散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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今年最初のコクワガタ ムシヒキアブのお食事

2014-05-23 | 僕の散歩道

コクワガタ 2014-05-20 世田谷


今年初のクワガタを見つけました。
5月20日。いつもの散歩道で、僕が勝手に「チョウ調」と呼んでいるチョウの調査をしている際のことでした。

今年は、昨年とちょっとコースを変えました。新たな調査ポイントを2ヶ所加えたのです。
そのうちの1ヶ所は、昨年世田谷で初めてコムラサキを見つけた場所です。数は少ないですが、世田谷区内でもコムラサキは確認されています。初めてというのは、あくまで僕にとって初めてという意味です。

もう一カ所は、大きなお屋敷の跡を、そのまま緑地として管理している場所です。ここでは、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、カラスアゲハなど、世田谷であまり多くはない黒色系のアゲハチョウの仲間を何度か確認しています。

そのお屋敷跡の緑地を歩いてゆくと、白っぽいムクノキの幹に、黒い模様が目につきました。「なんかクワガタみたいな形の模様だな…。」と独り事を言いながら近づくと、それは樹の幹についた模様ではなく、本物のコクワガタでした。世田谷では、これまでにノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、そしてこのコクワガタと3種類のクワガタを確認していますが、いずれも、クヌギの樹液での確認で、まさかムクノキの幹にしがみついているとは思いませんでした。

ここまで書いて思い出しましたが、数年前、新宿の都庁周辺の街路樹で、ケヤキの幹に害虫を駆除するためのトラップを掛けていたら、その中に、大きなコクワガタが入っていたのを思い出しました。

さてムクノキのコクワがですが、カメラを近づけると、急に大顎を振り上げるのです。体長わずか3cmほどのくせして、ポーズだけはいっちょ前です。この見事なポーズをすかさずCasha! かっこいい姿をカメラに収めることができました。


今年初めてのコクワガタ(ムクノキの幹で) 2014-05-20 世田谷


今日はもう一つ、ちょとユーモラスな奴をご覧にいれましょう。何といっても、この漫画顔がチャームポイント。まずは彼らの声を聞いてみましょう。


『おいお前! 食べながらあんまりこっちばかり見るんじゃねぇ』


「そーですか、そーですか。それならあっち向いて食べますよ~だ。」
『お、今度はケツ向けやがったな。おい!そっちは風上なんだからな。わかってるな! なっ!』

こんな会話が聞こえてきちゃうんですよね。このひょうきんな漫画顔を見ていると…。
2頭のムシヒキアブ(マガリケムシヒキ♂)がフェンスのワイヤーの上で食事中でした。食べているのはヤマトシロアリのようです。この時期どちらもよく目立ちます。食事中の彼らを見ていると、こんな会話が聞こえてきちゃうんですよね。このひょうきんな漫画顔のせいでしょうか。

ムシヒキアブと言うのは、名の通りアブの一種で、この写真でわかるように、小型の虫を捕まえて、その体液を吸って生きています。そう聞くと気味の悪い奴のように思われますが、多くの虫はこのようにして生き、この様に他の生き物に食われ、適当に個体数調整されているわけです。

 
マガリケムシヒキ♂ 2014-05-20 世田谷



街路樹の切り株に発生するヤマトシロアリ 2014-05-01 世田谷


こちらは♀。もう少し大きな獲物を捕食中です。捕まえたのは、キンバエの仲間でしょうか。これまでに出た雄と違い、おなかの先端がとがっているのがよくわかります。


マガリケムシヒキ♀ 2014-05-20 世田谷


人間には危害を加えません。食事中の彼らを見つけたら、そっと顔を覗き込んでみてください。
僕が勝手に書いた会話が聞こえてくると思いますよ。









初夏の多摩丘陵 おやじたちの健全なイベント!

2014-05-13 | フィールドノート(多摩丘陵)
初夏の多摩丘陵


5月11日、とあるおやじたちと多摩丘陵を歩いてきました。さわやかな風が抜ける木漏れ日の道に、満足していただけたようです。途中、林の中を抜け、人家の近くの舗装路を歩いた時に「今日、こんなに暑かったの!」という言葉が漏れてきました。林の中はそれほど快適だったと言うことでしょう。

案内したのは、
ジャコウアゲハの産卵、タマノカンアオイの花、オカタツナミソウ、クリーム色のキンラン、大きなホオノキの花、イカリソウ アリグモなどでした。

帰り道、中華系ファミレスで、反省会が開かれました。いつも以上に美味しいビールが喉を通過して、思った以上の盛り上がり振りでした。
閉会後、ファミレスから駅に向かう途中「こんなに飲んでも、まだ明るい!」という言葉が出てくる、とても健康的なイベントでした。

また違う季節に、歩きましょう!

きたかる自然学校再開

2014-05-10 | その他探訪記


いきなりですが、5月5日の朝食です。

この日僕は、北軽井沢の古い別荘地の中にいました。
実は、2006年より、この北軽井沢で、友人のHさんと一緒に自然学校を開校しているのです。
ところが、ちょっとした理由から、昨年1年間は休校していました、そして、今年は、再開の目途が立ちました。 
と言うことで、一昨年の9月以来、約1年半ぶりに北軽井沢に行ってまいりました。

ゴールデンウィークの北軽は、早春でした。ちょうど桜が満開と言う時期です。東京周辺とは、ちょうど1カ月遅れていると言うう印象です。

5月3日夜8時半、自然学校のスタッフの一人サブちゃんと一緒に東京を出発しました。私は、昼間フットサルをやり、久しぶりに足がつるほど走ったため、ちょっと疲れ気味でしたが、関越高速に乗ると、気持ちが高揚し、体の疲れは感じなくなっていました。途中のSAで夕食を食べ、11時半に現地に到着しました。その日は、軽くお酒を飲んで、すぐに寝ることにしました。

