雄と間違えそうです。12月31日に確認した個体で間違えないでしょう。今回は、しっかり観察もでき、秋の間よく見てきた個体とは違うと確信できました。とりあえず、この秋、何度も確認してきた個体をA。今回のオレンジが小さい個体をBとしておきましょう。
さらに、この後に紹介する野川にもカワセミが居るのですが、それをCとしておきましょう。この個体もメスなのですが、Bとは明らかに違います。今の段階ではAと同じ個体か否か、判断はつきません。
ただし、これまでの観察地点から、別個体ではないかと思っています。整理のために、これまでの観察地点を記した地図を添付しておくことにします。


丸子川周辺カワセミ観察位置図 2014-01-03 

これからしばらくの間は、AとCの個体が、同一個体か否かを確認すのに費やすことになりそうです。