翌朝、イカルやサンショウクイ、キビタキ等の鳴き声に目を覚まし、ゆったりとした時間を過ごした後、9時頃より、よく歩き回る近くの林道を散策しました。一昨年の5月中旬に、サクラソウとサクラスミレを見つけていたので、その様子を確認したかったのです。
残念ながら、どちらも見つかりませんでした。無くなってしまったのか、時期が早すぎて、まだ咲いていないのか…。
まあ、それでも、ヒナスミレやアズマイチゲ、チョウジザクラなどが楽しめました。
チョウも成虫で越冬した、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、キタテハ。今春いち早く羽化した、ミヤマセセリ、コツバメ、トラフシジミ、スギタニルリシジミ、ツマキチョウ、などがみられ、充実した時間を過ごしました。

 
ヒナスミレ左とアカネスミレ 2014-05-04 北軽井沢

 
アズマイチゲ 2014-05-04 北軽井沢

 
トラフシジミ左と越冬を遂げたボロボロの翅のクジャクチョウ 2014-05-04 北軽井沢


途中の牧草地越しに見る雪の浅間山 2014-05-04 北軽井沢

午後には、Hさん一家が合流。長い間にたまった落ち葉の掃除、ウッドデッキの点検などの作業を行いました。1年半ぶりに会った、Hさんちの末娘アーちゃんは、ずいぶん大きくなっていました。今年、年長さんなのですが、早速マスクとエプロンを着けて、「何かお手伝いな~い」と張り切っています。家でもいろいろお手伝いをしてくれるそうです。
駐車場や、玄関周辺の落ち葉集めだけでも楽しそう。よく働いてくれたので、ご褒美に落ち葉焚きをして、焼き芋を焼くことにしました。濡れた新聞紙に包み、そのまま焚火の中へ…。

 
焼き芋焼けた! おいしい! 2014-05-04 北軽井沢

夕ご飯は、パエリアとオクラのスープ。ここでもアーちゃんはお手伝い。包丁さばきなかなかのものでした。

 
見事な包丁さばきのアーちゃん左 もちろんお姉ちゃんもお手伝い 2014-05-04 北軽井沢

食事の時、ふとしたことから、タンポポコーヒーが話題になりました。僕が、「今のセイヨウタンポポとはちょっと違うんだけど、もともと、タンポポはサラダ菜の様な野菜として入れられたんだと」と言うと、H家長女のホノちゃんは感心しきり。
満足した夕食でした。

翌朝、リビングに降りてきたホノちゃんは、「タンポポを食べる夢を見た」と言うのです。「それはタンポポを食べろというお告げだよ」と、朝の散歩でタンポポ摘み。途中で、リストに会ったり、サンショウクイの鳴き声を聞いたりして楽しみました。

戻ると、早速タンポポ料理。綺麗に洗って、生のままお皿に並べ、フライパンで熱したベーコンを油ごとかけてやる。最後に、花弁をばらしてトッピング。これで《タンポポサラダきたかる風》が完成です。


タンポポサラダきたかる風を並べた朝食 2014-05-05 北軽井沢

これに、昨夜パエリア作りで残ったパプリカと、チーズ、ハム、スクランブルエッグを一緒に挟み込んだのが冒頭の写真。とても美味しい朝食になりました。楽しい話に花が咲き、食事は一層おいしくなりました。普段なら10分、ときには5分で済ましてしまう朝食が、気が付くと40分の充実した時間になっていました。

この日はあいにく、天気は曇り。昼頃からは小雨になったのですが、庭を見ると、やけに野鳥の姿が目立つのです。良く見ていると、昨日落ち葉掻きをしたせいで、その中に隠れていた虫たちを目当てに鳥が集まっているようでした。

 
餌を食いにやってきた、キビタキ左とクロツグミ 2014-05-05 北軽井沢

窓ガラス越しの撮影なので今ひとつですが、野鳥たちのかわいらしい姿も楽しめました。

帰る前に、落ち葉焚きでは使いきれなかった落ち葉を庭の一角に集めて、《カブトムシ牧場》を作ってきました。


カブトムシ牧場 いずれここからカブトムシが…。 2014-05-05 北軽井沢

気温が低いため、落ち葉が腐りにくく、カブトムシさんに気にいってもらえる状態になりには、時間がかかりそうですが、そのうちここから生まれたカブトムシたちが、自然学校を訪れた子どもたちを喜ばせてくれるようになることでしょう。

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最後に、今年のきたかる自然学校の日程を紹介します。
8月8日(金)~11日(月) この間で好きな日程で参加できます。
今年の準備はこれからなので費用、実施内容などは、追って公開いたします。

基本的に時間毎に決められたプログラムはなく、参加者の意思で、好きなことができます。もちろん、参加者の希望により、気ままに行える、散策、川遊び、ネイチャークッキング、クラフト、自然体感ゲームなど、様々なプログラムは用意されています。
集合は現地集合です。ある程度人数がまとまれば、軽井沢等より送迎できる場合があります。
また、こういった企画にスタッフとして参加したい方も受け入れております。希望者は連絡ください。

料金は、大人2人+小学生+未就学児の家族4人が2泊した場合。参加費、食事9食等すべて含めて25,600円(2012年実績)です。今年もこれに近い金額で実施予定です。

秋(9月)には、《リスと秋の七草》をテーマにした企画も予定しております。
こちらも追ってこ公開いたします。